☆☆ 1月24日に出場校が決定します! ☆☆
組み合わせ抽選会は3月7日です。
ブロック | 優勝校 | 2位 | ベスト4 | ベスト8 |
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北海道=1 | 東海大札幌 | 北海 | 札幌日大・駒大苫小牧 | クラーク国際・北星大付・釧路江南・札幌南 |
東北=3 | 聖光学院 | 青森山田 | 山形中央・花巻東 | 日大山形・仙台育英・東日大昌平・鶴岡東 |
関東=4+ | 横浜 | 健大高崎 | 浦和実・千葉黎明 | 東農大二・つくば秀英・山梨学院・佐野日大 |
東京=1+ | 二松学舎大付 | 早稲田実 | 淑徳・帝京 | 小山台・明大八王子・日大三・共栄学園 |
北信越=2 | 敦賀気比 | 日本航空石川 | 高岡第一・小松工 | 大野・福井工大福井・新潟明訓・松本第一 |
東海=3 | 大垣日大 | 常葉大菊川 | 至学館・岐阜第一 | 中京・聖隷クリストファー・中京大中京・海星 |
近畿=6 | 東洋大姫路 | 智弁和歌山 | 天理・市和歌山 | 滋賀短大付・大阪学院大高・立命館宇治・滋賀学園 |
中国=2 | 広島商 | 米子松蔭 | 矢上・岡山学芸館 | 盈進・倉敷商・開星・大田 |
四国=2 | 明徳義塾 | 高松商 | 新田・鳴門渦潮 | 英明・高知中央・鳴門・尽誠学園 |
九州=4 | 沖縄尚学 | エナジック | 柳ヶ浦・西日本短大付 | 育徳館・壱岐・有明・鹿児島実 |
*関東・東京で6枠、 明治神宮大会優勝地区=地区です。(昨年までとの変更点、東北2→3へ、東海2→3へ、中国四国5→2づつに、21世紀枠3→2へ)
21世紀枠・地区推薦校を探る!
恒例のマイナーな企画。こんなこと予想している人は他にいるのかな?
地区 | 北海道 | 東北 | 関東・東京 | 北信越 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州
推薦校 | 釧路江南 | 久慈 | 横浜清陵 | 小松工 | 名古屋たちばな | 山城 | 太田 | 高松東 | 壱岐
| 部長本命予想 | 釧路江南 | 久慈 | 甲府城西 | 小松工 | 桑名工 | 奈良 | 太田 | 高知小津 | 壱岐
| 的中か | ◎ | ◎ | × | ◎ | △ | ▲ | ◎ | ▲ | ◎
| 過去的中数(分母25) | 16 | 15 | 9 | 16 | 13 | 12 | 15 | 17 | 14
| |
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◎本命予想 △対抗予想 ▲大穴予想 ×ハズレ
< 解説 >
予定通り、12月13日(金)午後3時、21世紀枠候補校(地区推薦校)9校が発表になりました。(高野連ホームページ)今回は昨年と同じ2校が来年の選抜大会で21世紀枠として選出されるわけです。予想としては、本命が5校、対抗1校、大穴2校、無印1校という結果になりました。
ここ数年の教訓キーワードは「私立高の推薦は簡単には行われない」でしたが、今回も1校、しかも私立校推薦が多い東海地区のみという結果で教訓は相変わらず生きているようです。今年度の結果を以下地区ごとに見ていきましょう。
「北海道」は本命・釧路江南でした。3回目の地区推薦です。過去3回地区推薦されると当選しているので今回は注目です。
「東北」は本命の久慈が推薦されました。前回の仙台一は補欠校2位、東北地区は2年連続で選出されていないので今回は期待できるかもしれません。
「関東・東京」は無印の横浜清陵が推薦されました。神奈川県はここまで21世紀枠の都道府県推薦校が唯一無かった県でしたのでこれですべての都道府県から1回は地区推薦校が出たことになります。関東は宇都宮工はなさそうだと予想して進めたのですが横浜清陵はマークすることができませんでした。
「北信越」は本命の小松工が推薦されました。能登半島地震の被災地でもあり地区大会ベスト4という好成績が決め手となったようです。今回は大野も有力でしたが及びませんでした。
「東海」は対抗の名古屋たちばなが推薦されました。東海地区は私立校も当初から垣根なく地区推薦していた歴史もありましたが今回もその伝統が生かされました。こうなると一般枠の3枠目も予断を許さないことになります。例年どうりすんなりと一般枠絶望県の桑名工とならなかったのは今後の選考の流れも追っていかないといけませんね。
「近畿」は大穴の山城が推薦されました。今回京都勢は一般枠では絶望的なのでそこらへんも加味されて第一回大会から出場の伝統校に決まったのかもしれません。ただ本命だった奈良が推薦されなかったことは意外でした。
「中国」は本命の大田が推薦されました。島根県勢なので多選批判はありますが21世紀枠に強いのも事実で2枠選出でも侮れない候補だと思います。
「四国」は大穴・高松東でした。本命は高知小津と予想しましたが、好投手が居て各県推薦校の中では県ベスト4という最高成績だったのが有利に働いたようでした。対抗に挙げた板野は惜しかったですね。
「九州」は本命・壱岐でした。今回は壱岐と育徳館の2校が抜けていたのでどちらかと思いましたが「離島」というキラーワードがある壱岐に決まったようです。
「まとめ」今回は9校中5校と惨敗でした。昨年の8校的中で油断があったのかもしれません。1月24日の選考会では壱岐と小松工を中心に選考が進みそうですがまた年明けに予想したいと思います。
それでは年明けに出場校予想でお会いしましょう!
各都道府県・推薦校は以下の通りです。
*北海道*
北海道は未定ですので、便宜的にベスト16進出校を挙げておきます。
東海大札幌・北海・札幌日大・駒大苫小牧・クラーク国際・北星大付・釧路江南(道立)・札幌南(道立)
・札幌光星・旭川実・札幌創成・北照・遠軽(道立)・函館中部(道立)・函館大柏稜・旭川志峯
21世紀枠候補・本命 | 21世紀枠候補・対抗 | 21世紀枠候補・大穴 |
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釧路江南 | 札幌南 | 函館中部 |
< 解説 >
* 21世紀枠 *
昨年度は別海を21世紀枠で甲子園に送り込んだ北海道地区。4年前の知内は補欠2位、3年前の札幌国際情報は補欠1位、一昨年の稚内大谷も補欠2位にとどまっていたがようやく努力が実った形になった。
今回の注目はベスト8入りした釧路江南・札幌南。ここに函館中部が絡む様相
釧路江南は1919年(大正8年)に設立された道立校。。全日制で普通科で100年を超える歴史がある。甲子園は夏に4回出場があり1977年の第59回大会が最後の出場となっている。
札幌南は1895年(明治28年)に札幌尋常中学校として創立した125年を超える歴史を持つ進学校。東大京大にも二桁の合格者を出し国公立大学に毎年200名強の合格者を出している。甲子園は夏に3回出場があり2000年の第82回大会が最後の出場となっている。
釧路江南・札幌南は共に道大会ベスト8だが3試合連続1失点と投手陣がしっかりしている釧路江南が3回戦1−8とコールド負けの札幌南を戦績では上回っている。が、政治力での逆転は十分あり得る範囲と思っている。
函館中部は1895年(明治28年)に旧制函館尋常中学校として創設。普通科・理数科がある。甲子園は2回夏に出場経験があり最後は1946年の第28回大会となっている。こちらも進学校で北大・東北大他国公立大学に150名ほど合格者を出している。
可能性は低いが今回もベスト8入りした 北星大付も近年上位に顔を出すことが増えている。遠軽は過去に21世紀枠での出場経験があるので可能性はかなり低いだろう。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月13日県推薦校確定>
*東北*
県立八戸(青森ベスト8))県立久慈(岩手ベスト4)県立秋田工(秋田ベスト8)山形市立商(山形ベスト16)県立仙台一(宮城ベスト8)県立ふたば未来学園(福島ベスト4)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
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久慈 | 仙台一 | ふたば未来学園 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠の超名門東北地区。ここ9年間で6校21世紀枠を送り出しているが昨年・一昨年と推薦校が補欠校にもならなかったので巻き返しがあるか注目される。この地区は例年東北地区大会に進出した高校が選出されている(例外・いわき海星・只見)。今回の進出校は久慈のみ。東北大会では1勝(昨年も1勝)を挙げていることからかなり推薦される可能性は高いと思われる。
久慈は平成29年に続いて2回目の県推薦。1943年(昭和18年)創立の普通科の県立校。1979年の第61回選手権大会に出場経験がある。
以下は県大会止まり。
八戸は初の県推薦。1893年(明治26年)に青森県尋常中学校八戸分校として開校。青森県を代表する進学校で毎年国公立大学に200名弱の合格者を出している。甲子園経験は夏6回、春1回あり最後は1994年夏の第76回大会となっている。
秋田工は初の県推薦。1904年(明治37年)に発足した。機械科・電気エネルギー科など5学科を有する工業高校。ラグビー部は全国大会常連で、3度3冠王に輝いた落合選手の母校としても有名。甲子園経験は夏2回・春1回の出場経験がある。最後は1986年夏の第68回大会となっている。。
山形市立商は初の県推薦。1918年(大正7年)に設立の市立高校。総合ビジネス科など3学科を有する。女子バスケット部は強豪として有名。甲子園は夏1回の出場経験があり1962年夏の第44回大会となっている。
仙台一は令和5年・平成18年に続いて3回目の県推薦。1892年(明治25年)尋常中学校として創立され令和4年に創立130周年を迎えており、県内きっての進学校であり歴史のある高校。毎年国公立大学に250名ほど合格者を出している。野球部は過去春の県大会では優勝しており近年たびたび上位に進出している。甲子園経験は無し。昨年は東北地区21世紀枠地区推薦校となり補欠校2位に選ばれている。
ふたば未来学園は初の県推薦。福島第一原子力発電所事故を受けて2015年(平成27年)に開校した中高一貫教育の県立校。甲子園経験はない。
以上のような顔ぶれとなったが今回は唯一の地区大会出場校久慈が推薦されるものと予想する。ライバルは昨年の推薦校の仙台一、困難克服のモデル校のようなふたば未来学園も21世紀枠の芽はある。過去にいわき海星・只見は東北大会出場校以外で選出されているがいずれも「福島県勢」なのが不気味だがかなり前だが東北大震災被害地の久慈を逆転するまでは無いと予想した。仙台一は昨年より成績が落ちるので2年連続は難しいだろう。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月8日都県推薦校確定>
*関東・東京*
県立日立商(茨城ベスト8)県立宇都宮工(栃木準優勝)県立利根商(群馬ベスト4)、川口市立(埼玉ベスト8)県立甲府城西(山梨ベスト4)千葉黎明(千葉優勝)淑徳(東京ベスト4)県立横浜清陵(神奈川ベスト8)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
甲府城西 | 宇都宮工 | 淑徳 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 今年は私立高校の推薦は昨年から半減して2校となった。
この地区は例年関東地区大会出場がそれほど重要視されていないようだが今年度は関東大会出場校が2校、都・県大会止まりが6校という結果になった。(ただし東京都は関東大会に参加していない)
よって北から順番にプロフィールを見てみよう。
関東大会出場組の 宇都宮工(栃木県)は初回の平成12年以来2回目の県推薦。1923年(大正12年)に開校の工業高校。全日制・定時制があり全部で9学科を有する。甲子園出場は夏4回、春5回の出場があり、1959年夏の41回大会では全国準優勝を遂げている。最後の出場は2002年春の第74回となっている。
千葉黎明(千葉県)は令和3年以来2回目の県推薦。1923年(大正12年)乙種実業学校として創立の私立高校。八街市に位置し普通科と生産ビジネス科がある。甲子園経験はない。
以下は県大会止まり。
日立商(茨城県)初の県推薦。1963年(昭和38年)に設立。商業科と情報処理科を有する。甲子園出場はない。
利根商(群馬県)は初の県推薦。1958年(昭和33年)に組合立(公立)にて開校。全国でも3校しかない珍しい組合立の商業高校。現在は普通科もあり地域経済科・情報経済科を有している。利根郡みなかみ町に位置している。甲子園経験はない。
川口市立(埼玉県)は令和元年に続いて2回目の県推薦。2018年(平成30年)に市立川口・市立川口総合・市立県陽が統合して発足した市立高校。普通科と理数科がある。甲子園出場はなし。
甲府城西(山梨県)は令和2年に続いての6回目の県推薦。この回数は全国最多。1937年(昭和12年)創立の普通科・理数科を有する県立校。平成9年に甲府一商と機山工を統合した形で出来た県下初の総合学科を持つ高校。スポーツ系の系列もある。甲子園経験は無し。
淑徳(東京都)は初の都推薦。1892年(明治25年)設立の仏教系の私立校。甲子園出場はない。
横浜清陵(神奈川県)は初の県推薦。2004年(平成16年)に清水ヶ丘・大岡の両校を統合して誕生した普通科の県立校。甲子園経験はない。
さて、総合的に見てみると今回はこれといった有力候補が見当たらない。「進学校」を推薦することが多い関東地区としても目ぼしい学校がなく関東大会出場の宇都宮工、6回目の県推薦の甲府城西が注目される。宇都宮工は一般枠で栃木勢が絶望的であるので戦績最上位校として可能性はある。ただ平成になってから甲子園出場があるのが微妙なところ。甲府城西は高野連の組織的にも全国最多となる6回目の県推薦校をそのままにしておいてよいのか!?というバランス論がそろそろ出てもおかしくない。戦績的にも県ベスト4と悪くないので今回はチャンスか?千葉黎明は一般枠での選出が有力なので21世紀枠では推薦されないと考えている。
私立勢では東京大会ベスト4入りと健闘した淑徳も可能性がある。ただ今回のみが突出していたという見方も出来最有力とは言えない。関東圏ではやや田舎?に位置する利根商も比較的県大会では上位に食い込んでくるチームなので望みはある。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月18日県推薦校確定>
*北信越*
県立小諸商(長野ベスト8)県立新潟(新潟ベスト8)県立富山北部(富山準優勝)県立小松工(石川準優勝)県立大野(福井ベスト4)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
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小松工 | 大野 | 富山北部 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * さすがに3年連続選出はならなかった北信越地区。これからまたしばらく「冬の時代」が続くのだろうか?
5校中北信越地区大会に出ているのは3校。これまで北信越地区は地区大会出場校から推薦されることが多い(例外・武生商・町野)ので今回も有力候補であることに間違いはない。
その3校を見てみることにする。
富山北部(富山県)は令和5年に続いて3回目の県推薦。昨年も2回目となる地区推薦校となったが21世紀枠での選出はならなかった。富山北部は1916年(大正5年)創立の普通科・くすり・バイオ科、情報デザイン科の3学科がある。甲子園は、1969年の第51回全国高等学校野球選手権大会でベスト8まで勝ち進んでおり、春夏1回づつの出場経験がある。1969年夏の第51回選手権大会が最後の出場となっている。
大野(福井県)は初の県推薦。1901年(明治34年) 福井県立福井中学校大野分校として設立。福井県東部大野市に位置している。全日制と定時制がある普通科の県立高校。甲子園は春夏各1回出場があり、最後は1991年春の選抜大会となっている。
小松工(石川県)は初の県推薦。1939年(昭和14年)に小松製作所の寄付によって県立工業高校として開校。現在機械システム科など4学科を有している。小松市は石川県の西側、金沢市と福井市の中間に位置している。スポーツが盛んで特にハンドボール部は強豪として有名。野球部も夏に2回甲子園の土を踏んでいる。最後は2000年の第82回選手権大会となっている。2024年の能登半島地震により校舎も被害を受けている。
以下は県大会止まりの学校。
小諸商(長野県)は平成28年以来(この時は辞退)4回目の県推薦。明治39年(1906)創立の県立校。商業科と会計システム科がある。野球部は近年力をつけ県大会ではベスト8の常連となり注目される存在になった。甲子園経験はない。
新潟(新潟県)は平成21年に続き2回目の県推薦。この時は北信越地区から推薦され補欠1位となっている。1892年(明治25年)に旧制新潟中学として設立。普通科と理数科があり県下を代表する進学校である。東大京大を含め毎年200名弱の国公立大学合格者を出している。甲子園経験はない。
まとめると地区大会出場の3校にチャンスがあり地区大会ベスト4入りという戦績が一番上で能登半島地震の被災地でもある小松工が有力。ネックは2000年の甲子園出場だが多少のマイナスとなってもマイナスの決め手とはならないだろう。対抗は地区大会1勝の大野。こちらは最後の甲子園から33年離れておりその点は問題ない。地域性も有利な点があり侮れない存在。富山北部は小松工に直接対戦で敗れており選出しにくさがある。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月11日県推薦校確定>
*東海* <確定>
桐陽(静岡ベスト8)名古屋たちばな(愛知ベスト4)県立岐阜総合学園(岐阜ベスト8)県立桑名工(三重ベスト16)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
桑名工 | 名古屋たちばな | 岐阜総合学園 |
< 解説 >
* 21世紀枠 *
東海地区は過去「地区大会出場」は重要な推薦の要件とはなっていないようだが、今年地区大会出場校は名古屋たちばな1校。残りの3校は県大会止まりとなっている。
東海大会出場の名古屋たちばな(愛知県)は「愛産大工」時代の平成23年以来2回目の県推薦。1926年(昭和元年)に愛知女子高等工芸学校として開校。名古屋市に位置している。昨夏は県大会で享栄・大府・愛工大名電など強豪を次々と破り注目を浴びた。東海大会は初戦敗退している。甲子園経験はない。
以下は県大会止まりの高校
桐陽(静岡県)は初の県推薦。1982年(昭和57年)に 設立された英数進学コースなどを持つ普通科の私立校。沼津市に位置している。甲子園は1992年の第74回選手権大会に出場経験がある。
岐阜総合学園(岐阜県)は平成26年に続いて4回目の県推薦。岐阜西工と岐阜第一女子が1997年(平成9年)に統合されて誕生した高校。前身の岐阜西工から見ると創立60年相当となる。総合学科の県立高校。ホッケー部は全国的な強豪。甲子園経験はない。
桑名工(三重県)は昨年に続いて2回目の県推薦。1961年(昭和36年)設立の桑名市に位置する機械系・電気系の工業高校。甲子園経験は無い。
さて、総合的に考察すると昨年より一般枠が3枠に増え、今回岐阜・静岡県勢が当確で愛知県がボーダーライン。例年だと一般枠に引っかからない県が推薦されることが多いがその例によると今年は三重県の桑名工となるが例年のようにすんなりいくか。一般枠ボーダーラインで東海大会進出の名古屋たちばなが私立校コンプレックスがない東海地区では推薦される可能性もある。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<府県推薦校11月11日確定>
*近畿* <確定>
県立水口(滋賀ベスト8)府立山城(京都ベスト4)県立奈良(奈良準優勝)県立紀央館(和歌山ベスト8)府立市岡(大阪ベスト16)市立西宮東(兵庫ベスト8)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
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奈良 | 市岡 | 山城 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 昨年3年ぶりに田辺が21世紀枠に選出された近畿地区。ここ6年間で2校とまずまずの成績か。
これまで近畿地区は近畿大会出場校が特に優先される事はなかったが、今回は「近畿大会出場校」は1校。残りの5校は府・県大会止まりのチームとなっている。
近畿大会出場の1校から。
奈良(奈良県)は令和元年に続いて2回目の県推薦。1924年(大正13年)に設立された普通科を有する県内屈指の進学校。京都大学に10数名、国公立大学に200名ほどの合格者を出している。甲子園は1991年の第63回選抜大会に出場経験がある。近畿大会は初戦敗退。
以下は府・県大会止まりの5校。
水口(滋賀県)は初の県推薦。1908年(明治41年)滋賀県立水口農林学校として創立。普通科の県立高校。サッカー部は古豪として有名。甲子園は春夏1回づつ出場しており最後は1968年の第40回選抜大会となっている。
山城(京都府)は21世紀枠初回となる平成12年以来2回目の府推薦。京都市北区に位置している。1907年(明治40年)に京都府立第5中学校として開校。サッカー部は全国制覇の経験がある。甲子園は春1回夏3回出場経験があり最後は1961年の第43回選手権大会となっている。
紀央館(和歌山県)は初の県推薦。1958年(昭和33年)御坊商工として開校。普通科と工業技術科がある。2003年に紀央館に改称している。甲子園は御坊商工時代に春のみ3回の出場経験があり最後は1986年の58回選抜大会となっている。
市岡(大阪府)は初の府推薦。1901年(明治34年)大阪府第7中学校として創立した大阪市港区に位置する単位制普通科の府立高校。甲子園出場は夏10回春11回出場しており1916年夏の第2回選手権大会では準優勝している。最後の出場は1995年春の第67回選抜大会となっている。
西宮東(兵庫県)は初の県推薦。1962年(昭和37年)に設立された西宮市立の普通科の高校。地理的に甲子園に最も近い高校の一つだが甲子園経験は無し。
以上から予想すると、近畿大会出場の奈良は一歩リード。近畿地区は数年おきに進学校を推薦しておりその流れにも乗っている。追うのは歴史のある市岡・山城・水口といったところか。何か注目を浴びるようなトピックスがあれば浮上する。紀央館・西宮東も全く可能性がないわけではない。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月14日確定>
*中国* <確定>
県立岡山東商(岡山ベスト4)県立米子西(鳥取ベスト8)県立竹原(広島ベスト8)県立大田(島根ベスト4)県立西京(山口ベスト4)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
大田 | 西京 | 米子西 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠の名門・中国地区。ここ4年選出はお休みだったので今年はかなり期待できそう。
この地区は基本的に中国地区大会に進出していることが推薦校になる必須条件となっている(例外・倉吉東)今回は大田(島根県)と西京(山口県)の2校が出場している。
大田(島根県)は平成29年以来3回目の県推薦。地区大会1勝。 1921年(大正10年)設立の旧制大田中学を前身としている。進学校でもあり国公立大には毎年50名前後の合格者を出している。甲子園出場は夏3回センバツ3回。しかしまだ初勝利は挙げていない。最後の出場は1987年の第59回センバツとなっている。
西京(山口県)は初の県推薦。地区大会は初戦コールド負け。1986年(昭和61年)創立の比較的新しい県立校。普通科と総合ビジネス科・情報処理科があり山口市に位置している。甲子園出場は夏1回1997年の第79回大会に出場経験がある。
以下は県大会止まり。
岡山東商(岡山県)は平成15年以来2回目の県推薦。1898年(明治31年)に創立。ビジネス創造科・情報ビジネス科がある。野球部は夏11回、春8回の甲子園出場があり1965年の第37回選抜大会では全国優勝を遂げている。最後の出場は2006年の第78回選抜大会となっている。
米子西(鳥取県)は平成27年以来全国最多タイの6回目の県推薦。平成17年には中国地区推薦校となっている。1906年(明治39年)に女学校として創立した普通科の県立校。甲子園経験は無い。
竹原(広島県)は初の県推薦。1906年(明治39年)創立の高等女学校と1942年(昭和17年)創立の実業学校を前身としている。現在は普通科と商業科を有する竹原市に位置する県立校。甲子園経験はない。
総合的に見てみると、例年同様中国地区大会に進出し1勝を挙げた大田が有力。地区大会初戦敗退の西京が追う展開。県大会止まり勢では過去に地区推薦の経験を持ち全国最多県推薦回数「6」を持つ米子西も侮れない。竹原も監督が代わり今後上位に食い込んで来そうだが岡山東商同様決め手に欠ける。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月16日確定>
*四国* <確定>
高松東(香川ベスト4)県立今治北(愛媛ベスト8)県立板野(徳島ベスト8)県立高知小津(高知ベスト8)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
高知小津 | 板野 | 高松東 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 一昨年城東が2回目の地区推薦で4年ぶりに21世紀枠推薦校となった四国地区だが過去6年間で2回という結果になっている。
今回は四国地区大会出場校はない。
高松東(香川県)は初の県推薦。1908年(明治41年)学校組合立白山女学校として設立。1969年に高松東に改称している普通科の県立校。甲子園経験はない。
今治北(愛媛県)は平成16年以来2回目の県推薦。1899年(明治32年)今治町立今治高等女学校として創立。普通科・商業科・情報ビジネス科の3学科を有する。甲子園は2006年の第78回選抜大会に出場経験がある。
板野(徳島県)は初の県推薦。1906年(明治39年)板野郡立蚕業学校として設立。普通科の県立校。鳴門市の西、阿波市との間の板野町に位置している。甲子園経験はない。
高知小津(高知県)は平成27年以来3回目の県推薦。1873年(明治6年)の海南私塾と前身とし、創立150年を超える県立校。高知大学への40人前後を初めとして、国公立大学に100人近く合格者を出している。甲子園経験は無い。
以上を総合すると、地区大会出場校が無い今回は平成29年の高知追手前以来地区推薦校を送っていない高知県が来そうな印象がある。進学校でもあり歴史の古い高知小津は以上の理由で有力。
次いで山間地にあり県大会でもたびたび上位に食い込む板野が地理的困難克服枠で選出の可能性がある。県大会ベスト4と4校中最高の成績の高松東も考えられるが過去5回県推薦されながらスルーが続いている高松北より先に推薦されることはバランス的に疑問符が付く。今治北は平成になってからセンバツ出場があり難しさがある。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月14日確定>
*九州* <確定>
県立育徳館(福岡準優勝)県立小城(佐賀ベスト8)県立壱岐(長崎準優勝)県立熊本商(熊本ベスト8)県立大分豊府(大分ベスト8)県立延岡(宮崎ベスト16)県立隼人工(鹿児島ベスト8)県立宮古(沖縄ベスト4)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
壱岐 | 育徳館 | 宮古 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * ここ6年間で3回選出されている九州地区。ここ2年間は選出されなかったが今回はどうか。1推薦枠を8県で争うわけで関東東京と並ぶ全国一の激戦地区である。
この地区も九州地区大会出場が地区推薦されるためには必要条件になっている(例外・大島・本部=地区大会進出校なし)ので二つに分けて見てみたい。 今回九州大会出場校は2校。
育徳館(福岡県)は平成23年に続いて2回目の県推薦。九州大会1勝。小倉藩の藩校と豊津高等女学校を起源とし1758年(宝暦8年=江戸時代)創立の普通科の県立校。北九州市の南、みやこ町に位置している。毎年100名以上の国公立大学合格者を出している進学校でもあり250年以上の歴史がある。近年まで豊津高校という名称だったが、2007年に現在の名称に変更している。甲子園経験はない。
壱岐(長崎県)は平成14年以来2回目の県推薦。1909年(明治42年)長崎県立中学猶興館壱岐分校として開校。現在は普通科の県立校。甲子園出場は無い。
以下は県大会止まりの高校。
小城(佐賀県)は平成18年以来2回目の県推薦。1899年(明治32年)佐賀県立第一中学校小城分校として創立。小城市に位置する普通科の県立高校。甲子園は春夏1回づつ出場経験があり2007年の第79回選抜大会が最後。
熊本商(熊本県)は令和4年以来3回目の県推薦。1895年(明治28年)熊本簡易商業学校として創立。現在は商業科・情報処理科・国際経済科・会計科の4学科がある。甲子園は夏3回、春4回の出場経験がある。最後の出場は1960年の第42回選手権大会となっている。
大分豊府(大分県)は平成23年以来3回目の県推薦。1986年(昭和61年)設立の中高一貫の普通科県立校。国公立大学に毎年150名あまりの合格者を出す進学校。甲子園経験はない。
延岡(宮崎県)は平成13年に続いて2回目の県推薦。1899年(明治32年)に旧制延岡中学として開校。毎年国公立大学に150名前後の合格者を出している県内有数の進学校。甲子園は1974年の第56回選手権大会に出場経験がある。
隼人工(鹿児島県)は初の県推薦。1948年(昭和23年)に隼人町立鹿児島県隼人高等学校として設置された。当初は普通科もあったが現在はインテリア科など工業系3学科となっている。霧島市に位置し甲子園経験はない。
宮古(沖縄県)は平成18年に続いて2回目の県推薦。1928年(昭和3年)に開校した沖縄県立第二中学校宮古分校を前身としている。宮古島市に位置し普通科・理数科がある。甲子園経験はない。
さて、この中では例年通り九州大会出場の2校が有力候補。タイプの違う2校で甲乙つけがたいが21世紀枠は基本的に困難克服>進学校の選考が多く、過去「被災地」「離島」は選考の決め手となるキラーワードになる事が多い事から離島である壱岐が選出されると見ている。ただ参加校数も多くレベルの高い福岡県で準優勝を果たした育徳館も21世紀枠にふさわしい学校で今年の21世紀枠はこの2校でも良いぐらいの印象がある。
残りの6校では古豪・熊本商、歴史が古い進学校の延岡、離島の宮古あたりが浮上しそうだが先の2校には及びそうもない。
つづく
年 | センバツ出場校予想 | センバツ大会勝敗予想 | 夏の大会出場校予想 | 夏の甲子園大会勝敗予想 |
---|---|---|---|---|
1998年 | 94.4%(36校中34校) | 82.9%(35試合中29試合) | 70.9%(55校中39校)(*本命22) | 66.7%(54試合中36試合) |
1999年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(31試合中17試合) | 75.5%(49校中37校)(本命19) | 62.5%(48試合中30試合) |
2000年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 69.4%(49校中34校)(本命18) | 66.7%(48試合中32試合) |
2001年 | 88.2%(34校中30校) | 63.6%(33試合中21試合) | 61.2%(49校中30校)(本命14) | 66.7%(48試合中32試合) |
2002年 | 87.5%(32校中28校) | 61.3%(31試合中19試合) | 61.2%(49校中30校)(本命20) | 77.1%(48試合中37試合) |
2003年 | 85.3%(34校中29校) | 63.6%(33試合中21試合) | 59.2%(49校中29校)(本命15) | 54.2%(48試合中26試合) |
2004年 | 87.5%(32校中28校) | 77.4%(31試合中24試合) | 73.5%(49校中36校)(本命9) | 72.9%(48試合中35試合) |
2005年 | 90.6%(32校中29校) | 61.3%(31試合中19試合) | 77.6%(49校中38校)(本命18) | 72.9%(48試合中35試合) |
2006年 | 93.8%(32校中30校) | 58.1%(31試合中18試合) | 75.5%(49校中37校)(本命17) | 58.3%(48試合中28試合) |
2007年 | 93.8%(32校中30校) | 58.1%(31試合中18試合) | 63.3%(49校中31校)(本命19) | 66.7%(48試合中32試合) |
2008年 | 91.7%(36校中33校) | 65.7%(35試合中23試合) | 70.9%(55校中39校)(本命*20) | 77.8%(54試合中42試合) |
2009年 | 90.6%(32校中29校) | 58.1%(31試合中18試合) | 69.4%(49校中34校)(本命19) | 75.0%(48試合中36試合) |
2010年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 63.3%(49校中31校)(本命11) | 72.9%(48試合中35試合) |
2011年 | 96.9%(32校中31校) | 71.0%(31試合中22試合) | 61.2%(49校中30校)(本命18) | 68.8%(48試合中33試合) |
2012年 | 96.9%(32校中31校) | 71.0%(31試合中22試合) | 59.2%(49校中29校)(本命19) | 72.9%(48試合中35試合) |
2013年 | 91.7%(36校中33校) | 48.6%(35試合中17試合) | 69.4%(49校中34校)(本命16) | 52.1%(48試合中25試合) |
2014年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(32試合中17試合1分) | 81.6%(49校中40校)(本命18) | 60.4%(48試合中29試合) |
2015年 | 90.6%(32校中29校) | 74.2%(31試合中23試合) | 73.5%(49校中36校)(本命21) | 68.8%(48試合中33試合) |
2016年 | 84.4%(32校中27校) | 58.1%(31試合中18試合) | 67.3%(49校中33校)(本命20) | 64.6%(48試合中31試合) |
2017年 | 90.6%(32校中29校) | 71.0%(33試合中22試合2分) | 69.4%(49校中34校)(本命18) | 68.8%(48試合中33試合) |
2018年 | 94.4%(36校中34校) | 82.9%(35試合中29試合) | 82.1%(56校中46校)(本命25) | 72.7%(55試合中40試合) |
2019年 | 84.4%(32校中27校) | 71.0%(31試合中22試合) | 67.3%(49校中33校)(本命24) | 68.8%(48試合中33試合) |
2020年 | 93.8%(32校中30校) | |||
2021年 | 84.4%(32校中27校) | 71.0%(31試合中22試合) | 77.6%(49校中38校)(本命21) | 56.5%(46試合中26試合) |
2022年 | 87.5%(32校中28校) | 60.0%(30試合中18試合不戦1) | 75.5%(49校中37校)(本命20) | 58.3%(48試合中28試合) |
2023年 | 88.9%(36校中32校) | 71.4%(35試合中25試合) | 都合により予想中止 | 66.7%(48試合中32試合) |
2024年 | 96.9%(32校中31校) | 67.7%(31試合中21試合) | 65.3%(49校中32校)(本命16) | 66.7%(48試合中32試合) |
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