そこで、今回も勝手に代表校を予想してみました。的中目標は32校です。よろしくお願いします。(部長談) 予想解説へ
北海道・東北 | 関東・東海 | 北信越・近畿 | 中国・四国・九州 |
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北海道・東北・東京 | 関東・東海 | 北信越・近畿 | 中国・四国・九州 |
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全出場校49校決定=29勝20敗・・的中率.592(本命だけなら15校.306)
目標的中率.650(本命だけなら15校.300)がんばるぞ!・・・結果.592は過去最低。終盤崩れたのが響きました。
昨年の結果・30勝19敗・・的中率.612(本命だけなら20校.408)よく当たりましたね。
「 予選を終えて 」
今年は49校予想して(本命15)(対抗8)(穴6)合わせて29校当たりました。いえ、29校しか当たりませんでしたと言った方が適当でしょうか。.592という的中率は、昨年の.612(30校)を下回り過去最低という結果でした。逆に読むとハズレ率は.408ということですから。今回の特徴はわりと地区本命校の決勝戦敗退が多かったことです。(11校、昨年は8校)またダークホースから勝ち抜いたチームが多かったように感じました。(倉敷工・PL学園など)。
さて、ハズレた20校のうち、下の「解説」にも登場しない全くのノーマークが2校(ちなみに昨年は4校、一昨年は7校)(雪谷・香川西)です。ともに初出場ですので甲子園でのはつらつとしたプレイが楽しみです。
地区別ではついに5年連続で予想を外していた「南北海道」に本命・駒大苫小牧が来てくれてやっと連敗ストップとなりました。「北北海道」も「旭川大」で当て4連敗後は2連勝と盛り返してきました。他に千葉が今回で5ハズレとなり予想困難地区となってしまいました。単純に考えて参加校の多い地区は外れやすいともいえますね。4ハズレは佐賀・三重・岡山・静岡・埼玉・東東京・西東京の各地区です。こう見ると岡山・三重・佐賀は参加校数も100校以下なので「たんなる不得意」かもしれません。
逆に「穴」で推した6校の的中はいずれも分析の結果今年結果は出していないものの力はあると考えたチームだったので、当たってわが意を得たりと言うところです。特に「静岡」の的中はうれしかったですね。
各県大会の優勝校、準優勝校の「夏の甲子園」への出場校数は、優勝校の方が多く準優勝校のほうが出場校が少ないのは例年通りです。やはり「優勝」「準優勝」には目に見えない差があるようです。春夏連続は9校でした。このうちセンバツ優勝の広陵が帰ってきます。残念ながら準優勝の横浜、ベスト4の東洋大姫路・徳島商が見られないのが残念です。この3校はすべて決勝戦で敗退というのも残念な気がします。
予選で敗れた有力校としてはセンバツベスト4以上の前記の3校を筆頭に、尚志学園(南北海道)浦和学院・花咲徳栄(埼玉)遊学館(石川)中京(岐阜)福井(福井)瀬戸内(広島)柳川(福岡)などがあげられます。残念でした。
また、二松学舎大付(東東京)高知(高知)鹿児島商(鹿児島)は2年連続の決勝敗退となりました。昨夏の準優勝から今年代表を勝ち取った高校も6校あります(光星学院・羽黒・市岐阜商・金沢・福井商・岩国)。3校の捲土重来を祈ります
・・・・次は本大会の戦力分析をUPいたします。しばらくお待ちください!
地区名 | 代表校 | 本命 | 対抗 | 穴 | センバツ 出場 | 春の大会 | 昨秋の大会 | 昨年度夏 | 結果 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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北北海道 | 旭川大 滝川西 | 旭川実 | 旭川大 | 滝川西 | 旭川実 | 旭川工 砂川北 | ○ 対抗 南北海道 | 駒大苫小牧 | 北海道栄 駒大苫小牧 | 札幌日大 | 函館大有斗 | 駒大苫小牧 | 尚志学園 | 函館大有斗 駒大苫小牧 | 札幌第一 札幌第一 | 尚志学園 ◎ | 本命 青森県 | 光星学院 | 青森山田 光星学院 | 野辺地西 | 青森山田 | 光星学院 | 野辺地西 光星学院 | 青森山田 青森山田 | 光星学院 ◎ | 本命 岩手県 | 盛岡大付 | 福岡 盛岡大付 | 一関学院 | 専大北上 | 盛岡大付 | 一関学院 | 盛岡大付 盛岡大付 | 一関学院 一関学院 | 釜石南 ◎ | 本命 秋田県 | 秋田 | 湯沢 秋田 | 経法大付 秋田 | 秋田商 | 秋田 | 秋田経法 大付 秋田経法 | 大付 大館鳳鳴 秋田商 | 秋田南 ○ | 対抗 山形県 | 羽黒 | 酒田南 日大山形 | 酒田南 | 東海大山形 | 日大山形 | 鶴岡東 日大山形 | 山形南 酒田南 | 羽黒 × | ハズレ 宮城県 | 東北 | 仙台育英 東北 | 仙台育英 | 仙台商 | 東北 | 仙台育英 | 東北 仙台育英 | 東北 仙台西 | 柴田 ◎ | 本命 福島県 | 日大東北 | 聖光学院 聖光学院 | 日大東北 | 学法石川 | 聖光学院 | 日大東北 聖光学院 | 福島 日大東北 | 学法石川 ○ | 対抗 茨城県 | 常総学院 | 藤代 常総学院 | 藤代 | 水戸短大付 | 藤代 | 常総学院 | 鹿島学園 藤代 | 常総学院 常総学院 | 水戸商 ◎ | 本命 栃木県 | 小山 | 作新学院 葛生 | 宇都宮工 | 作新学院 | 宇都宮工 | 白鴎大足利 作新学院 | 宇都宮工 小山西 | 宇都宮学園 × | ハズレ 群馬県 | 桐生第一 | 前橋商 前橋育英 | 樹徳 | 桐生第一 | 前橋育英 | 桐生 桐生第一 | 前橋育英 桐生市商 | 太田市商 △ | 穴 埼玉県 | 聖望学園 | 春日部共栄 浦和学院 | 花咲徳栄 | 春日部共栄 | 浦和学院 | 花咲徳栄 浦和学院 | 大宮東 浦和学院 | 花咲徳栄 浦和学院 | 坂戸西 × | ハズレ 千葉県 | 木更津総合 | 志学館 拓大紅陵 | 成田 | 市船橋 | 八千代松陰 | 成田 敬愛学園 | 拓大紅陵 拓大紅陵 | 中央学院 × | ハズレ 山梨県 | 東海大甲府 | 甲府工 東海大甲府 | 山梨学院 | 大付 帝京三 | 東海大甲府 | 甲府工 山梨学院 | 大付 東海大甲府 日本航空 | 市川 ◎ | 本命 東東京 | 雪谷 | 二松学舎大付 帝京 | 国士舘 | 二松学舎 | 大付 国士舘 | 国士舘 | 帝京 国士舘 | 世田谷学園 帝京 | 二松学舎 大付 × | ハズレ 西東京 | 日大三 | 東海大菅生 早稲田実 | 国学院久我山 | 日大鶴ヶ丘 | 桜美林 | 日大鶴ヶ丘 × | ハズレ 神奈川県 | 横浜商大 | 横浜 横浜 | 桐蔭学園 | 桐光学園 | 横浜 | 桐蔭学園 東海大相模 | 桐光学園 横浜 | 桐蔭学園 桐光学園 | 東海大相模 × | ハズレ 新潟県 | 中越 | 日本文理 日本文理 | 中越 | 柏崎 | 柏崎 | 中越 | 新津工 日本文理 | 東京学館 新潟 日本文理 | 柏崎工 ○ | 対抗 長野県 | 長野工 | 上田西 長野工 | 松商学園 | 上田西 | 上田西 | 長野工 長野工 | 伊那北 佐久長聖 | 丸子実 ◎ | 本命 静岡県 | 静岡 | 浜名 浜松商 | 浜名 | 静岡 | 浜名 | 浜松商 | 静岡市立 常葉菊川 | 浜松商 興誠 | 浜松商 △ | 穴 愛知県 | 愛工大名電 | 豊川 東邦 | 愛工大名電 | 豊田大谷 | 愛工大名電 | 東邦 桜丘 | 春日丘 東邦 | 愛工大名電 東邦 | 中京大中京 ○ | 対抗 岐阜県 | 市岐阜商 | 岐阜総合 中京 | 岐阜総合 | 関商工 | 中京 | 中京 | 岐阜総合 中京 | 土岐商 中京 | 市岐阜商 × | ハズレ 三重県 | 宇治山田商 | 四日市工 久居農林 | 四日市工 | 海星 | 久居農林 | 四日市工 四日市工 | 宇治山田商 久居農林 | 海星 × | ハズレ 富山県 | 富山商 | 富山第一 富山第一 | 氷見 | 富山商 | 富山第一 | 氷見 富山第一 | 氷見 富山商 | 氷見 △ | 穴 石川県 | 金沢 | 遊学館 遊学館 | 小松市立 | 金沢市工 | 遊学館 | 遊学館 | 金沢西 小松市立 | 遊学館 遊学館 | 金沢 × | ハズレ 福井県 | 福井商 | 福井 福井 | 福井商 | 敦賀気比 | 福井 | 福井 | 福井商 福井 | 足羽 福井 | 福井商 ○ | 対抗 滋賀県 | 近江 | 北大津 近江 | 比叡山 | 八幡商 | 近江 | 近江 | 近江兄弟社 近江 | 水口東 光泉 | 彦根工 ◎ | 本命 京都府 | 平安 | 京都外大西 平安 | 鳥羽 | 北嵯峨 | 平安 | 平安 | 鳥羽 北嵯峨 | 京都成章 東山 | 立命館宇治 ◎ | 本命 大阪府 | PL学園 | 大商大堺 近大付 | 北陽 | 上宮太子 | 近大付 | 東海大仰星 | 北陽 近大付 | 東海大仰星 大阪桐蔭 | 初芝 × | ハズレ 兵庫県 | 神港学園 | 東洋大姫路 東洋大姫路 | 育英 | 報徳学園 | 東洋大姫路 | 滝川二 | 杜 育英 | 神戸国際 大付 報徳学園 | 神戸国際 大付 × | ハズレ 奈良県 | 天理 | 郡山 天理 | 智弁学園 | 斑鳩 | 斑鳩 | 天理 | 智弁学園 斑鳩 | 天理 智弁学園 | 奈良大付 ◎ | 本命 和歌山県 | 智弁和歌山 | 国際開洋二 智弁和歌山 | 南部 | 市和歌山商 | 智弁和歌山 | 桐蔭 | 智弁和歌山 南部 | 箕島 智弁和歌山 | 日高中津 ◎ | 本命 岡山県 | 倉敷工 | 倉敷 岡山城東 | 岡山理大付 | 玉野光南 | 岡山城東 | 岡山城東 | 玉野光南 岡山城東 | 関西 玉野光南 | 倉敷商 × | ハズレ 広島県 | 広陵 | 高陽東 広陵 | 瀬戸内 | 広島工 | 広陵 | 瀬戸内 | 高陽東 広陵 | 賀茂 広陵 | 広島商 ◎ | 本命 鳥取県 | 八頭 | 倉吉北 境 | 由良育英 | 倉吉北 | 境 | 由良育英 境 | 鳥取城北 倉吉北 | 鳥取西 × | ハズレ 島根県 | 江の川 | 隠岐 開星 | 浜田 | 出雲北陵 | 隠岐 | 浜田 | 開星 隠岐 | 開星 開星 | 立正大淞南 × | ハズレ 山口県 | 岩国 | 宇部鴻城 宇部鴻城 | 岩国 | 宇部商 | 宇部鴻城 | 岩国 | 南陽工 徳山商 | 宇部鴻城 宇部商 | 岩国 ○ | 対抗 香川県 | 香川西 | 高松南 三本松 | 観音寺中央 | 尽誠学園 | 三本松 | 観音寺中央 三本松 | 丸亀城西 尽誠学園 | 観音寺中央 × | ハズレ 徳島県 | 小松島 | 徳島商 徳島商 | 鳴門工 | 小松島 | 徳島商 | 鳴門工 徳島商 | 小松島 徳島商 | 鳴門工 鳴門工 | 鳴門一 △ | 穴 愛媛県 | 今治西 | 宇和島東 今治西 | 丹原 | 松山商 | 今治西 | 西条 丹原 | 今治東 川之江 | 松山聖陵 ◎ | 本命 高知県 | 明徳義塾 | 高知 明徳義塾 | 高知商 | 室戸 | 明徳義塾 | 高知商 | 明徳義塾 明徳義塾 | 高知 明徳義塾 | 高知 ◎ | 本命 福岡県 | 筑陽学園 | 九産大九州 柳川 | 西日本 | 短大付 福岡第一 | 柳川 | 西日本短大付 | 八幡 西日本短大付 | 直方 柳川 | 九州国際 大付 × | ハズレ 佐賀県 | 鳥栖商 | 佐賀商 佐賀東 | 佐賀学園 | 鳥栖 | 鳥栖商 | 佐賀工 佐賀東 | 佐賀学園 鳥栖 | 佐賀学園 × | ハズレ 長崎県 | 長崎日大 | 波佐見 長崎日大 | 海星 | 波佐見 | 長崎日大 | 長崎商 海星 | 長崎日大 海星 | 長崎南山 ◎ | 本命 熊本県 | 必由館 | 文徳 秀岳館 | 九州学院 | 熊本工 | 秀岳館 | 済々黌 | 九州学院 秀岳館 | 九州学院 熊本工 | 九州学院 × | ハズレ 大分県 | 柳ヶ浦 | 楊志館 楊志館 | 柳ヶ浦 | 津久見 | 楊志館 | 佐伯豊南 津久見 | 楊志館 柳ヶ浦 | 杵築 ○ | 対抗 宮崎県 | 日南学園 | 都城商 延岡学園 | 日章学園 | 日南学園 | 延岡学園 | 延岡工 | 日南学園 延岡学園 | 小林西 日章学園 | 延岡工 △ | 穴 鹿児島県 | 樟南 | 鹿児島商 鹿児島商 | 鹿児島実 | 樟南 | 鹿児島商 | 鹿児島実 鹿児島実 | 鹿児島商 樟南 | 鹿児島商 △ | 穴 沖縄県 | 沖縄尚学 | 南部商 中部商 | 宜野座 | 沖縄水産 | 宜野座 | 中部商 | 前原 宜野座 | 南部商 中部商 | 沖縄水産 × | ハズレ 地区名 | 代表校 | 本命 | 対抗 | 穴 | センバツ | 出場 春の大会 | 昨秋の大会 | 昨年度夏 | 結果
| 一昨年度 | 出場校数 49校 | 14校 | 11校 | 5校 | 9校 | 11校 | 10校 19校 | 2校 7校 | 8校 昨年度 | 出場校数 49校 | 20校 | 6校 | 4校 | 10校 | 13校 | 3校 11校 | 9校 11校 | 9校 今年度 | 出場校数 49校 | 15校 | 8校 | 6校 | 9校 | 12校 | 9校 8校 | 7校 8校 | 6校 |
<北北海道>(対抗1/ハズレ4)昨年ついに旭川工を対抗で当て、連敗に終止符。今年もレベルの高い旭川地区中心の展開になりそう。一番手は旭川実。先発に「希望枠」で出場し経験をつんだ。ただしまとまってはいるが強豪と呼ぶほどではないので、地区大会を勝ち抜くのが先決。旭川東も春の北海道大会に出場し久しぶりの夏の道大会を目指す。
旭川明成も昨秋の道大会に出場。滝川西を破る殊勲を上げた。旭川大は比較的組み合わせに恵まれ、余力を残して道大会に進めるか。昨夏の出場校旭川工は甲子園メンバーが残り旭川実・旭川龍谷・旭川明成が同ブロックの地区予選を勝ち抜ければチャンスあり。他の地区では帯広三条。滝川西・砂川北の両伝統校、深川東商・稚内大谷の新鋭もチャンスを狙っている。帯広工・北見工は地区予選は突破できそうだが道大会を勝ち抜けるか。
<南北海道>(5ハズレ)相変わらず5年間外れっぱなしの南北海道地区。今回は気楽に予想してみたい。センバツ出場の駒大苫小牧は総合力が高く実力的には春夏連続も狙える。札幌日大も投打のバランスがとれ、チャンスあり。函館大有斗は春の道大会で強打を印象付け投手陣の頑張りがあれば面白い。逆に昨夏の準優勝校で春の道大会優勝校、尚志学園は屈指の好投手柴田が最後の夏に賭ける。ただ、春の頂点に立ってしまったことが不安。
鵡川・北照の甲子園経験校はそれぞれ打力・投手力で頂点を目指す。伝統校では東海大四・北海・駒大岩見沢も忘れたころに勝ち進むので無視できない。昨年代表の札幌第一は自慢の打撃で打ち勝つ試合ができるか。
<青森>(本命3/対抗2)ここ5年間本命と対抗で押さえている青森県。今年も3校がリード。光星学院はエース桑鶴を中心に打線も整備され安定感がある。今春と昨秋の県大会を制し一番手に挙げられる。対抗は新鋭の野辺地西。昨年当たりから頭角を現し今春の県大会では準優勝。東北大会でも強豪の日大山形を下した。やや投手力に不安はあるが勢いに乗ると怖い存在。昨夏の代表校青森山田もチーム力上昇中。エースの今が安定。やや荒さが目立つが夏までにどれだけ整備してくるか。この3校にやや差があるが公立校を中心に有力校を上げてみる。弘前南は春4強。まとまりで勝負のチームカラーだがどこまで粘れるか。大湊もここ数年上位常連。夏に強い弘前実も注目。他に八戸工大一・五所川原農林・弘前工なども力はある。
<岩手>(本命1/対抗4)例年通り私学3強がリード。センバツ出場の盛岡大付は春の東北大会で2勝を上げ、チーム作りは上々の様子。あとはエースの山下の復調待ちか。対抗は昨夏代表の一関学院。春の東北大会で優勝した東北に2−4と接戦を演じ昨年並みの実力があるところを示した。あとは安定感があるが完璧に抑えきることは難しい投手陣と打線のバランスしだい。専大北上も侮れない。春の東北大会で秋田を破り、健在ぶりをアピール。2校に比べるとやや荒削りな印象ながら、それだけ伸びしろがあるともいえる。投手力では一関一。県内屈指の本格派・木村を擁し旋風を狙う。守備型のチームでは花巻東・釜石南ともに突出した選手はいないが接戦を守りきる試合運びを目指したい。他に高田・盛岡四の公立勢、福岡・盛岡中央・大船渡などの中堅校も抜け出す可能性はある。
<秋田>(本命2/対抗3)2強がリードの様相。秋田経法大付は注目の好投手・木村を擁し守り勝つ野球で久しぶりの夏の甲子園を射程圏内に置く。昨秋・優勝、今春・準優勝と結果も十分出している。対する強打のチームが秋田。投手力も安定してきて、投打のバランスはかなりよくなった。今春の決勝戦は木村が投げていないので、木村投手を打てるかが優勝へのカギ。この2校からはかなり差があるが湯沢商工・大曲工の春ベスト4勢も力がある。特に大曲工は投手力が厚みを増し、もう一暴れする可能性大だ。昨秋・準優勝の大館鳳鳴は春は予選の初戦で敗退したがチームとしてのまとまりはあるので、夏の活躍が楽しみ。不気味なのが例年の強豪2校。秋田商は昨年の代表校。選手が入れ替わってチーム作りの最中だが夏にはある程度まとまってこよう。同じく金足農も夏に強いので上位に来るかもしれない。ダークホースは角館・横手・秋田中央それぞれ今年は好選手を擁し注目が必要だ。
<山形>(本命4/対抗1)いままで本命と対抗で抑えてきた好調な山形県。今年は有力校が分散し予想が難しい。成績から行くと昨秋・今春連覇の日大山形で決まりなのだが、今春は東北大会初戦で大敗と秋からいまいち進歩の跡が見られないのが悩み。投手力に安定感と柱が欲しい。実力では昨年まで連続出場の酒田南が今年も強そう。こちらは逆に結果は出ていないが、甲子園で好投したエース小林が健在で総合力は今年も高い。ここ数年名前が挙がっている羽黒も今年はチャンスあり。投手力が安定しあとは打線との絡みがうまくいけば初出場もありえる情勢だ。こちらも久しぶりの鶴岡東は投手力が豊富で、春は酒田南に競り勝ち今年は鶴商学園時代以来の甲子園を狙える力が付いてきた。名門東海大山形も上位に食い込める戦力だ。2年生エースの佐藤が柱となり打線の援護しだいではかなり勝ち進みそうだ。新鋭では山本学園・九里学園が実力校。まとまりのある戦力を誇り、台風の目になる可能性は十分。他に好投手を持つ鶴岡工・山形南は要チェックで南陽・酒田東・上山明新館・山形中央あたりが中堅どころだ。
<宮城>(対抗3/ハズレ2)今年も私学2強がリード。センバツ出場の東北は春の東北大会も制しここまでは万全の戦い。投手力もダルビッシュ・高梨と2本柱がそろい大量失点は考えにくい。あとはよりいっそうの打線の強化か。仙台育英が肉薄してきている。同じく春の東北大会で準優勝し準決勝ではセンバツ出場の盛岡大付も6−1と下している。投手力は、鈴木・菊田とライバル東北と互角の陣容となりあとは2年生がいないチームの総合力をどこまで上げられるか。この2強とやや戦力は開きがあるが仙台商も好チーム。春の東北大会では初戦大敗したがエースの高橋が安定すると伝統の強打とかみ合い上位に食い込みそう。利府もこのところ上位の常連となり投手戦に強い。宮城農は昨年センバツ21世紀枠候補となりチームのまとまりはよい。ベスト8ぐらいは行くか。その宮城農に春の予選で勝っている宮城高専は好投手がおり伏兵候補。このほか仙台勢が続く。仙台工・仙台一・仙台二・仙台西・仙台の公立勢、その他の地域では一迫商・東陵・柴田・白石工などの中堅校も抜け出す可能性はある。
<福島>(本命3/穴1/ハズレ1)昨秋・今春と2連覇中の聖光学院は投手力も充実し総合力で一歩リード。東北大会ではいずれも東北に敗れているが春は2−6と点差が接近してきている。日大東北は夏に強いイメージがあるが今回も本命とは紙一重まで来ている。例年に比べてやや小粒な印象があるが、守備を鍛えて2年連続を目指す。3番手は集団。学法石川は結果を残せていないがチーム力は高く上位に十分勝ち進める戦力。東日大昌平は好投手・小倉を持ち旋風を巻き起こすチャンス。光南もここ数年上位常連。今年のチームは投打のバランスがとれ守備さえ乱れなければかなりやれそう。安積も注目。準々決勝後の戦い方が課題か。他に福島・磐城の伝統校、会津工・二本松工・平工の工業校トリオも今回は楽しみな存在だ。
<茨城>(本命3/ハズレ2)今年も有力校がひしめき近年レベルの向上が感じられる。常総学院は昨秋・今春ともに関東大会で1勝を上げ、投打にまとまり実力は高い。昨夏甲子園で投げた飯島も健在。一番手に挙げられる。センバツ出場の藤代はエース美馬を打線がどれだけ援護できるかがカギ。大会終盤にベストに近い状態で投げられると有利になる。3番手集団は水戸短大付・水戸商・鹿島学園。この中で新鋭の鹿島学園は春の大会で準優勝。水戸短大付は昨年のセンバツの経験者が残りチーム力は充実。例年好投手を輩出する水戸商も注目。つづくのは明秀日立・つくば秀英・東洋大牛久。明秀日立は昨秋・今春ともに常総院に善戦しており台風の目の可能性あり。つくば秀英もベスト8は狙える位置におりもう一皮むけるか?東洋大牛久は元阪神・ダイエーの大野監督がチーム作りしており実力は近年上がっている。他に竜ヶ崎一・下妻二・土浦日大あたりも押さえておきたい。
<栃木>(対抗1/穴2/ハズレ2)いままで本命が来たことが無くどちらかというとダークホースが代表になっている栃木県。今年も実力伯仲で6校ぐらい横並びの印象。安定感では宇都宮工。昨秋準優勝、今春優勝と実績を残し継投策の投手陣も失点が計算できる。対抗の作新学院はエース松崎が復帰するとチームがしまり、久しぶりの夏の甲子園に手が届きそう。文星芸大付は昨夏の準優勝校。今年は組み合わせにも恵まれ旧宇都宮学園時代以来の甲子園を目指す。葛生は好投手・石川を持ち強打とバランスのよい戦力を有す。甲子園からしばらく遠ざかっていたが波に乗れば今年はチャンスあり。白鴎大足利も今春の県大会で準優勝と地力を見せている。不気味なのが毎年夏に成長してくる佐野日大・国学院栃木。いずれも地力が見込め上位争いに食い込む力はある。他に小山・小山西・真岡・真岡工・宇都宮南などに注目だ。
<群馬>(本命2/対抗2/ハズレ1)今年の組み合わせは初戦から強豪同志のつぶしあいが多く、波乱の要素を含んでいる。樹徳は好投手・織田が最後の年。チームもまとまり久しぶりの甲子園のチャンス。この樹徳と初戦であたるのが桐生第一。エースの藤田が健在ややスケールは小さいものの昨秋の大会で優勝しており潜在力は十分。安定感では前橋育英昨秋準優勝、今春優勝と上位で安定している。投手力も良く関東大会では拓大紅陵を破る殊勲も上げている。ここも問題は初戦の相手。その相手の太田市商は昨年話題になったところだが今年は昨年に比べ力は落ちるものの金星の可能性は十分。前橋・桐生の伝統校も今年はチャンスあり。ともに投手を中心とした守備型のチームカラーだが、比較的恵まれた組み合わせになった。前橋工ー前橋南、富岡実ー前橋商の勝者も勝ち進める位置にいる。先夏の覇者桐生市商も左腕森戸を擁し上位が崩れれば2連覇も可能性あり。他に高崎商・高崎工・東農大二なども一波乱巻き起こす力がありそうだ。
<埼玉>(本命1/対抗1/穴1/ハズレ3)センバツ出場の2校が一歩リード。浦和学院は須永・鈴木・今成の投手力が全国レベル。打撃も好打者が並び甲子園に出ても優勝候補に挙げられる布陣を誇る。センバツベスト8の花咲徳栄はなんといってもエースの福本の右腕に比重がかかる。甲子園で見せた粘りで接戦を勝ち進めば十分チャンスはある。順当ならこの2強が準々決勝で激突する。3番手は春日部共栄・大宮東。春日部共栄は投打のバランスが良く組み合わせで2強とは別ブロックに入った。強豪に力負けしなければ勝ち進めそう。大宮東は春の準優勝校。打線が看板でどこまで勝ち進めるか。春の関東大会の活躍が良い方に出ると面白い。続くのが聖望学園・本庄一・浦和実・東農大三・鷲宮いずれも投手力、打力に特徴があり試合を通じて成長するとわからなくなる。滑川は初戦の聖望学園戦をまず超えたい。昨夏準優勝の坂戸西は投手陣の整備がカギ。他に埼玉栄・羽生一あたりもマークしておきたい。
<千葉>(本命1/対抗1/ハズレ4)6年間で4回はずした全国有数の激戦地。今年も有力校が目白押し。拓大紅陵は昨夏の代表校。今年もコンスタントに上位に顔を出し投打の安定度では一歩リード。関東大会で東海大相模を下した自信も大きい。好投手・高田を前面に押し出すのが成田。春の県大会準優勝校で打線の奮起がカギ。八千代松陰は春の優勝校。関東大会でも桐生を下したものの、浦和学院には力の差を見せ付けられた。銚子商も関東大会に出場。甲府工を完封で下し伝統の黒潮打線が復活すれば久しぶりの出場も考えられる。好投手を擁するのが敬愛学園・市柏・木更津総合・千葉経大付・我孫子この中では敬愛学園が昨秋の優勝校。いずれも1−0で勝てる投手力を持つので上位校といえども要注意だ。他に習志野・流通経大柏・千葉敬愛・千葉英和も夏は走る可能性を秘めている。甲子園経験校では市船橋・志学館・東海大浦安あたりもマークしておきたい。
<山梨>(本命1/対抗1/穴2/ハズレ1)比較的的中率が高い山梨県。今年の本命は東海大甲府。10年間甲子園から遠ざかっており相模から代わった村中監督もそろそろ結果を出したいとき。春の関東大会でも準優勝し、強打に継投策の投手陣と駒は揃い、久しぶりの出場に王手をかけつつある。山梨学院大付は昨秋の優勝校。好投手・佐藤を持ちセンバツも当確かと思われたが出場を逃しただけに夏に賭ける思いは強いはず。打線の援護があれば3年ぶりのVも見えてくる。昨夏の代表校日本航空は今年は投手陣に不安があり、早い時期に当たると思われる東海大甲府戦が山となる。伝統校の甲府工も関東大会に出場。やや力強さに欠ける嫌いがあるが組み合わせには恵まれた。取りこぼしさえなければベスト4までは来そう。今年チャンスなのが帝京三。好投手・於保を中心に守り勝つ野球が身上だが、ライバル甲府工を破れば決勝戦までは勝ち進みそう。曲者市川も夏は走る可能性を秘めている。投手陣の整備で今年も大物食いが見られるかもしれない。他に身延・巨摩・大月短大付あたりも一波乱起こす力はある。
<東東京>(本命1/対抗1/ハズレ3)実力伯仲の4強が互角の戦い。昨夏代表の帝京はエースの浅野の復活がカギ。春の関東大会でも初戦で大敗するなど安定感の無さが課題。センバツ出場の国士舘は春の東京大会も制した。ここも投手力がやや安定感に欠け、夏の初出場は投手力次第。二松学舎大付は逆にエースの小杉が大黒柱。序盤戦で足元をすくわれない限り上位に来そうだ。修徳も力がある。打線の破壊力は随一でここも投手力の整備がカギ。以上4強に肉薄するのが惜しいところでセンバツに漏れた世田谷学園。長身エースの竹間を中心とした投手力がどこまで持ちこたえるか。他に関東一・日大豊山・駒大高・城東など甲子園経験校も要注意。いづれにしても打撃戦の大会になりそうだ。
<西東京>(本命2/ハズレ3)東東京に比べ群雄割拠で3回はずしている西東京地区。今年も6校がほぼ横一線で並んでいる。早稲田実はエース格の小野塚の安定感が増せば7年ぶりの夏の甲子園に一番近い戦力を誇る。国学院久我山は評価が難しいチーム。投手力はかなりよいがややもろさが見えるので序盤の敗退もありうる印象。ベスト4まで勝ち進めば自慢の投手力が発揮されよう。日大鶴ヶ丘もチーム力が安定。特にエースの磯崎が本調子になれば昨夏の準優勝の借りを返せるかもしれない。ここ数年おとなしかった堀越も学校創立80周年に燃えている。あまり注目されていない年に勝ち進むので今年はチャンスあり。日大三は甲子園で活躍したメンバーが入れ替わりすっかり新しくなったが、例年夏に強い伝統があるので打線の出来が明暗を分けそう。東海大菅生も例年の戦力を有しエース金森の速球で勝負をかける。昨夏の代表校桜美林はやや低迷気味の印象だが底力はあるので注目したい。ダークホースに東亜学園・八王子実践・早大学院・明星なども上げておこう。
<神奈川>(本命1/対抗2/穴1/ハズレ2)センバツ準優勝の横浜が一歩リード。春の大会は横浜商大に4回戦で敗れたが、エース成瀬、2年生の涌井と好投手を2枚揃え戦力的には十分春夏連続を狙える。この横浜を3校が追いかける。桐蔭学園はエース平野の右腕に比重がかかる。スケールの大きさでは及ばないがチームとしては投打にバランスが取れている。東海大相模は春の県大会を制した。ここ数年後一歩で夏の甲子園は逃しているが今年はチャンスがある。桐光学園は昨夏の代表校。春は県大会で準優勝に輝き関東大会でも1勝し浦和学院にも2−3と大健闘。2年連続し出場の可能性は残る。さらに横浜商大・日大藤沢・平塚学園が優勝を狙える戦力を有し、公立の桜丘他に慶応・横浜隼人あたりも上位を狙える戦力だ。
<新潟>(本命1/対抗1/穴1/ハズレ2)ドングリの背比べ的な様相を呈している。一番安定感があるのが日本文理。昨年甲子園で好投した伊藤・宮川の投手陣が失点を計算でき、伝統の強力打線が後押しすれば本命不在の今大会は有利な戦い方ができるはず。春の県大会優勝の中越は投手力も打力も平均点以上で得点力があるチーム。ここ数年結果を出していなかっただけに今年は注目が必要。センバツ21世紀枠出場の柏崎は防御力のチーム。守備をもう一段階きっちりさせれば投手力は計算できるだけに怖い存在。エース格の須田の出来がカギだ。新津工は左腕の山田を擁し春の県大会準優勝。序盤で取りこぼさなければ上位に来る。新潟明訓は結果を今年は出していないが個々の選手に力があるだけに夏までに仕上げてくると有力校の仲間入りだ。昨夏準優勝の柏崎工も上位に絡む力がある。近年伸び盛りの関根学園も夏には一暴れしそう。他に名門長岡・新津・十日町・新潟工なども混戦を縫って抜け出す可能性を秘めている。
<長野>(本命2/穴2/ハズレ1)近年になくどこが代表となるか混沌としている。実力NO1といわれているのが長野工。昨秋の北信越大会でベスト4まで勝ち進み、今春の県大会で準優勝。麻場兄弟のバッテリーを中心に4番の花井ら投打の柱がしっかりしている。ただ問題は守備力。大事な場面で守備が乱れることが心配。古豪松商学園はここ2年間甲子園から遠ざかっている。投手力は丸山・今井・北島と整備されてきたが真エースに欠け、なんといっても伝統の強打がやや不発気味なのが心配。守備も例年に比べて甘い印象。3番手は上田西ー佐久長聖の勝者。序盤で対戦が予想され、上田西は春の県大会優勝校。例年打撃のチームカラーながら今年は小山・白倉と投手力も揃い、念願の初の甲子園に最も近い年だ。対する佐久長聖は昨夏の代表校。エースの小沢は安定しているが打線がやや弱く伝統の機動力で補っている。どちらにしてもこの2校の勝者は勝ち進みそうだ。東海大三は大型選手が揃いエースの石本のほかに西坂が復帰すれば力はあるだけに面白い存在。長野商ー丸子実の勝者も上位候補。ともに打力のチームで今年の実績は長野商
に利があるが本番は互角の実力と思える。ダークホースは長野日大・諏訪清陵・伊那北・上田千曲・武蔵工大二・辰野と豊富。一昨年甲子園で旋風を巻き起こした塚原青雲も要注意の戦力となっている。
<静岡>(本命1/ハズレ4)なかなか当たらない静岡県。安定感では浜松商。昨秋・準優勝、今春・優勝とステップアップをし東海大会でも接戦を勝ち抜き準優勝に輝いた。投打に力があり総合力では本命候補だ。センバツ出場の浜名の実力も買える。エースの松下が甲子園で見せたような好投を繰り広げると春夏連続の可能性が高まる。打線は比較的強力なので投手陣の出来が結果を左右しそうだ。この2強に続き静岡市立・常葉菊川も打撃のチーム。投手陣が崩れると早期に敗退という目もあるが、ともに東海大会に駒を進めた経験がどう出るか。名門・静岡は今年も投手力のしっかりしたチームを作ってきた。大崩の考えにくい投手陣で踏ん張り、打線で援護したいところ。甲子園経験校の静岡商・掛川西・島田商・東海大翔洋も上位が崩れると混戦を勝ち抜く力をあり、加藤学園・日大三島・常葉橘・静清工の新鋭校も得点力があり台風の目になる可能性を秘める。
<愛知>(本命3/対抗1/穴1/ハズレ1)全国レベルの強豪不在でそうとう混沌としている。センバツ出場の東邦は昨夏も代表になり好投手・三浦が健在の今年もチャンスあり。連戦の続く中盤での打線の援護がカギ。同じくセンバツ帰りの愛工大名電は強打に加え、期待される昆野・丸山の投手陣が奮起すれば上位に来そうだ。桜丘・春日丘の春の優勝準優勝コンビも楽しみ。投手力の桜丘に対して打力の春日丘とチームカラーは違うが十分今年は初出場の可能性がある。名門中京大中京は組み合わせで東邦と同じブロック。まずここを突破できるかどうか。豊田大谷も今年は投打にバランスがとれ戦力的には充実している。エース西村のスタミナがカギ。公立勢では豊田西・大府が可能性を秘める。新鋭では愛知啓成・愛産大工・大同工大大同・杜若あたりも注目。甲子園経験校では享栄・愛産大三河・愛知・弥富などもマークしておきたい。
<岐阜>(本命3/ハズレ2)全国的に見てかなり確率の高い本命が中京。投打に一歩県内では図抜け、タレントも豊富。唯一不安なのはエース榊原をはじめ投手陣が打ち込まれたときか。春の東海大会も制し順調に夏を目指している。やや間を置いて追いかけるのは関商工・岐阜総合。関商工はエース大川が健在。投打にバランスが取れているがいかんせん激戦ブロックに入った。岐阜総合は春の東海大会で1勝を上げ打線の強化とあいまって波に乗ったら面白い。土岐商・大垣商・美濃加茂といったダークホース勢が関商工ブロックに入った。ともに投手力のチームなのでいかに戦いながら打線が当たりを取り戻していくかが勝負。逆に組み合わせに恵まれたのが市岐阜商。好投手を持つ長良夏に強い岐阜三田などを破れば勝ち進めそう。伝統校県岐阜商は中京と同ブロック。ここを勝ち抜けるかエースの金原にベストピッチが要求される。他に清翔・東濃実なども力がある。
<三重>(対抗1/穴1/ハズレ3)本命不在の様相で4チームほどが甲乙つけがたい状況。昨夏の代表校久居農林は春の県大会も制し、夏に向けて調子を上げてきた。昨年に比べ投手力が安定。強打も健在で2年連続も十分狙える状況だ。安定感を示しているのが四日市工。昨秋・優勝、今春・準優勝で東海大会でも1勝を上げた。投手力が厚くなり上位下位切れ目の無い打線で逃げ切りを狙う。海星は強打のチーム。投手力もめどが立ちセンバツに選ばれなかった悔しさをぶつける。古豪・宇治山田商もエースが復活すると一気に勝ち進めるだけの戦力となった。序盤戦の戦いがカギ。この4チームに続いて伝統校の三重は今年は打撃のチーム。投手陣の踏ん張りが上位進出のカギ。昨年は投手力のチームだった津田学園だが今年は打線が活発。夏の初出場には総合力で後一歩か。他に菰野・鈴鹿・上野・明野・桑名などが後を追っている。
<富山>(本命3/ハズレ2)昨秋・今春連覇の富山第一が本命。エース笹川は速球派で不調時は打線がカバーできる流れになってきた。悲願の甲子園初出場にかなり近づいた印象。対抗は昨夏以来3回連続準優勝の氷見。昨秋の北信越大会ではベスト4に残り補欠校に選出されている。エースの西川を強力打線が援護し総合力は高い。問題は富山第一に公式戦で勝っていないことか。昨夏の代表校富山商も立て直してきた。エースの長江が柱となり2年生の多いチームが波に乗れば2連覇の可能性もある。高岡第一も総合力のチーム。選手層は厚く接戦に持ち込めると思わぬ力を発揮しそう。高岡商・新湊はともに結果を出していないが、夏に強い伝統を持ち侮れない存在。砺波工・不二越工は伝統の打撃力で打ち勝つ展開に持ち込むと上位もありえる。
<石川>(本命2/対抗1/穴2)全国的に見て一番確率の高い本命が遊学館。エースの小嶋、大瀬の投手陣に行田、門前と打つ方も役者が揃い石川県の中では断トツな実力を誇る。よほどのことが無い限り二年連続出場は堅いと見た。一番有力な対抗馬は小松市立。秋の県大会では遊学館をやぶり優勝を飾っている。投手力のチームでエースの山田の速球が頼み。金沢西・小松明峰も投手力のチーム。特に金沢西の浦投手は北信越大会で新津工を完封し、つぼにはまると遊学館もそうは攻略できないかもしれない。伝統校星稜・金沢は今ひとつ元気が無い。ともに投手力に難があり、打線の援護がないと早期敗退の可能性もある。順当なら2回戦で両校の対決が見られる。打力でどこまで勝ち進めるか。羽咋工は米谷兄弟の双子バッテリーの出来次第。北陸大谷・金沢市工など中堅どころも上位には食い込みそうだ。他に飯田・小松工・小松などが実力を持つ。
<福井>(本命2/対抗1/ハズレ2)センバツ出場の福井がリード。ただ昨年も本命がこけたので波乱は考えられる。福井はエースの藤井が調子を取り戻し打線も北信越大会で0−7から逆転勝ちするなど力を見せ付けている。決勝でも遊学館に雪辱し実力的には抜きん出ている。福井商は総合力は高いが投手力にやや弱さを見せる。打倒・福井にはどうしても投手陣の踏ん張りが必要だ。敦賀気比もバランスの取れた戦力を誇る。投手陣が2年生と若いことが不安だが、逆に勢いに乗ると打倒・福井の本命かもしれない。足羽は好投手・熊谷を持ち投手戦に力を発揮する。今年は結果を残していないが潜在力は十分だ。北陸・鯖江も好投手を持ち侮れない存在。他にも若狭・大野・美方など曲者が控える。
<滋賀>(本命2/対抗2/ハズレ1)センバツベスト8の近江が県大会・春の近畿大会と制し一歩リード。もともと打撃は活発なチームだったが、センバツを経験して投手力も整備されエースの小原が大崩れしなくなった。今年は本命に押せる戦力。春の近畿大会組では近江兄弟社の投手力に注目。左腕・松居が本調子なら打ち込むのはむずかしい。毎年序盤でつまずくので今年はどうか。比叡山は近畿大会で強豪・平安を下し自信をつけた。若いチームなので夏までに力が伸びると優勝も狙える。水口東・水口の水口勢はダークホースに位置し、強豪校も息を抜けない対戦となる。昨夏の代表光泉は大黒柱だったバッテリーが抜けたがチーム力は今年も高い。北大津・長浜北は防御力が高く低得点の試合に強さを発揮しそう。八幡商・膳所の伝統校に昨夏準優勝の彦根工・彦根東・米原なども力がある。
<京都>(本命1/ハズレ3)センバツベスト8の平安が春の京都大会を制し一番手。センバツでも好投した服部投手が健在で守備も向上し防御がよくなった。打つ方は西野をはじめタレント揃いで全国的な破壊力がある。鳥羽も荒削りなチームながら久しぶりに甲子園を狙えるところまで来た。春の府大会で準優勝を飾り投手力を背景に波に乗ったら怖い存在。京都成章は投打にバランスがとれ上位には食い込みそう。あとは準々決勝以降を勝ち進む武器が欲しいところ。北嵯峨も復活をかける。昨秋の府大会を制し夏に照準を合わせている。好投手を持つのが兎道・立命館宇治・久御山・須知の各校。この中ではここ2年準優勝にないている立命館宇治の戦いに注目が集まる。昨夏の代表東山、上位常連の京都外大西・福知山成美・西城陽・大谷なども平安がこけると代表候補に浮上する。
<大阪>(本命2/対抗1/穴1/ハズレ2)夏の甲子園ここ4年間で3度初戦敗退とレベルの低下が叫ばれる大阪府。今年も全国的に通用しそうなチームは少なく混戦模様だ。センバツ出場の近大付はもともと打線のつながりは良かったが中原他3人いる投手力のレベルアップが課題。もともと総合力はあるので投手がうまく回転すると面白い。北陽は湊・櫻井と完封を狙える2本柱が立ち連戦をうまく乗り切れば頂点に立つチャンスがある。東海大仰星は昨秋・今春とも近畿大会に出場し春は1勝を上げた。強打が看板だが投手陣のがんばり次第で夏もチャンスがある。上宮太子も打撃のチーム。春はPL学園・近大付を破りあとは投手力の整備。PL学園も例年の完成度は望めないが上位陣に波乱があれば打力を看板に勝ち進める力はあるが、序盤で対戦が予想される大体大浪商戦が山となる。大産大高は好投手・久代を持ち今年の大阪には珍しい投手力で勝負のチーム。大阪桐蔭は昨夏の代表校。やや小粒だが力はある。他に投手力のチームは汎愛・都島工・大商大堺などで、金光大阪・大体大浪商・春日丘もチェックが必要。
<兵庫>(本命3/対抗2/ハズレ1)センバツベスト4の東洋大姫路が鼻差でリードしているが、有力校が多く予断を揺らさない展開。東洋大姫路は昨夏より一回りたくましくなったエース・アンがチームを引っ張る。打線も全国レベルながら突然の沈黙もときおり顔を出すので、センバツ準々決勝のような「粘り」を今夏出せるかが夏Vのカギ。育英は総合力のチーム。投打にバランスがとれ必ず上位には顔を出しそう。接戦を勝てるかがカギか。投手力では神戸国際大付がリードしている。140キロを超えるエース佐藤が大会終盤戦をベストに近い状態で迎えられるかどうか。強打では滝川二が目立つ。春の兵庫県大会を制覇。夏まで打線の調子を維持できるか。昨年の代表校報徳学園も夏には戦力を整えつつある。やや荒削りながら投打の柱が立ちつつあり、2連覇も狙える布陣になった。公立の強豪杜・市尼崎も実力があり、上位陣が崩れるとチャンスが回ってくる。他に神港学園・姫路工・神戸弘陵・明石・関西学院なども実力はある。
<奈良>(本命2/対抗3)春の近畿大会準優勝の天理が一歩リード。しばらく低迷が続いたが今年のチームは投打にバランスが良く、総合力も高く甲子園が狙える位置にある。昨夏代表の智弁学園は打力のチーム。柱のいない投手陣が夏までにどれだけ成長するかによって、夏の3連覇ができるかが決まる。センバツ出場の斑鳩も安定している。エース牛島は失点が計算でき打線もそこそこ得点力がある。ただ同じブロックにシード校で今年安定した成績を残している登美ヶ丘と試合巧者郡山が入った。このゾーンを勝ち抜くのはなかなか大変だ。他に上牧・高田商・広陵・橿原学院・奈良大付などが勝ち進む可能性を秘める。
<和歌山>(本命4/ハズレ1)センバツベスト8の智弁和歌山が総合力でリード。智弁和歌山は坪内・滝谷の左右の両輪に木林も復活、本田も控え投手陣は厚くなった。ただ、ときどき不発になる打線の波が心配。しかも今年は日高中津、箕島と同じブロックで息が抜けない戦いが続きそう。春の県大会で智弁和歌山を完封で破って優勝の桐蔭はエース福田の調子がすべて。近畿大会では打ち込まれ初戦敗退に終わったが、打力のチームも要注意の相手だ。初戦の田辺戦がカギ。他に投手力優位のチームは日高・市和歌山商。それぞれ、津村、玉置という好投手を抱える。打撃のチームは南部・箕島の秋の近畿大会コンビ。ともに投手力のUPが望まれる。他に伊都・日高中津・耐久・橋本・田辺などが実力校だ。
<岡山>(本命1/対抗1/ハズレ3)3強が一歩リードだが、それに続くチームもほとんど差が無く混沌としている。5年間で3度予想をはずしており、今年も難しいかな?センバツ出場で昨秋の中国大会優勝の岡山城東は高淵・出原の投手陣が力をつけ機動力も健在。安定感ある戦いが可能。岡山理大付の評判はかなり高い。左右の投手を持ち攻撃も力強くなった。ただし秋春ともに決勝まで進んでいないのが気がかり。玉野光南は昨年の代表校。投手力に一抹の不安を抱えるが総合力は高く春も準優勝している。夏の3連覇の可能性も秘めている。差が無く続くのが関西。好投手・森本が健在で好調時には相手もそうは得点できない。打線とのバランスがよくなればかなり期待できる存在。倉敷工・倉敷商の倉敷勢もともに好投手を持ちうまく連投を避けることができると怖い存在となる。他に岡山南・山陽も投手・打撃に見るべきものがあり岡山東商・岡山学芸館などの甲子園経験校も力を持っている。
<広島>(本命2/穴1/ハズレ2)センバツ優勝の広陵が総合力でリード。エース西村が安定感のある投球を心がけ打線もつながる強力打線が健在。2年連続の可能性は十分ある。瀬戸内は春の県大会を制し中国大会も勢いに乗り優勝を飾った。技巧派の河戸投手が大黒柱で、軟投がつぼにはまると広陵といえどもそう打ち込むことはできないかもしれない。同じく春の中国大会で準優勝した高陽東も1,2年生が多いチーム編成ながら、総合力では高いものがある。夏は勢いに乗ると怖い存在。好投手を擁するのが広島工・宮島工。広島工・三戸、宮島工、車はそれぞれ完封する力を持ち、万全の体勢で相手にするといやな存在。昨秋の準優勝校賀茂も近年上位の常連となり春は早々敗退したが夏は楽しみな存在。3回戦で対戦が予想される高陽東戦が山場。伝統校広島商は投手力に難があるが地力はあるので侮れない。他に海田・国際学院・広島市工・呉港などが上位を狙う実力があり、崇徳・如水館は夏に合わせて来るので注目が必要だ。
<鳥取>(本命4/穴1)今のところハズレがない鳥取県。ことしも3チームがリードしているが、絶対的な強さは無く番狂わせも十分考えられる。境は昨秋・今春と県大会を制し、実績的には十分。しかし中国地区大会では2回とも完敗に終わり絶対的な力は無いようだ。エースの石黒は制球力が武器。逆に春の中国地区大会で1勝を上げたのが由良育英。春の県大会で準優勝し、エースの石原も安定感があり夏の初制覇は視野に入ってきた。昨夏の代表校倉吉北も投手力が整備され強力打線も健在で2連覇を目指せる戦力となった。八頭も夏は強い。投手力が計算でき守備も鍛えられてきた。鳥取西・米子東の伝統校も、力の差の少ない今年は浮上する可能性を秘めている。昨秋・準優勝の鳥取城北も巻き返しを狙っている。
<島根>(本命1/対抗1/穴1/ハズレ2)私学3強がリード。開星は昨夏の甲子園を経験した好投手・杉原が健在。打線の援護が鍵だが、3年連続の夏の甲子園の可能性を秘めている。浜田は打撃のチーム。春の中国大会でも1勝を上げ投手力も安定しつつあり総合力は上がっている。好投手・坂本を擁する出雲北陵も今年は楽しみ。打線が十分援護できれば夏の甲子園に手が届きそうだ。センバツ21世紀枠の隠岐はエース白野の出来次第。攻撃力を前面に出して戦いたい。昨年の21世紀枠松江北は投手力がよくなり打線も活発。今年は上位に食い込める戦力となった。他に大社・飯南・江の川・益田東などが勝ち進む可能性がある。
<山口>(対抗3/穴1/ハズレ1)センバツ出場の宇部鴻城が投手力のアップで優勝を狙える位置に来た。元エースの玉峰が復調し、甲子園で好投した左の岩本とともに2枚看板を形成する。打線の援護がカギか。春の県大会優勝は岩国。左腕の大伴が成長し伝統の機動力とともに総合力がかなり高くなった。春の中国大会でも岡山城東を下し、比較的弱いといわれている夏に向かって戦力は充実している。昨夏の代表校宇部商も投手力が整い3連覇を目指せる総合力となりつつある。打線の援護で勝ち進みたいところ。南陽工は春の準優勝校。もろさもあるが波に乗ったときは力を発揮しそうだ。下関商は強打に加えて投手力も安定してきて名門復活の可能性十分。ダークホースの筆頭といえる。昨秋の優勝校徳山商も投手力がよく堅実な戦いを続けられれば夏も実力はあるだけに注目の存在。他に下松工・西京も波乱を起こすだけの力がありそうだ。
<香川>(本命4/穴1)昨秋・今春の県大会を制した三本松が本命に上げられる。春はエースの根ヶ山が不調で控えの水田が登板。夏勝ち進むにはエースの復帰が不可欠になる。差が無く続くのは観音寺中央。伝統的に強打が看板だが継投策の投手陣が踏ん張れば初出場初優勝以来の甲子園が見えてくる。昨年まで2連覇中の尽誠学園は総合力は高い。ただ今年は柱になる投手が育っていないため大会中の成長に期待したいところ。なんと言っても緒戦の三本松戦を制することができるかだ。丸亀城西・高松商は投手力のチーム。両校とも比較的楽な組み合わせ。夏にそれぞれ竹内・藤沢というエースが万全なら一暴れしそうだ。他に丸亀・坂出商・高松西などが上位に顔を出しそう。
<徳島>(本命2/対抗1/穴1/ハズレ1)本命はセンバツベスト4で好投手・平岡を擁する徳島商。平岡が注目されるが打線もミートがうまく得点力はある。総合力ではやはり全国上位レベルといえよう。対抗は同じくセンバツ1勝の鳴門工。投手力にやや不安は残るがエースの谷が好調だと総合力は高い。二番手ピッチャーの養成がカギ。春の県大会を制したのが小松島。2年生が多いチームながら波に乗ったら投打のバランスがいいだけに侮れない。春の準優勝は生光学園。毎年優勝候補に名が挙がるものの甲子園出場は未だ無い。今年も総合力は前記のチームに劣るが上位には入りそうだ。ダークホースは徳島東工。近年力をつけていて今年はエース・平間のでき次第でV戦線に割り込むかもしれない。他に鳴門一・小松島西・池田などの戦いに注目だ。
<愛媛>(対抗1/穴2/ハズレ2)昨秋優勝、今春も優勝で四国大会も制した今治西がリードしている。春までは強打一辺倒のチームだったが、ここに来て投手力も整備されつつある。打線の破壊力は全国上位レベルだ。続くのが昨秋優勝の丹原。投手力に不安を抱えるが総合力は高くエースの出来次第では今治西に肩を並べる。昨秋準優勝の今治東も打力のチーム。投手陣の踏ん張りで上位が望める。今春準優勝の西条は技巧派のエースが調子を出せば今年の愛媛県は強打のチームが多いので面白い存在。伝統校松山商も打線は整備されている。後は投手力がどこまで整備されるか。新鋭の済美は旋風を巻き起こす可能性あり。上甲監督の手腕に期待。他に松山聖陵・宇和島東・新田などが上位を狙える。
<高知>(本命4/対抗1)センバツ出場の明徳義塾が総合力で一番手につける。エースの鶴川、2番手湯浅ともに安定感があり、課題といわれる打線も力をつけてきた。沖田の打棒が連覇のカギ。チャレンジマッチで明徳を破って優勝したのが高知商。投打にまとまりがあり明徳の打線が不調だと接戦を展開しそうだ。投手力が良いのが室戸。左右の好投手を持ち打倒・明徳の一番手ともいえる。高知東はここ数年着実に力をつけてきた。今年も上位進出は堅いところ。高知も打線は整備されている。例年好投手を輩出するチームカラーだが、今年は投手陣が弱点。他に中村・岡豊・土佐などが、接戦になると勝ち進む実力を感じさせる。
<福岡>(本命1/対抗2/ハズレ2)2強がリード。西日本短大付は昨秋・今春と県大会連覇。投手力に若干不安はあるが安定感はある。カギは序盤戦で対戦が予想される東海大五戦。東海大五もチーム力はあり伏兵といえる存在。センバツ出場の柳川はエース林を中心に春の九州大会を制覇。逆にこの疲れが出ることが心配。特に序盤で対戦が予想される東福岡戦が大関門。ここを乗り切ると2年連続に王手がかかる。八幡は春の県大会で準優勝。九州大会でもセンバツ出場の秀岳館を破り、打線の破壊力を印象付けた。頂点を目指すには投手力の整備が必要。逆に直方は昨秋の準優勝校。好投手を持ち打線の援護がカギ。ここに福岡工大城東・福岡大大濠・福岡第一などが僅差で続き、さらに東筑紫学園・筑陽学園・東筑・南筑・九産大九産・九産大九州・九州国際大付など中堅校は数多く2強がこけると波乱含みとなりそう。
<佐賀>(本命1/対抗1/ハズレ3)4校がリードしている模様。佐賀東は昨秋県大会優勝校。九州大会でも4強に食い込んだものの補欠校となったいわくつき。。好投手野中が健在で投攻守にバランスの取れた好チーム。昨夏代表の鳥栖はエース内山の出来次第。完全復活すれば俄然V戦線に躍り出てくる。佐賀学園はエース実松を中心に打線の強化がカギ。ここ数年低迷しており今年当たりは怖いかもしれない。鳥栖商は春の優勝校。好素材が多く打撃は活発。投打がかみ合えばチャンスあり。佐賀工は春の県大会で準優勝。ここは投手陣の頑張りが鍵だ。ダークホースは龍谷・厳木・鹿島実。いずれも投手・打撃のどちらかに特長があり、勝ち進む可能性を持つ。伝統校の佐賀商・伊万里商・唐津商は序盤戦を勝ち抜くと伝統の力を発揮しそう。
<長崎>(本命3/対抗1/ハズレ1)昨秋準優勝、今春優勝の長崎日大がリードしている。ここ2年間甲子園から遠ざかり今年は強打を柱に投手力もまとまってきて総合力で優勝を狙う。昨夏の代表校海星も投手力に不安を抱えるが総合力で2連覇を狙える位置に来た。この二チームを投手力のチームが追う展開。瓊浦は県内NO1と評判の川口投手が引っ張るチーム。打線の援護しだいで勝ち進める。新鋭の西陵は左腕・本田が引っ張る。2回戦で対決が考えられるこの両校の勝者が上位校に当たると番狂わせを起こす可能性を秘める。長崎商も総合力のチーム。エースの亀川の復帰が上位進出のカギ。他に波佐見・島原中央・長崎西・大村工・長崎南山などが上位に来る力を秘めている。
<熊本>(本命2/対抗1/ハズレ2)センバツ出場の秀岳館は好投手・上農が調子を崩し、断然リードというわけにはいかなくなった。堅い守備力を柱に打線の援護がカギ。九州学院は準優勝が続き実力的には十分。エース森が単調にならなければ2年ぶりの夏Vが見えてくる。伏兵は昨夏優勝の熊本工。昨夏甲子園で好投した本田がどれだけ復調しているかが上位進出の条件。春の県大会Vの済々黌は打撃のチーム。夏にもう一度打線のピークを作ることができるか。投手力で後を追うのは専大玉名・必由館・熊本商。いづれも橋本・山中・田上の力投がカギ。打撃では文徳総合力では東海大二も上位に食い込む力がある。伝統校の鎮西・熊本も楽しみな存在だ。
<大分>(本命1/対抗1/穴1/ハズレ2)昨秋準優勝、今春優勝の楊志館の勢いが夏まで続くか。好投手・伊藤が投げきれば春の九州大会準優勝という好結果に続くこともできそう。昨夏代表の柳ヶ浦も総合力が上がってきた。投手力が昨年より計算でき、実力的には昨夏を上回っているかもしれない。津久見は技巧派・藤末投手が本来の投球ができれば今年は期待できる。昨秋の県大会を制し夏に照準を絞っている。佐伯豊南は継投策の投手陣を打線が引っ張る。投手力の高いチームがダークホースに多いのが今年の特徴。大分豊府・別府青山・鶴崎工・中津工はそれぞれ、松浦・阿南・中村・東名という好投手を擁し、打線との補完ができれば一気に頂点に立つことも可能。名門の明豊・藤蔭・日田林工などは夏にピークをあわせてくるのでチェックが必要だ。
<宮崎>(本命2/対抗1/穴1/ハズレ1)センバツ出場の延岡学園を本命に挙げたいが、甲子園で投げた左腕の上田の復帰が遅れておりその分だけマイナス要素がある。打線のつながりはよいので投手が崩れないことが条件か。延岡工は凄みは無いが投打にまとまりを見せ春の県大会も優勝。強豪に力負けしなければ面白い。昨年代表の日章学園も昨年同様スケールのおきなチーム。波に乗ると強いが足をすくわれる恐れもある。エース小笠原の出来がカギか。春準優勝の日南学園も狙える位置にいる。投手力の安定感が欲しい。昨秋準優勝の小林西も実力十分。夏は上位に食い込みそうだ。序盤で延岡学園と対戦が予想される宮崎日大はこの大一番に勝つと俄然注目される。他に宮崎大宮・都城商・都城東などが上位に来そうだ。
<鹿児島>(本命4/対抗1)いわゆる鹿児島3強がリード。なかでも近年上位にご無沙汰だった鹿児島商は好投手・和田を擁し昨夏以来準優勝・準優勝・優勝と来ている。鹿児島実は投打にまとまりを見せているが、ややおとなしい印象。チームに柱ができるとVの可能性が強くなる。樟南は例年に比べややチームが小粒だが夏までにはもう一伸しそう。春の九州大会で1勝を上げた頴娃が3校に続く。他に鹿児島南・鹿児島城西・鶴丸・鹿児島玉龍と鹿児島勢が上位を狙える位置にいる。
<沖縄>(本命4/ハズレ1)毎年的中率の高い沖縄県。昨年も本命が的中。まずは投手力に優れる中部商が一番手。甲子園で登板経験のある玉寄を擁し春の大会も優勝。春の九州大会でも2勝を上げ実力も十分。2年連続出場を目指す。春のセンバツ出場の宜野座はエース佐久本の復調具合が気がかり。攻守は高いレベルにあるので、宜野座投手に加えてエースの復調がカギ。この2校が一歩リード。3番手集団は沖縄水産・前原・南部商の昨夏からの準優勝トリオになる。しかしどこも決め手に欠け2強がこけると戦国模様。沖縄水産は初戦の沖縄尚学戦が大関門。復活が待たれるのが興南。投打のバランスがあり、上位には食い込みそう。北谷・浦添商なども勢いが付けば勝ち進む力はある。
第75回センバツ大会 | ||||
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年 | センバツ出場校予想 | センバツ大会勝敗予想 | 夏の大会出場校予想 | 夏の甲子園大会勝敗予想 |
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1998年 | 94.4%(36校中34校) | 82.9%(35試合中29試合) | 70.9%(55校中39校) | 66.7%(54試合中36試合) |
1999年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(31試合中17試合) | 75.5%(49校中37校) | 62.5%(48試合中30試合) |
2000年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 69.4%(49校中34校) | 66.7%(48試合中32試合) |
2001年 | 88.2%(34校中30校) | 63.6%(33試合中21試合) | 61.2%(49校中30校) | 66.7%(48試合中32試合) |
2002年 | 87.5%(32校中28校) | 61.3%(31試合中19試合) | 61.2%(49校中30校) | 77.1%(48試合中37試合) |
2003年 | 85.3%(34校中29校) | 63.6%(33試合中21試合) | 59.2%(49校中29校) |
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