そこで、今回も勝手に代表校の戦力分析をしてみました。正しいかどうかは大会が終わるまでわかりません。(部長談)解説へ
ランク | 試合番号 | 勝利予想(左側)ー敗戦予想(右側) | 予想コメント | 結果
1回戦 | 1日目第1試合 | 日大三島3−10国学院栃木 | 伝統的に機動力を武器として得点を狙う国学院栃木とセンバツを経て落ち着いた投球ができるようになったエース松永を中心とした守りからチャンスに集中打を見せる日大三島の対決。実力差はほぼなくセンバツの経験分だけ日大三島に分がありそう。国学院栃木は予選で作新学院に打ち勝ったように走力で得点を重ねたいが盛永を中心とした投手陣が崩れないことが肝要。日大三島・松永投手は立ち上がりに気を付けたい。 | *言い訳・さすがに予選で作新学院に打ち勝った国学院栃木の打線は良く振れていた。打力が予想以上に高かった。日大三島は守備の乱れとエース松永の早い回での降板が誤算。 ●
| 第2試合 | 明豊7−3樹徳 | 打力の明豊vsエース亀井の投手力が光る樹徳の対決。樹徳は予選で前橋育英・桐生第一・健大高崎といった県内私学3強をすべて倒しての勢いMAXでの出場。ただ昨年も愛工大名電は私学3強を予選ですべて倒しながら初戦で伏兵・東北学院に敗れたように予選の勢いを持続させて甲子園に持ち込むのは難しい。ただ明豊は投手力に不安があり亀井投手が踏ん張って接戦での点の取り合いに持ち込んだ方が樹徳には勝機がありそう。 | ○
| 第3試合 | 京都国際5−6x一関学院 | (延長11回) 昨夏ベスト4、エース森下が健在の京都国際に分がある。ただひじ痛の情報もあり長いイニングは投げない可能性もある。先発は予選で投球イニング最大の森田か?一関学院は予選での失点「2」と伝統の守り勝つ野球は健在。しかし失策が「7」と多めで本番では気を付けたいところ。打力に関しては京都国際が森下をはじめ長打力では勝るので一関学院は好調の投手陣でロースコアの競り合いに持ち込みたいところだ。 | *言い訳・京都国際は森下投手が本調子でなく打線も一関学院のアンダースロー小野投手を打ちあぐね敗色濃厚な展開だった。そこから9回に同点に追いついたところは地力を感じさせたが10回のチャンスを併殺で逃し最後は力尽きた印象。一関学院ののびのびとしたプレーが勝利を呼び込んだか。 ●
| 2日目第1試合 | 創志学園3−7八戸学院光星 | 今大会注目の創志学園・岡村投手vs八戸学院光星打線の対決。岡村投手は最速147キロで予選決勝は5安打完封。春の中国大会も優勝を飾っており打線も得点力が高い。八戸学院光星は成長途中のチームで投手陣も継投策で凌ぎ打線は4,5番の野呂・織笠が打点を上げるパターン。ポイントは光星打線の岡村投手に対する対応力。確実にチャンスを得点につなげることができれば試合巧者の光星ペースで試合を進めることができる。 | *言い訳・序盤の投手戦岡村投手はピンチでコントロールが甘くなり八戸学院光星に先制を許すと以降も光星打線を抑えることができず失点してしまった。創志学園も反撃したが2失点後に1点返していては追いつくことができず、ほぼ同数のヒット数だったことを見るとやはり光星の試合巧者ぶりが試合運びに現れ、一枚上手だったと言わざるを得ない。 ●
| 第2試合 | 愛工大名電14−2星稜 | 「夏に弱い愛工大名電」払拭なるか重要な一戦。今回で14回目の出場ながら初戦突破は過去3回しか無い愛工大名電。今回の相手もセンバツベスト8でマーガード・武内と投手力が良く得点力もある強豪の星稜。しかしながら総合力ではエース有馬を擁し予選で本塁打8本、チーム打率4割2分を記録している愛工大名電が優位と分析している。愛工大名電勝利のためには何といっても序盤から得点を重ねられるかが勝利へのキーポイント。星稜は3,4点勝負に持ち込み接戦での強さを発揮したい。 | ○
| 第3試合 | 鶴岡東12−7盈進 | 近年県のレベルが上がっていると分析している山形県。近年の2大会でも2勝づつ挙げていて昔からレベルの高い広島県勢相手でも後れを取ることはなさそうだ。鶴岡東は例年投打にバランスの取れた得点力あるチームを作ってくるが今回もややエース不在っぽいが予選での失点は「2」打線は4割1分とハイレベルをキープしている。対する盈進は48年ぶりの古豪で機動力もありエース向井をはじめ継投策で失点を抑えるゲームプランがベース。ポイントは両先発投手の立ち上がり。盈進としては先制して逃げ切る展開に持ち込みたい。 | ○
| 第4試合 | 近江8−2鳴門 | 一回戦屈指の好カード。今大会を代表する近江・山田、鳴門・左腕、冨田の投手戦が期待できる。予選から両投手とも調子を上げつつあり1.2点が勝負の分かれ目となる可能性もある。山田投手は予選22イニングで被安打7失点1の完璧な投球。150キロに迫る速球と鋭い変化球があり三振を取れる。対する冨田投手も144キロの速球に決め球のスライダーが鋭くセンバツで優勝した大阪桐蔭を3点に抑えたことで名を挙げた。打力では長打力に秀でる近江が優位に立つが鳴門も予選打率が4割2分弱で負けていない。犠打のミス、守備の乱れが勝敗を左右する可能性もある。 | ○
| 3日目第1試合 | 海星11−0日本文理 | 150キロ日本文理・田中、147キロ海星・宮原の大会を代表する速球派投手の対決。日本文理は投打に力がありながら今夏まで県大会優勝がなく高い総合力が噛み合わず生かしきれなかった嫌いがあったがこの甲子園で真価を発揮できるかがカギ。特に打線でも中心の田中のバットにも期待したい。海星は宮原ー向井の継投が予想されクリーンアップの打率はいずれも4割UPと当たっている。日本文理・田中投手は時折制球を乱すのでそこに付け込みたい。 | ○
| 第2試合 | 天理2−1山梨学院 | センバツ初戦敗退同士のどうしても勝ちたい一戦。どちらも打線は強力で予選のチーム打率はどちらも4割前後。本塁打も複数記録しており打ち合いになる可能性が高い。ポイントは投手陣の出来。天理はエースの南沢が予選は失点ゼロ。センバツから成長した姿を見せている。山梨学院はエースの榎谷に山田が台頭。継投策で失点を防ぐ。共に「B+」同士の実力校の対戦だけに予断を許さないが山梨学院の機動力を封じれば、過去の初戦の勝率の高い天理が戦いやすいか。 | ○
| 第3試合 | 敦賀気比13−3高岡商 | 高岡商に取っては2年連続の北信越勢との対決。今期の北信越大会では直接対決はないが打力は互角、投手力の差で敦賀気比が優位。ただ敦賀気比・上加世田、清野両投手もセンバツでは0−9で敗れているので高岡商打線が爆発すれば予測不能になる。敦賀気比・上加世田投手の出来が試合展開を左右するポイントとなる。投手力に不安がある高岡商は川尻・桑名投手らの継投でできるだけ失点を減らしたい。10点を超えるような打ち合いになれば高岡商にも勝機が出てくる。 | ○
| 第4試合 | 興南5−6x市船橋 | 好投手・生盛を擁する興南と予選打率3割9分弱の市船橋打線の対決。市船橋は激戦の千葉県で春に続き2季優勝と力も安定感もある。決勝でもセンバツ1勝の木更津総合・越井投手らから13得点して打ち勝っており総合力は高い。興南・生盛投手は147キロのストレートの他フォークもある。市船橋打線が中盤以降に捉えられるかがポイントとなる。興南も打線は長打力があり市船橋投手陣はある程度の失点覚悟の継投策なのでロースコアゲームになると興南ペースと言えそう。 | *言い訳・これだけ「流れ」が傾いたわかりやすい試合も珍しい。何といっても市船橋リリーフの森本投手の完璧な投球が流れを一方的にしたといえる。興南は力投型の生盛投手のが疲れる終盤が懸念されたがリリーフを送るタイミングが少し遅かったか。 ●
| 4日目第1試合 | 横浜4−2三重 | 共に2年連続出場で昨夏は1勝づつと近年の甲子園では互角の成績をもつ両校だが総合力では横浜に分がある。しかし三重は好投手・上山を擁し打線もしぶとく横浜としては侮れない相手。横浜はエースの杉山が安定。打線は長打力で優位に立っている。三重としては上山の調子がカギ。昨夏・樟南を完封したようなピッチングを再現できロースコアゲームに持ち込め勝機も出てくる。横浜、今年のチームは犠打もしっかり決めるので長打を生かして先制して優位に立って試合を進めたい。 | ○
| 第2試合 | 日大三2−4聖光学院 | センバツ1勝後、春の東北大会では優勝を果たし着実に成長している聖光学院と今年も打線が強力なチームとなって甲子園に帰ってきた日大三の対戦。聖光学院はエースの佐山に加え左腕の小林剛が台頭。左打者5人の日大三に対して先発を任される可能性もある。日大三も左腕の松藤をはじめ投手陣も計算できるので5点以上のゲームにして自身の打撃力を生かしたい。反対に聖光学院は3点勝負の接戦に持ち込みたいところ。どちらのゲームプランになるかが見どころ。 | *言い訳・聖光学院の4得点は想定内だが日大三が2得点に抑えられたのが想定外だった。5回から登板した聖光学院エースの佐山投手からチャンスは作るもののタイムリーを打たせてもらえなかった。初戦に強い(11勝5敗)聖光学院の試合運びのうまさが出た一戦。 ●
| 第3試合 | 二松学舎大付3x−2札幌大谷 | チームの特徴が違いお互いに脆さもあり場合によっては一方的展開もあり得る。センバツ初戦敗退だった二松学舎大付はそこにエースの辻が加わり投手力はUPした。札幌大谷は予選チーム打率が4割2分5厘と打線が強力でエース左腕の森谷は148キロのストレートを持つプロ注目の好投手。潜在能力は高いチーム。ポイントは二松学舎大付投手陣vs札幌大谷打線。継投策の二松学舎大付は継投策が機能するためにも森谷投手から先手を取りたい。 | ○
| 第4試合 | 県岐阜商1−10社 | 投手層の厚さが評価されている県岐阜商だが予選では打ち合いの試合も多く、打力に不安がある社が何点取れるかがカギ。社はチーム打率は2割7分4厘と低いが盗塁・犠打の数が多く機動力がある。投手は芝本ー堀田の継投が基本で堀田は完投もできる。コロナ禍で仕上がりに不安がある県岐阜商は特に打線のつながりが心配。社は先制して継投に持ち込めると自分たちのペースで試合ができる。貴重な公立校同士の対戦なので好ゲームを期待したい。 | *言い訳・県岐阜商はコロナ禍でエースの井上・小西に正捕手の村瀬がベンチ外の苦しい布陣となった。やはり投打にメンツ不足で社の攻撃を止められなかった。見ている方としても多分県岐阜商にとっても残念だった一戦。 ●
| 5日目第1試合 | 大阪桐蔭6−3旭川大高 | センバツ優勝の大阪桐蔭が優位に立っている。大阪府予選7試合をいずれもワンサイドゲームで退け投手陣では前田・川原・別所で予選わずか1失点。打線も7本塁打とセンバツ時よりいずれも成長している。旭川大も山保・池田と好投手2枚を持ちセンバツ出場のクラーク国際を退けるなど投打にバランスが取れているがいかんせん相手が超高校級すぎる。旭川大高としては投手陣の踏ん張りが重要。予選で接戦を経験していない大阪桐蔭を焦らす展開に持ち込めれば面白くなる。 | ○
| 第2試合 | 聖望学園8−2能代松陽 | 好投手を擁する時甲子園にやって来る聖望学園だが今夏も好投手・岡部を擁しセンバツベスト4の浦和学院を倒すなどして名乗りを上げた。対する能代松陽もエース三浦を中心としたチームでこの試合は投手の投げ合いがポイントとなる。能代松陽は森岡のリリーフも含めて防戦に努めたい。打線はともにオーソドックスな攻撃を得意とするがチャンスを確実にものにしたチームが接戦を制しそう。 | ○
| 2回戦 | 第3試合 | 明秀日立2−1鹿児島実 | 打力の差で明秀日立に分があるが、鹿児島実は成長過程にあり場合によっては点の取り合いの接戦になる可能性もある、明秀日立はセンバツで好投したエースの猪俣の調子が気がかりだが左腕・石川が台頭し2枚看板となっている。打線はチーム打率が4割を超え本塁打6本と長打力は健在。鹿児島実はエース左腕の赤崎が大黒柱。投球術もうまく明秀日立打線との対戦は興味深い。明秀日立はセンバツで市和歌山に1得点に抑えられ敗れたように打線が抑えられると苦しくなる。 | ○
| 6日目第1試合 | 仙台育英10−0鳥取商 | 総合力で仙台育英が優位に立っている。仙台育英はエース格の古川・高橋他投手の層が厚く速球派投手が多い。ただ今期出場した東北大会では2試合で1勝止まりと実力を出し切れない面もある。鳥取商は投打にまとまるチームで打力が看板。チーム打率には表れていないが仙台育英投手陣に食らいついて接戦に持ち込めるかがポイント。3回目の夏出場で初勝利を目指している鳥取商は序盤で離されないことがカギ。 | ○
| 第2試合 | 高松商14−4佐久長聖 | 打力で上回る高松商にやや分がある。高松商はプロ注目のトップバッター・浅野が予選でホームラン3本と注目を集め攻撃も犠打・盗塁と厳しい攻めをする。佐久長聖は大会中に成長した広田が投手陣の柱。球威はないが投球術とコントロールで相手を討ち取る投球を見せる。高松商打線に序盤で攻略されないと接戦に持ち込めそう。攻撃面では4番の寺尾がチャンスに強く着実に得点してくる。4,5点までの勝負に持ち込むと佐久長聖にも勝機が出てくる。 | ○
| 第3試合 | 明徳義塾1−2九州国際大付 | 優勝候補の一角ながらコロナ禍で選手の入れ替えが行われたため総合力では上回る九州国際大付のスタメンによっては戦力ダウンが予想される。明徳義塾はエースの吉村が強力打線相手には力を十分発揮する可能性がありこの試合のポイントとなる。佐倉の長打が期待される九州国際大付は下位打線に弱さがあるが上位打線はセンバツ時より洗練され得点力は上がっている。ただ左打者が多い打線が変則左腕の吉村投手をどう攻略するか。初戦でほとんど負けてない明徳義塾と初戦2勝5敗とあまり成績の良くない九州国際大付のデータも参考にしている。 | *言い訳・吉村投手の2失点は想定内ではあったが明徳の守備が乱れての失点は予想外だった。九州国際大付・香西投手は被安打5失点1の好投。両チームともヒット数は5本でなかなか得点が入らない我慢の展開だったが香西投手の投球術が明徳打線を上回ったといえる。 ●
| 第4試合 | 富島0−5下関国際 | 投打の総合力では下関国際に分があるが、富島・日高投手の好投で富島が接戦を制すると予想した。富島打線はチーム打率が2割6分台と決して打てるチームではなく逆に完封負けまで考えられるが下関国際も予選で3,4失点していることから3得点までは可能と見ている。反対に日高投手は2,3点に下関国際打線を抑え込む力は十分ありこの展開に持ち込みたい。ただ下関国際・坂原監督は相手投手を揺さぶるのがうまいので余分な四死球は厳禁。富島は先制・逃げ切りのゲームプランに持ち込めるか。 | *言い訳・どうしても好投手中心の守りのチームに肩入れしてしまいがちな部長の弱点が出た試合。本文中でもふれたが富島打線は「完封」の方だった。下関国際が投打にわたって上回ったが富島もチャンスにことごとく下位打線に回り運もなかった。 ●
| 7日目第1試合 | 明豊7−5一関学院 | 優勝候補の一角・京都国際を破って意気上がる一関学院エース・2年生アンダースローの小野投手が左打者5人以上並ぶ明豊打線を抑えられるかが焦点。京都国際戦では被安打8のうち左打者に4と偏っていたわけではないがセオリーでは左打者が打ちやすいのでまずはこの対戦がポイント。明豊投手陣は3投手の継投で被安打10の3失点という結果だった。一関学院打線は振れていたのでこの試合も3、4失点はやむを得ないと考えている。明豊打線が5,6点取れると打ち勝つことができる。 | ○
| 第2試合 | 愛工大名電6x−5八戸学院光星 | (延長10回) 初戦、速攻で星稜のエース・マーガード投手を打ち込んだ愛工大名電打線は評判通りの強力打線だった。初戦3投手の継投策で被安打11、失点3だった八戸学院光星投手陣はビックイニングを防ぐことが肝要。打線は創志学園の好投手・岡村から7得点したように点の取れる打線なので有馬投手からもある程度は点が取れ、点の取り合いになる可能性が高い。光星は投手の継投機を間違えないようにしたい。 | ○
| 第3試合 | 近江8−3鶴岡東 | 近江は初戦、序盤は互角だったが中盤から終盤にかけてエースの山田の投球がさえ打線も鳴門の好投手・冨田を攻略し良いスタートを切った。鶴岡東も12−7と打ち合いを制し打線が活発なのが頼もしい。ポイントは近江の先発投手。2番手の星野の先発も考えられその場合は鶴岡東としては初戦同様長打も含めて早めに3点以上のリードを奪いたい。山田投手先発の場合は3点取るのが厳しいと思うので継投策の投手陣で3失点以内に抑える必要がある。 | ○
| 第4試合 | 天理2−4海星 | 投打にまとまる両チームの対戦でクロスゲームが期待される。天理は初戦得点は2にとどまったが打ちべき人は打っており打線は当たっている。エースの南沢も落ち着いた投球を見せチーム状態は良さそう。海星は初戦14安打で11得点、投げては宮原投手が完封と完璧な滑り出し。投打ともに調子が良くリリーフの向井投手を温存することもできた。このゲームは3,4点勝負になりそうだが天理打線が宮原あるいは向井投手から序盤で得点できるかがポイント。実力伯仲の両チームだけに先取点の行方が大きく試合を左右する恐れもある。 | *言い訳・天理にとってはストレスのたまった試合内容だったと思う。敗因は2度のチャンスに相手の好守備もあって凡退した3番・戸井の打席。相手・向井投手の粘りの投球も称賛されるがどちらかで1本出ていたら間違いなく違った展開になっていたはず。海星は序盤の先制攻撃が見事でそれが勝ちにつながった。 ●
| 8日目第1試合 | 有田工3−5浜田 | 佐賀県勢大会7連敗をストップできるか注目の一戦。有田工はエースの塚本がセンバツを経験しているだけ優位に立つが相手を抑え込むだけの球威は無く、浜田の波田ー森井の左右の継投も共に打たせて取るタイプだけに投手の出来がこの試合を左右する。打線は浜田に機動力があるが下位打線が弱く有田工と共に大量点は望めない。また両チームとも守備も不安があり序盤のチャンスをものにして先取点を挙げた方が優位に試合を進めそうだ。 | *言い訳・実力伯仲でどちらに転ぶかわからなかったが「下位打線が弱い」と分析した浜田の7,8番はノーヒットだったが9番・中村選手が3安打の猛打賞。そのうちの2安打が得点に関係し大いに機能した。浜田の継投策はリリーフの森井投手が長打2本のみに抑え逃げ切りに成功した。佐賀県勢連敗ストップならず。 ●
| 第2試合 | 九州学院14−4帝京五 | コロナ禍に見舞われた両チームの対戦。総合力では九州学院にやや分があるが選手の体調によってはスタメンが変わり予想しずらい面がある。九州学院は2年生エース・直江が安定。球威があり三振もとれる。帝京五は国方・積田の両技巧派右腕の継投策。相手を抑え込む力はないものの術中のはまると九州学院も苦戦する可能性がある。ポイントは直江投手vs帝京五打線。数字上ではすごみがない帝京五だが集中打があり5,6点取れると打ち勝つ試合が出来そう。それには帝京五投手陣の踏ん張りも不可欠。 | ○
| 第3試合 | 智弁和歌山3−5国学院栃木 | しんがり登場の昨夏の優勝校・智弁和歌山。今夏も投打にハイレベルなチームとなっている。一方の国学院栃木は打線が当たっており塩路、武元など速球派が揃う智弁和歌山投手陣との対決は見どころ。一方、予選9本塁打の智弁打線と初戦被安打7、失点3で完投した盛永投手の対決も盛永投手がどこまで智弁打線を抑えるかも注目。打力は国学院栃木も負けていないので盛永投手が3点までに抑えると智弁和歌山の焦りを誘い接戦に持ち込める可能性がある。 | *言い訳・またもや裏予想の方の流れに。智弁和歌山は国学院栃木・エース盛永が登板するまでに2点しか取れなかったことが誤算。国学院栃木は智弁の好投手・武元から初回に2得点奪ったことが大きかった。継投投手陣も頑張り会心の試合と言える。 ●
| 第4試合 | 市船橋6−8敦賀気比 | 投手力に決め手がある市船橋が有利と予想。市船橋は初戦リリーフの森本哲星投手が6回2/3を被安打2、四死球1とほぼ完ぺきなリリーフで興南戦逆転の立役者となった。この試合も坂本ー森本の継投が予想されるが強打の敦賀気比打線との対決は興味深い。敦賀気比は初戦やや投手力が落ちる高岡商相手に13得点。しかしながらエースの上加世田投手が11安打を浴び不安が残った。この試合は左腕の清野投手の先発も考えられるがやはり継投になる可能性が高いので防御面が心配。敦賀気比としては打ち合いになった方が勝機が増えそうだ。 | *言い訳・市船橋先発の坂本投手は制球が悪く初戦好投したリリーフの森本哲星投手はコースが甘かった。ただそこを攻略した敦賀気比打線の打力はさすが。点の取り合いになるとやはり敦賀気比に分があった。 ●
| 9日目第1試合 | 横浜2−3聖光学院 | 強豪同士の一戦でハイレベルな戦いが期待できる。横浜はエースの杉山が昨夏より成長した姿を見せたが打線は4安打に抑えられ県大会決勝から好投手との対戦が続いているとはいえ物足りない。聖光学院は初戦、小林剛ー佐山の継投だったが佐山投手がセンバツ時より一回り成長しておりそろそろ目覚めてもおかしくない横浜打線との対決が見どころ。横浜としては序盤で先制し逃げ切る試合展開にしたい。 | *言い訳・制球力に優れた両投手の好投で予想通りの好ゲームとなった。勝敗を分けたのは聖光学院エース佐山の縦スラが低めにきちんとコントロールされていたことと打線も聖光学院の方が振れていたこと。センバツ時の佐山投手を見ていたので高校生の成長を目の当たりにした気がする。 ●
| 第2試合 | 社5−7二松学舎大付 | 初戦、県岐阜商に大勝した社と接戦からサヨナラ勝ちを収めた二松学舎大付の対戦。二松学舎大付は初戦、辻ー重川の継投策が機能し打線も札幌大谷の好投手・森谷に手を焼きながら9安打しサヨナラ勝ちにつなげ勢いはある。この試合のポイントは社、先発が予想される芝本投手と二松学舎打線の対決。社は初戦好投した堀田ー芝本の継投の芽もあるが両チーム、どちらの継投策が機能するかで勝敗が決まってきそう。 | *言い訳・序盤から社の守備が乱れ「気合が入っていないのか?」といった攻守が続いた。初戦好投した堀田投手が序盤で二松学舎打線に痛打されたのも誤算だった。打では二松学舎・辻投手の投球に的が絞れず6回までに0−7となり大勢が決してしまった。二松学舎は3回5回と集中打が出て投げては辻ー重川の継投で逃げ切りに成功した。 ●
| 第3試合 | 大阪桐蔭19−0聖望学園 | 大阪桐蔭が優位に立つが初戦、旭川大高にリードを許すなど予選ではなかった展開があり聖望学園・岡部投手が好投すれば投手戦になる可能性もある。大阪桐蔭はエースの前田投手の先発が予想され初戦8得点の聖望学園と言えども3得点するのが精いっぱいかと思うので、聖望学園勝利のためには岡部投手が中盤まで2失点に抑えられるかが命題となる。 | ○
| 3回戦 | 10日目第1試合 | 明秀日立4ー5仙台育英 | 投手力自慢の仙台育英投手陣vs明秀日立打線の構図。仙台育英はエースの古川はじめ速球派投手が揃っており、直球に強い明秀日立打線がどこまで打ち崩せるかがポイント。仙台育英は初戦10得点したが明秀日立の猪俣投手は初戦好調だったのでこの試合は3,4点を争う試合展開が予想される。そうなると打力で勝る明秀日立有利と見た。 | *言い訳・明秀日立は小刻みな投手交代を見せたが両投手とも制球が悪く押し出しで無駄な点を与えてしまったのが敗因。仙台育英は4投手が登板。最後の高橋投手の調子が良く明秀日立の反撃を許さず好救援となった。 ●
| 第2試合 | 九州国際大付1−2高松商 | 九州国際大付・香西投手vs浅野選手を中心とする高松商打線という戦い。九州国際大付・香西投手は明徳義塾戦でコントロールが冴え好調さを示す投球が出来ていた。高松商は評判の浅野選手がけん引し自らも2ホーマーと打線を引っ張り打線も16安打と今大会最高チーム打率の証明をして見せた。ただ守備が乱れたので接戦となった場合は懸念される。九州国際大付は高松商・渡部投手から5得点はすると予想するので高松商がそれ以上得点できるかがカギとなる。 | *言い訳・高松商・渡部投手が初戦の球威に頼ってコースが甘くなった投球から一変、変化球で緩急を使いコースも内角を勝負時に突く安定感あるピッチングを披露し強打の九州国際大付打線を1失点に抑える好投を見せた。九国大・香西投手は2失点に抑え及第点だったがまさか味方打線が1点しか取れないとは予想できなかった。 ●
| 第3試合 | 愛工大名電5−2明豊 | 2回戦見事な逆転勝ちを見せた攻撃力ある両チームの対戦。「夏に弱い」名電が2勝したのでこのまま勝ち進むと予想した。ポイントは両チームの投手の出来。愛工大名電はエースの有馬投手が球威はあるもののコースが甘く痛打される姿が多かった。ただ岩瀬・山田投手に使える目途が立ったのは好材料。明豊は野村投手の変化球が好調でこの試合でもどれだけ長いイニングを投げられるかが勝利に近づくカギ。名電としては野村投手以外が先発だったらそこで着実に得点したい。明豊は守備の乱れも気を付けたい。 | ○
| 第4試合 | 近江7−1海星 | ここまで序盤で得点を許す近江・山田投手と序盤に得点を上げて逃げ切る海星の対戦となり文字通り序盤の攻防が試合の行方を大きく左右しそう。近江は星野投手の先発もあり得るが海星の先制攻撃を2点までに留めたい。近江打線もバットが振れているが海星、宮原ー向井投手はここまで2試合のチームより投手陣のレベルは高い。海星もこの試合は継投策をとると思うが近江としてはできるだけ早く先発投手を降板させたい。近江打線が継投に抑えられるようだとロースコアで海星が逃げ切る展開も考えられる。 | ○
| 11日目第1試合 | 下関国際9ー3浜田 | 総合力で下関国際が上回る。中国地区対決となったが初戦で富島の好投手・日高から着実に5点を挙げた下関国際の攻撃力は高いものがある。初戦公立校対決を制した浜田だがこの試合は波田ー森井の継投策で失点を減らし打線も下関国際の古賀ー仲井の投手陣から5点は奪わないと勝機が訪れない。浜田としては中盤まで2点差ぐらいでついていき接戦に持ち込みたい。 | ○
| 第2試合 | 国学院栃木0−4九州学院 | 智弁和歌山を撃破した国学院栃木の打線と九州学院・直江投手の対決。初戦球威はあるものの球の行き先不明だった直江投手は押し出しを含む四死球5とコントロールに苦しんだ。速球に強い国学院栃木打線相手だと5失点は覚悟しないといけないか。九州学院は初戦14得点と打線は当たっているので国学院投手陣を打ち込んで打撃戦に活路を見出したい。 | *言い訳・この試合には高校野球の予想の面白さと難しさが凝縮されていた。初戦直球のコントロールさえままならず押し出しまで出していた九州学院・直江投手がこの試合はキャッチャーのリードにも助けられ智弁和歌山を破った国学院栃木打線を翻弄した。投げる球はキャッチャーの構えたところに向かい変化球も自在に操り直球は球威があった。直球に強い国学院打線が山を張れない巧みな投球で完封もうなずける出来だった。「同じ調子が2試合続かない」高校生の難しさと可能性を垣間見た試合だった。 ●
| 第3試合 | 聖光学院8−1敦賀気比 | 横浜を接戦で下した聖光学院と打線好調の敦賀気比の対決。ポイントは聖光学院投手陣vs敦賀気比打線。スタメンに左打者が多い敦賀気比に対して左の小林剛投手の先発も考えられる。投手力に不安がある敦賀気比はいずれにしても打ち勝つのが勝利への近道なので序盤で市船橋戦同様先行することができるかがカギとなる。 | ○
| 第4試合 | 大阪桐蔭4−0二松学舎大付 | 今年も実現した大阪vs東京。大阪の勝率が高いがこの試合も総合力では大阪桐蔭に分がある。ポイントは大阪桐蔭の先発投手と二松学舎大付・辻投手がどこまで大阪桐蔭打線を抑えるか。大阪桐蔭は先発投手を川原ー前田のローテーションで回している可能性がありこの試合は川原先発と予想。旭川大高戦で序盤に痛打されたように立ち上がりに二松学舎大付は付け込むすきがありそう。二松学舎は勝利のためには辻投手が中盤まで踏ん張る必要がある。 | ○
| 準々決勝 | 12日目第1試合 | 愛工大名電2ー6仙台育英 | 投手力で上回る仙台育英がやや有利と思うが久々に夏の甲子園で勝利した愛工大名電がベスト4まではいくと予想しているのでこの勝敗予想となった。愛工大名電が勝利するためには仙台育英の投手陣の柱、高橋・古川両投手を打つことが条件となってくる。3回戦で12安打している愛工大名電の打力的には無理なことはないと思うがそこに加えて有馬、他の投手陣が3,4失点までに抑えることも必要。仙台育英も継投策なので序盤で点の取り合いもあり得るが先手を取った方がゲームの主導権を握りそうだ。 | *言い訳・愛工大名電・先発投手の有馬は球が走らず甘い球を打たれ2回3失点で早めの交代も2番手の岩瀬投手も流れを止められず3回を終わって0−5と差がついてしまったのが敗因。以降は投手力の豊富な仙台育英の継投が機能し逃げ切りを許した。やはり予想は「勘」ではなく根拠に基づいた結論でないとだめだと何回目かの反省をした試合。 ●
| 第2試合 | 近江7−6高松商 | この試合は近江の先発投手が焦点。ここまで力投を見せている山田投手先発ならそのまま近江が押し切りそうだが星野先発ー山田救援だと山田登板までの得点差によっては打力の高い高松商が打ち勝つ展開もあり得る。2回戦で好投した高松商・渡部投手だが九州国際大付より近江打線は小技も効き揺さぶりも上手なので5失点は覚悟か。あとは高松商がその得点を超える攻撃ができるかということになる。5,6点を争う接戦になりそう。 | ○
| 第3試合 | 大阪桐蔭4−5下関国際 | 大阪桐蔭は前田の先発が予想されよほどのことがない限り優位に試合を進めそう。下関国際が勝つとするとまず先発の古賀ーリリーフ仲井投手のリレーで3失点までに抑えることが必要。両投手とも140キロを超える速球を持ち甘い球をとらえられなければ可能性はある。次に前田投手から得点しなければ勝てない。聖望学園戦では5回を投げて1安打9奪三振の完璧な内容だった。下関国際はランナーを出すことも困難かもしれないがランナーが出たら得意の機動力で得点圏にランナーを進めてタイムリーを打ちたい。3点以内のロースコアゲームになれば下関国際にも勝機が出てくる。 | *言い訳・ほぼ大阪桐蔭ペースで試合は進んでいたが7回のトリプルプレーや3塁ベースに当たる2塁打など下関国際がついていた面はあった。大阪桐蔭リリーフの前田投手から6安打3得点した下関国際の上位打線が素晴らしかった。 ●
| 第4試合 | 聖光学院10−5九州学院 | 打力はほぼ互角。4試合目の聖光学院は佐山、小林剛どちらの先発になるかわからないが継投にはなりそう。3試合目の九州学院はエース直江で来そうだ。ポイントは直江投手vs聖光学院打線。甘い球は持っていく聖光学院に対して直江投手が国学院栃木を完封したようなピッチングができるかがカギ。直江投手が好調なら3,4点を争う接戦が期待できる。 | ○
| 準決勝 | 13日目第1試合 | 仙台育英18ー4聖光学院 | 準決勝第一試合は東北勢対決となった。この試合打力はやや聖光学院に分があり投手力は仙台育英に分がある。聖光学院は準々決勝でエースの佐山が完投したのでこの試合の先発は小林剛、または第3の投手の可能性が高い。そうなると投手力に余裕のある仙台育英が先制すると仙台育英がグッと有利になる。焦点は聖光学院が先手を取れるか。仙台育英は湯田投手の先発が濃厚。ここで聖光学院が序盤で叩ければ聖光学院にも勝ち目が出てくる。 | ○
| 第2試合 | 下関国際8−2近江 | 準々決勝でアクシデントがあった近江・エースの山田投手の登板が微妙になる中、近江は先発が予想される星野投手の踏ん張りが不可欠。この試合のポイントは古賀ー仲井の下関国際投手陣と近江打線の対決。大阪桐蔭を4点に抑えた投手リレーに対して近江が何点取れるかが勝敗の分かれ目。近江は山田投手が万全ではない中5点は取らないと勝利が見えてこないだろう。 | ○
| 決勝 | 14日目第1試合 | 下関国際1ー8仙台育英 | 打線は両チームとも切れ目がなくなぜかチャンスには中軸に回ってくるめぐりあわせが続き、その後中軸がタイムリーを打つ流れが続いていて得点力は互角と見ている。投手陣は古賀ー仲井の継投が決まっている下関国際に決め手があると見ている。仙台育英は斎藤容・古川の左腕の調子がキーポイント。先発、またはリリーフが予想される2投手だが共に好調の時は3点勝負の接戦が期待できる。仙台育英は投手が多い故の継投のタイミング・器用にミスが許されず、そのため先行して余裕をもって継投できた時には真価を発揮できる。下関国際が先行すると苦しい展開になりそうだ。仙台育英は下関国際・仲井投手を攻略できるかも勝利へのカギとなる | *言い訳・仙台育英ペースの試合となった。仙台・斎藤容、下関・古賀投手とも良い出来でスタート。しかし4回に4番斎藤陽のタイムリーで欲しかった先取点が仙台育英に入ると徐々に流れは仙台育英に。3−0後の6回に下関が1点返しても流れは変わらず最後は満塁ホームランで試合が決まった。まず、下関国際が仙台育英先発の斎藤容投手をあれだけ打てないとは予想外だった。(7回被安打3)次にリリーフした仲井投手の状態が今までで一番悪かった。特に制球が悪かった。仙台育英の狙い球を絞って逆方向へミートする打撃が決勝戦でも威力を発揮したと言える。仙台育英5投手の中で一番安定していた斎藤容投手を先発に起用し、7回まで引っ張った須江監督の手腕も称賛される。 ●
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目標的中率 .700 どうなるかな?→結局.583と低レベルで終了となりました。残念!
地区名 | 代表校 | コメント | 回数 | 投手力 | 攻撃力 | 守備力 | 総合力 | 初戦成績 | コメント |
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北北海道 | 旭川大高 | 3年ぶり | 10回 | B+ | B | A | B | 3勝6敗 | |
南北海道 | 札幌大谷 | 初 | B+ | A | B | B | |||
青森県 | 八戸学院光星 | 3年ぶり | 11回 | B | B | A | B | 9勝1敗 | 94・93回準優勝、82回ベスト4、101回他3度ベスト8 |
岩手県 | 一関学院 | 12年ぶり | 7回 | B | B | B | B | 3勝3敗 | |
秋田県 | 能代松陽 | 11年ぶり | 4回 | B | B | A | C | 1勝2敗 | * |
山形県 | 鶴岡東 | 3年ぶり | 7回 | B | A | A | B | 2勝4敗 | |
宮城県 | 仙台育英 | 3年ぶり | 29回 | A | B | A | B+ | 17勝11敗 | 97・71回準優勝、99回ベスト8 |
福島県 | 聖光学院 | 3年ぶり(春夏連続) | 17回 | B | B | A | B | 11勝5敗 | 98・96・92・90回ベスト8 |
茨城県 | 明秀日立 | (春夏連続) | 初 | B+ | A | A | A | ||
栃木県 | 国学院栃木 | 37年ぶり | 2回 | B | B | A | B | 1敗 | |
群馬県 | 樹徳 | 30年ぶり | 3回 | B+ | C | A | B | 1勝1敗 | |
埼玉県 | 聖望学園 | 13年ぶり | 4回 | B+ | B | B | B | 1勝2敗 | 85回ベスト8 |
千葉県 | 市船橋 | 15年ぶり | 6回 | B | A | A | B | 3勝2敗 | *75回ベスト4、79回ベスト8 |
山梨県 | 山梨学院 | 3年ぶり(春夏連続) | 10回 | B+ | A | A | B+ | 2勝7敗 | |
東東京 | 二松学舎大付 | 2大会連続(春夏連続) | 5回 | B+ | B | B | B | 4勝 | |
西東京 | 日大三 | 4年ぶり | 18回 | B+ | A | B | B+ | 10勝7敗 | 93・83回優勝、100回ベスト4、87回他4回ベスト8 |
神奈川県 | 横浜 | 2大会連続 | 20回 | B+ | A | A | A | 15勝4敗 | 80・62回優勝、90・83・45回ベスト4 |
新潟県 | 日本文理 | 3大会連続 | 12回 | A | B | B | B | 3勝8敗 | 91回準優勝、96回ベスト4、 |
長野県 | 佐久長聖 | 4年ぶり | 9回 | B | B+ | A | B | 5勝3敗 | 76回ベスト4 |
静岡県 | 日大三島 | 33年ぶり(春夏連続) | 2回 | B | B | A | B | 1敗 | |
愛知県 | 愛工大名電 | 2大会連続 | 14回 | A | A | B | B+ | 3勝10敗 | 63回ベスト4 |
岐阜県 | 県岐阜商 | 2大会連続 | 30回 | B | B | A | B | 17勝12敗 | *22回優勝、38・29・24回準優勝、91回他2回ベスト4 |
三重県 | 三重 | 2大会連続 | 14回 | B+ | A | A | B+ | 7勝6敗 | 96回準優勝、50回ベスト8 |
富山県 | 高岡商 | 5大会連続 | 22回 | C | A | A | C | 9勝12敗 | *29回ベスト8 |
石川県 | 星稜 | 3年ぶり(春夏連続) | 21回 | B+ | B | A | B+ | 11勝9敗 | 101・77回準優勝、73・58回ベスト4 |
福井県 | 敦賀気比 | 4大会連続(春夏連続) | 11回 | B | A | A | B+ | 6勝4敗 | 96・77回ベスト4 |
滋賀県 | 近江 | 4大会連続(春夏連続) | 16回 | A+ | B | B | A | 8勝7敗 | 83回準優勝、103回ベスト4、100回ベスト8 |
京都府 | 京都国際 | 2大会連続 | 2回 | A | A | B | A | 1勝 | 103回ベスト4 |
大阪府 | 大阪桐蔭 | 2大会連続(春夏連続) | 12回 | A+ | A | A | A | 10勝1敗 | 100・94・90・73回優勝、87回ベスト4 |
兵庫県 | 社 | 初 | A | C | A | B | * | ||
奈良県 | 天理 | 5年ぶり(春夏連続) | 29回 | B+ | A | A | B+ | 21勝7敗 | 72・68回優勝、62・54回ベスト4、99・94・86回他4回ベスト8 |
和歌山県 | 智弁和歌山 | 5大会連続 | 26回 | A | A | B | A | 14勝11敗 | 103・82・79回優勝、84回準優勝、88・81回ベスト4 |
岡山県 | 創志学園 | 4年ぶり | 3回 | A | B | A | B+ | 1勝1敗 | |
広島県 | 盈進 | 48年ぶり | 3回 | B | B | B | B | 1勝1敗 | |
鳥取県 | 鳥取商 | 11年ぶり | 3回 | B | C | A | C | 2敗 | * |
島根県 | 浜田 | 18年ぶり | 12回 | B | B | B | C | 5勝6敗 | * |
山口県 | 下関国際 | 4年ぶり | 3回 | B+ | B | B | B | 1勝1敗 | 100回ベスト8 |
香川県 | 高松商 | 3大会連続 | 22回 | B | A | A | B+ | 11勝10敗 | *13・11回優勝、52回ベスト4、40・25・15回ベスト8 |
徳島県 | 鳴門 | 3年ぶり(春夏連続) | 14回 | A | A | A | B+ | 5勝8敗 | *32回準優勝、98・95回ベスト8 |
愛媛県 | 帝京五 | 初 | B | B | A | B | |||
高知県 | 明徳義塾 | 3大会連続 | 22回 | B+ | B | A | B+ | 20勝1敗 | 84回優勝、98・94・80回ベスト4、103・95回ベスト8 |
福岡県 | 九州国際大付 | 6年ぶり(春夏連続) | 8回 | B+ | A | B | A | 2勝5敗 | 97回ベスト8 |
佐賀県 | 有田工 | 9年ぶり(春夏連続) | 2回 | B | B | B | B | 1勝 | * |
長崎県 | 海星 | 3年ぶり | 19回 | B | B | A | B | 8勝10敗 | 58回ベスト8 |
熊本県 | 九州学院 | 7年ぶり | 9回 | B | B | A | B | 4勝4敗 | 92回ベスト8 |
大分県 | 明豊 | 2大会連続 | 8回 | B | B | B | B | 4勝3敗 | 99・91・83回ベスト8 |
宮崎県 | 富島 | 3年ぶり | 2回 | A | C | B | B | 1敗 | * |
鹿児島県 | 鹿児島実 | 4年ぶり | 20回 | B+ | B | B | B | 8勝11敗 | 73・56回ベスト4、78・72回ベスト8 |
沖縄県 | 興南 | 4年ぶり | 13回 | A | B | B | B+ | 8勝4敗 | 92回優勝、50回ベスト4、97・62回ベスト8 |
地区名 | 代表校 | コメント | 回数 | 投手力 | 攻撃力 | 守備力 | 総合力 | 初戦成績 | コメント |
「A」は優れている・「B」は全国レベル・「C」は弱点です。
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今大会は強豪校に番狂わせが多く、智弁和歌山・京都国際といった優勝候補が初戦で敗退しかなり優勝に近いと思われた大阪桐蔭もベスト8止まりとなりました。
優勝した「仙台育英」は大会を通じて、140キロ越え5人の投手陣がうまく機能しまるでプロ野球のようなローテーションを組み投手力に関して言えば余裕の優勝と言えるでしょう。
また、打線も「長打力に欠ける」と言われていましたがたしかに決勝戦までホームランはなく「逆方向にミートする」近年好投手を攻略するお手本のような打撃をチームとして守り
愚直に実行していたように感じました。しかしこれが明秀日立戦(9安打)を除いて5試合中4試合二桁安打という結果につながったと思います。
また、エースの古川が本調子でないと見るや決勝戦を好調の斉藤容・高橋に任せる非情とも言える采配をした須江監督の手腕も大きかったと思います。
何はともあれ優勝旗が100年越えの歴史の末にやっと東北地方に渡ったことは、歴史を目撃した者として感嘆します。
準優勝の「下関国際」は左右のエース、古賀・仲井が決勝戦まで期待通りの投球を見せ、なかなか打ち取らせない打線も切れ目がなく優勝を期待させる勢いがありました。
特に大阪桐蔭・近江と破ったことは甲子園が「ポイント制」だったら強豪を撃破したボーナスポイントで優勝していたかもしれません。決勝戦は体力が切れてしまっていたようであと一歩でした。「B」評価にしたのは投手力を低く見積もったためでしたが今考えると限りなく「A」に近い「B+」でした。
ベスト4の2校は「聖光学院」「近江」でした。聖光学院はセンバツ1勝止まりからの夏ベスト4進出で昨年の「京都国際」の戦績とダブります。センバツ時は普通のチームでしたが、夏はエースの佐山は縦スラが決め球となり
打線も見違えるように打力が上がっており今回の予想よりチーム力がかなり高かったです。頂点までには「投手力」が足らなかったようです。
近江は昨夏に続いてのベスト4とこのところ「強豪」としてワンランク上がったイメージがあります。ここもやはり山田1枚では足りなかったといえるでしょう。
ベスト8は「愛工大名電」「大阪桐蔭」「高松商」「九州学院」となりました。このうち「九州学院」は「B」評価でしたが、大阪桐蔭は「A」他の2校は「B+」だったので順当だったと思います。
愛工大名電はやっと夏に力を発揮できたという感想です。昨夏のチームも投手が打たれて東北学院に敗れましたが今夏のチームとそれほど実力差はなかったと思っています。
大阪桐蔭はまさかの負けでした。前田投手が下関国際打線に捕まる姿は想像できませんでした。予選で接戦を経験していないということは甲子園大会ではハンデイでもあると感じました。
高松商は浅野選手は予想以上の大活躍、エースの渡部の踏ん張りも予想以上でしたが途中で選手が抜けたのは残念でした。九州学院は国学院栃木を破った試合が印象的でした。
さて、予想の方は28勝20敗(.583)と目標の.700は達成できませんでした。内容を見ると国学院栃木がらみで3敗しているので国学院栃木の戦力分析に問題があったようです。7割どころか6割も行かず、お恥ずかしい限りです。
今回も大会期間中に約20万アクセスをいただきました。にもかかわらず例年同様あまりにも当たらなくてすみません。言い訳を毎日書くのが大変でした。部長としては決勝戦の予想を2年連続で外したのが無念です。でも優勝校予想は9校目に挙げた仙台育英がちゃっかり入ってしぶとさは見せられました。ご愛顧ありがとうございます。
コロナ禍での開催でしたが昨年と異なり出場辞退がなかったのは安堵しました。でも県岐阜商は無念だったでしょう。
それではまた、センバツでお会いしましょう!
「 解説 」 ・組み合わせ・
大穴は札幌大谷・創志学園・鳴門・山梨学院・日大三・天理・明徳義塾も上位に来そうだ。
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鹿児島実 ─┐ ┏鶴岡東 *ベスト8予想・短評*(後日の対戦勝敗予想と異なる場合もあります=気が変わったor閃いた)
明秀日立 ━┛┐ ┌└盈 進 A:優勝候補の一角だが夏初出場の明秀日立には厳しい組み合わせ。夏伸び盛りの鹿児島実はやっ
仙台育英 ━┓┛仙台 ┏┗┏近 江 かいな相手。仙台育英は投手力が良く投打の激突となりそう。鳥取商は投手戦に持ち込みたい
鳥取商 ─┘ ┃ └鳴 門 B:ここも優勝候補の九州国際大付は初戦から難儀な相手。明徳義塾・吉村投手の軟投に翻弄され
高松商 ━┓ 近江│ ┏海 星 るとピンチ。高松商は打ち合いになれば負けない打力がある。佐久は無駄な失点を防ぎたい
佐久長聖 ─┘┓高松 └┏└日本文理 C:九州・中国勢終結。打力で上回る下関国際かエース日高の富島が優位。有田工も佐賀県勢とし
明徳義塾 ─┐┘ └┏天 理 て久しぶりの勝利を上げたい。浜田は継投策で失点を減らしたい。
九州国際大付━┛ └山梨学院 れしない。予選打率5割の三重との対戦は楽しみ。北信越対決は敦賀の投手陣がカギ。
下関国際 ━┓ ┏敦賀気比 D:連覇を目指す智弁和歌山が一歩リード。伝統の長打力はもちろん、今年は投手力も上位レベル
富 島 ─┘┓ ┏└高岡商 日大三島はエース松永のセンバツを踏まえて成長した投球が武器。国学院栃木は盛永ら投手陣
有田工 ─┐┘下関 ┌└┌興 南 が踏ん張れるか。九州学院ー帝京五もどちらの投手が失点を防げるかがポイントとなりそう。
浜 田 ━┛ │ ┗市船橋 E:総合力では京都国際だがセンバツベスト8の星稜、投打にハイレベルな愛工大名電、エース岡
九州学院 ━┓ 聖光┃ ┌三 重 村が引っ張る春の中国チャンピオン創志学園など刺客がいっぱい。打力に定評がある明豊と群
帝京五 ─┘┓ ┗┌┗横 浜 馬の私学3強をなぎ倒した樹徳・亀井投手の対決は興味深い。一関学院・光星の東北勢も注目
智弁和歌山 ─┐┘九学 ┗┌日大三 F:「投」の近江ー鳴門の初戦対決はもったいない試合。「打」の天理ー山梨学院も目の離せない
日大三島 ┐┛ ┗聖光学院 打撃戦のにおいがする。日本文理・田中投手の150キロ、海星・宮原投手の147キロも注
国学院栃木 ┛ ┏二松学舎大付 目。48年ぶりの盈進の戦いぶりと総合力が高い鶴岡東はダークホースになりえる。
明 豊 ┓ ┏└札幌大谷 G:この大会で一段力を付けそうなチームが揃った。横浜はエース杉山が力を付け日大三は打線が
樹 徳 ┘┓ ┌└┌県岐阜商 今年も強力。興南は投打にレベルが高く三重はエース上山の投球次第で下剋上も。聖光学院は
京都国際 ┐┘┐ │ ┗ 社 エース佐山が踏ん張れば試合巧者ぶりが生きる。北陸2校は打撃戦か。市船橋は防御力がある。
一関学院 ┛ │ 大阪┃ ┏大阪桐蔭 H:大阪桐蔭が抜け出しそう。旭川大高は現校名最後の戦いに挑む。札幌大谷・森谷、聖望学園・
八戸学院光星┓ ┃名電 ┗┏└旭川大高 岡部、県岐阜商・社など投手力が高いチームが多くロースコアから波乱が起こる可能性もある。
創志学園 ┘┐┛ └┏聖望学園 二松学舎大付は投手力が上がりセンバツ初戦敗退の汚名返上を目指す。能代松陽は打線がカギ。
愛工大名電 ┓┛ └能代松陽
星 稜 ┘
<準々決勝> A 明秀日立(仙台育英) B 九州国際大付(明徳義塾)C 下関国際(富島)
愛工大名電 ┐ D 智弁和歌山(九州学院)E 京都国際(愛工大名電) F 近江(天理)
仙台育英 ┛仙台育英┓ G 横浜(興南) H 大阪桐蔭(県岐阜商)
聖光学院 ┓聖光学院┘仙台育英┓
九州学院 ┘ ┃仙台育英
高松商 ┐ │
近 江 ┛近 江 ┐下関国際┘
大阪桐蔭 ┐下関国際┛
下関国際 ┛
今回は近畿勢が粒ぞろい。
優勝候補三点予想 大阪桐蔭 智弁和歌山 京都国際
ダークホース三点予想 近江 九州国際大付 横浜
だめ押し三点予想 明秀日立 興南 仙台育英
→結局 仙台育英が優勝し予想は当たった?ことになりました。
*2018夏の出場校予想は地区予選開幕に予想記事が間に合わなかった地区が多数あったので参考記録です
年 センバツ出場校予想 センバツ大会勝敗予想 夏の大会出場校予想 夏の甲子園大会勝敗予想
1998年 94.4%(36校中34校) 82.9%(35試合中29試合) 70.9%(55校中39校)(*本命22) 66.7%(54試合中36試合)
1999年 93.8%(32校中30校) 54.8%(31試合中17試合) 75.5%(49校中37校)(本命19) 62.5%(48試合中30試合)
2000年 90.6%(32校中29校) 67.7%(31試合中21試合) 69.4%(49校中34校)(本命18) 66.7%(48試合中32試合)
2001年 88.2%(34校中30校) 63.6%(33試合中21試合) 61.2%(49校中30校)(本命14) 66.7%(48試合中32試合)
2002年 87.5%(32校中28校) 61.3%(31試合中19試合) 61.2%(49校中30校)(本命20) 77.1%(48試合中37試合)
2003年 85.3%(34校中29校) 63.6%(33試合中21試合) 59.2%(49校中29校)(本命15) 54.2%(48試合中26試合)
2004年 87.5%(32校中28校) 77.4%(31試合中24試合) 73.5%(49校中36校)(本命9) 72.9%(48試合中35試合)
2005年 90.6%(32校中29校) 61.3%(31試合中19試合) 77.6%(49校中38校)(本命18) 72.9%(48試合中35試合)
2006年 93.8%(32校中30校) 58.1%(31試合中18試合) 75.5%(49校中37校)(本命17) 58.3%(48試合中28試合)
2007年 93.8%(32校中30校) 58.1%(31試合中18試合) 63.3%(49校中31校)(本命19) 66.7%(48試合中32試合)
2008年 91.7%(36校中33校) 65.7%(35試合中23試合) 70.9%(55校中39校)(本命*20) 77.8%(54試合中42試合)
2009年 90.6%(32校中29校) 58.1%(31試合中18試合) 69.4%(49校中34校)(本命19) 75.0%(48試合中36試合)
2010年 90.6%(32校中29校) 67.7%(31試合中21試合) 63.3%(49校中31校)(本命11) 72.9%(48試合中35試合)
2011年 96.9%(32校中31校) 71.0%(31試合中22試合) 61.2%(49校中30校)(本命18) 68.8%(48試合中33試合)
2012年 96.9%(32校中31校) 71.0%(31試合中22試合) 59.2%(49校中29校)(本命19) 72.9%(48試合中35試合)
2013年 91.7%(36校中33校) 48.6%(35試合中17試合) 69.4%(49校中34校)(本命16) 52.1%(48試合中25試合)
2014年 93.8%(32校中30校) 54.8%(32試合中17試合1分) 81.6%(49校中40校)(本命18) 60.4%(48試合中29試合)
2015年 90.6%(32校中29校) 74.2%(31試合中23試合) 73.5%(49校中36校)(本命21) 68.8%(48試合中33試合)
2016年 84.4%(32校中27校) 58.1%(31試合中18試合) 67.3%(49校中33校)(本命20) 64.6%(48試合中31試合)
2017年 90.6%(32校中29校) 71.0%(33試合中22試合2分) 69.4%(49校中34校)(本命18) 68.8%(48試合中33試合)
2018年 94.4%(36校中34校) 82.9%(35試合中29試合) 82.1%(56校中46校)(本命25) 72.7%(55試合中40試合)
2019年 84.4%(32校中27校) 71.0%(31試合中22試合) 67.3%(49校中33校)(本命24) 68.8%(48試合中33試合)
2020年 93.8%(32校中30校)
2021年 84.4%(32校中27校) 71.0%(31試合中22試合) 77.6%(49校中38校)(本命21) 56.5%(46試合中26試合)
2022年 87.5%(32校中28校) 60.0%(30試合中18試合不戦1) 75.5%(49校中37校)(本命20) 58.3%(48試合中28試合)
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