そこで、今回も勝手に代表校の戦力分析をしてみました。正しいかどうかは大会が終わるまでわかりません。(部長談)解説へ
ランク | 試合番号 | 勝利予想(左側)ー敗戦予想(右側) | 予想コメント | 結果
1回戦 | 1日目第1試合 | 北海4−18鹿児島実 | センバツ準優勝の東海大四と互角の実力を持つ北海がやや有利。北海はエース渡辺・2番手山本の投手力が安定し試合に落ち着いて入れることが利点。試合のポイントは鹿児島実・エースの橋本投手vs北海打線。球に力のある橋本投手が中盤まで好投できれば2,3点を争う接戦に持ち込める。チーム打率が2割台の鹿実はロースコアゲームで終盤に勝ち越したい。北海は3番丹野、4番鎌仲で鹿実投手陣を攻略したい。 | *言い訳・もはや恒例の開幕試合はずし。鹿児島実打線のコンパクトでゴロを打つ意識が見事に嵌った。北海投手陣も球は走っていたがやや高さが高く、ベルト付近の球はことごとく鋭く打ち返された。投球が若干一本調子になったところは悔やまれるが鹿実打線が上回ったと言えるだろう。 ●
| 第2試合 | 中京大中京4−1岐阜城北 | 同じ東海地区の隣県対決となった。総合力では中京大中京が上回るが、岐阜城北・技巧派エース鷲見が中京大中京打線をどこまで抑えられるかが焦点。岐阜城北は打率は3割そこそこだが2塁打が多く盗塁も多く長打力と機動力で得点力は侮れない。序盤でリードした展開に持ち込めれば中京大中京を慌てさせることも可能。中京大中京はエース上野がキッチリ投げ、打線も1点づつ積み重ねる横綱相撲で寄り切れるか。 | ○
| 第3試合 | 上田西3−0宮崎日大 | ともに夏の甲子園2回目の出場で初勝利を目指す。見所は打力もあり機動力もある上田西打線と宮崎日大・杉尾投手の攻防。控えの黒木投手も含めて3失点までに抑えれば勝機が出てくる。上田西はエース草海が頼みなので調整具合がポイント。本来の投球が出来れば3,4点を争う接戦が期待できる。 | ○
| 2日目第1試合 | 専大松戸2−4花巻東 | 悲願の甲子園初出場を果たした専大松戸は初出場ながら投打のバランスが良く、強豪・花巻東とほぼ互角の戦力。専大松戸はエース原・角谷の投手力が計算でき、機動力を生かした攻めも多彩。対する花巻東は例年より打力が弱い傾向が見て取れるが逆に接戦には強くエース高橋が試合を作れれば十分戦える。ポイントは花巻東投手陣が専大松戸打線を中盤まで抑え込めるか。専大松戸としては5点以上取って優位に試合を進めたい。 | *言い訳・花巻東・高橋投手が好投し専大松戸打線が攻略できなかったのが読み違い。逆に花巻東の接戦での強さが感じられた一戦。 ●
| 第2試合 | 広島新庄4−2霞ケ浦 | 夏は予選決勝で5回敗れ、昨年初出場を果たした二松学舎大付と並んで注目されていた霞ヶ浦が6回目の挑戦でついに夏の甲子園初出場。ともにセンバツ経験はあるものの夏初出場同士の対戦。両チームとも投手力を含めた守りが良く、少ないチャンスを確実に得点するタイプ。霞ヶ浦・綾部、広島新庄・堀と好投手を擁する。投打とも若干広島新庄が上回るが、悲願の初出場の霞ヶ浦の勢いも侮れない。 | ○
| 第3試合 | 鳴門2−8九州国際大付 | 夏連続出場同士でしかも昨年は初戦敗退しているので、どうしても今年は1勝したい両校の戦い。昨年崩壊した投手力は両チームとも整備され安定感がある。打線も鳴門は以前の単打を畳み掛けるつながりが復活して、九州国際大付は得意の長打力は健在なものの打率が例年を下回る。この試合で本当に力のある打線を持つチームが勝利を掴みそう。九国大付は先発投手の人選も含めて(野木投手か?)投手の立ち上がりが注目される。 | *言い訳・九国大付・先発の富山投手の球に力があり、鳴門打線が打ちあぐねたのが誤算。その間に九国大付は鳴門・河野投手を捕らえ優位に試合を進めることが出来た。 ●
| 第4試合 | 静岡7−8東海大甲府 | こちらも2年連続出場校で初戦敗退組の1勝を掛けた対戦。センバツベスト8の静岡は打線が機能し予選はほぼ危なげない戦い。不安視された村木・村松の投手陣も好不調の波はあったものの実力通りの好投を見せた。東海大甲府は予選5試合中4試合がコールド勝ちと打線が爆発。2年生投手2枚も好投し昨年のチームよりは投打に力強さがみられる。焦点はどちらの打線が集中打を見せるか。4,5点を争う打撃戦になると予想する。 | *言い訳・東海大甲府の静岡・村木投手のフォークボール対策の見事さに脱帽。昨年・佐久長聖・両角投手のスプリットに翻弄された反省も踏まえてか、今回は見事にフォークボールの落ち際を捕らえていた。静岡も実力どおり反撃したが東海大甲府の先制攻撃が実った印象。 ●
| 3日目第1試合 | 早稲田実6−0今治西 | 打撃に自信を持つ早稲田実が今治西の投手陣を打ち崩せるかがカギ。早稲田実は話題の1年生清宮をはじめ4番加藤など長打力を有する選手が多くどこからでも得点できる打線が売り。今治西はセンバツで投げた杉内、秋川、藤原で継投策を取るが秋川投手がどこまで持ちこたえるかが勝敗を分けるポイント。投手力には不安がある早実に対し今治西も打力はあるので打ち合いの展開になる可能性が高い。 | ○
| 第2試合 | 敦賀気比4x−3明徳義塾 | (延長10回) センバツ優勝校の敦賀気比にとってはこれまで初戦敗退が無い明徳義塾は当たりたくない相手。特にエース平沼の立ち上がりを狙われることを防ぎたい。明徳義塾は例年ほどの力はなく特に投手力が泣き所。序盤リードしてもどこかでビックイニングを作られる恐れがあり投手陣の踏ん張りが欠かせない。敦賀気比としては5点以上得点して明徳を中盤から終盤に掛けて突き放せるか。 | ○
| 第3試合 | 大阪偕星7−3比叡山 | (延長10回) 大阪偕星は予選で大阪桐蔭、比叡山は北大津・近江と優勝候補を破っての出場で勢いのある同士の対戦。大阪偕星は打線が看板で比叡山背番号18の山崎投手との攻防が試合の見所となる。特に打つ方で姫野・田端といった中心選手が活躍できるかがカギを握る。大阪偕星投手陣も光田・姫野と本格派を擁し一定のレベルにはあるが近江・小川投手を決勝で打ち込んできた比叡山も打線には力があり侮れない。総合力で大阪偕星に分があるがこのところ大阪桐蔭以外が出場すると「からっきし弱い大阪勢」というジンクスを大阪偕星が覆せるか興味がある。 | ○
| 第4試合 | 白樺学園3−4x下関商 | (延長11回) 投打にまとまり得点力も高い両校で総合力では甲乙つけがたい。白樺学園は例年強力打線が看板で前回出場時に初勝利を挙げ2回戦で強打の智弁和歌山と延長戦の末7−8という壮絶な打ち合いを見せた。今年のチームも打線は活発で中野・河村の投手陣はある程度失点が計算できる。下関商はエース左腕・森元を含む3投手の継投で予選を1試合2失点以内に抑えてきた。打線も白樺学園にはやや劣るが得点力は低くない。打力の差で白樺学園有利と予想するが、下関商はこれまで初戦成績7勝1敗と初戦に強さを発揮する伝統の力は気になっている。 | *言い訳・実力伯仲の好ゲーム。下関商がコツコツと得点すると白樺学園は2ランホーマーで同点に追いつくといった両チームの持ち味を出した試合だった。誤算だったのは白樺学園打線が森元投手から3点しか取れなかった事。森元投手の好投が光った。 ●
| 4日目第1試合 | 智弁和歌山4−9津商 | 智弁和歌山に分がある。智弁和歌山は予選の打率は3割3分弱とさほどではないがクリーンアップ3人に長打力があり甲子園では大爆発する可能性を秘める。対する津商はやや投手力に不安があり智弁和歌山打線を抑え込めるかが勝敗を分けるカギ。津商も打線は活発だが今年の智弁和歌山は投手力も整備されていてエースの斉藤は失点が計算できる。津商がどこまで食い下がれるかが見所。 | *言い訳・完全なる読み違い。津商・板倉投手相手に2点は先行したものの立ち直った板倉投手に以降は抑えられてしまった。打撃は良いと予想していたものの津商打線が智弁・斉藤投手を打ち崩すとまでは予想できなかった。大振りが目立った智弁和歌山は逆転されると浮き足立ち7失策という乱れっぷりだった。津商殊勲のゲーム。 ●
| 第2試合 | 天理2−3x創成館 | ともに打力を看板とするチームで投手の出来が試合を左右しそう。天理は予選でエース斎藤を欠きながら最大で1失点と代役投手陣が踏ん張った。創成館もチーム打率3割7分を超え打てるチームとなっている。ただ投手陣はある程度失点を覚悟しなければならず、継投策で長打力のある天理打線にビックイニングを作らせない防御が出来るかがポイント。 | *言い訳・この試合も天理打線が創成館先発の藤崎投手に2点に抑えられたのが誤算。天理・冨木投手は良く投げたが打線の援護に恵まれず力尽きた印象。 ●
| 第3試合 | 滝川二4x−3中越 | 実力伯仲の好カード。滝川二はエースの友井が踏ん張り打線が援護する投打のバランスが優れたチーム。中越もセンバツ補欠校の悔しさから各大会で結果を残し決勝でライバル日本文理を倒して久しぶりの甲子園を決めた。こちらも上村・高井の2枚看板と得点力のある打線が噛み合い総合力は高い。ポイントは滝川二・友井投手vs中越打線。2,3点を争う接戦が予想されるが少ないチャンスを得点に結びつけた方が勝利に近づきそうだ。 | ○
| 第4試合 | 仙台育英12−1明豊 | 総合力で仙台育英が優位に立つが明豊にも付け入る隙がある。仙台育英エース佐藤世の調整具合と予選を中心になって投げた百目木投手はまだ甲子園では実績が無いことだ。まずは明豊エース左腕・前田がチーム打率4割越えの仙台育英打線を中盤まで抑え2,3点までのロースコアを争うゲームにできれば勝機も出てくる。仙台育英は序盤、投手陣が無難に立ち上がって徐々に自分たちのペースにもっていくゲームプランにできるかどうか。 | ○
| 5日目第1試合 | 健大高崎10−4寒川 | 総合力で健大高崎が上回る。寒川は投手力を含めた守備力にやや不安があり序盤で健大高崎ペースにならないように注意が必要。予選で四国チャンピオン英明を4−3と下したように接戦に持ち込みたいところだ。健大高崎は油断なく1点1点積み重ねエースの川井だけでなく好調の橋詰投手も交えて自分のペースにもっていき余裕をもって試合を進めたい。 | ○
| 第2試合 | 鳥羽7−1岡山学芸館 | 打線に力のある同士の対戦。特に鳥羽は予選で4割2分越えのチーム打率を誇り、複数投手を擁し継投策の岡山学芸館投手陣との対戦は注目。第一回大会制覇の京都二中の流れをくむ鳥羽としてはエース松尾の踏ん張りで是非とも高校野球100年の今大会で1勝したいところだろう。岡山学芸館は先発投手の人選と継投期に気を付けたい。 | ○
| 2回戦 | 第3試合 | 秋田商3−1龍谷 | 春の九州地区チャンピオンの龍谷に力のあるエース左腕・成田翔を擁する秋田商がどう立ち向かうか興味ある一戦。龍谷は打線が看板で打率は3割3分程度とあまり高くないが得点力と接戦での強さはセールスポイント。秋田商は成田の力投で2点までのロースコアに持ち込み守り勝つ試合でモノにしたい。なんといっても成田の出来が最大のポイント。 | ○
| 6日目第1試合 | 鶴岡東9−6鳥取城北 | 実力伯仲だが、夏の甲子園初勝利が欲しい鶴岡東の執念を買いたい。ここまでセンバツでは1勝があるものの3回の出場で未勝利の鶴岡東は今年のセンバツも八戸学院光星に東北地区3校目の選考で敗れ補欠校止まりという悔しい結果。今年は福谷ー松崎という継投策が決まり夏に4年ぶりの出場を決めてきた。対する鳥取城北もエース辻井を含め3投手の継投が基本。同じような打力の両校にはこの試合でも継投が決まるかどうかが勝敗を分けるポイントとなりそう。 | ○
| 第2試合 | 関東一12ー10高岡商 | ともに打力に自信を持つ両校の対戦。総合力で関東一が上回るが、高岡商も初戦成績は7勝9敗とほぼ五割と検討しているので関東一といえども油断はできない。ポイントとなる投手力は高岡商は林ー北村とエース格二人。関東一は複数投手の継投策を取っている。高岡商は予選で2〜5失点しているので関東一の投手陣が失点をそこまでに抑えられるかがカギ。関東一は機動力も駆使して打ち合いが予想されるこの試合で先手を取って優位に試合を進めたい。 | ○
| 第3試合 | 興南6x−5石見智翠館 | 予選でともに打線が振るわなかった両チームの対戦だが、投手力の差で興南に分がある。石見智翠館は1年生の安藤がエース格。攻め方が多彩な興南・我喜屋監督の采配にかき回されないか心配。興南エースの比屋根は変則左腕だが石見智翠館は予選でホームラン4本と長打力はあるので一発には気を付けたい。3から5点を争うゲームになると予想する。 | ○
| 第4試合 | 花咲徳栄15−3三沢商 | 総合力で花咲徳栄が上回るが、青森県予選決勝で八戸学院光星を抑えた三沢商・野田投手のピッチングが注目される。延長12回を1失点に抑えた投球術が甲子園でも発揮できれば花咲徳栄も打ちあぐむ可能性がある。三沢商も打線は当たっているので早い回に得点を挙げ接戦に持ち込めれば勝機が出てくる。 | ○
| 7日目第1試合 | 東海大相模6−1聖光学院 | 実力校同士の好カード。今大会優勝候補筆頭に挙げた東海大相模は吉田ー小笠原の投の2枚看板の他にも打線も力がある。ホームラン5本の長打力と盗塁19の機動力で昨年のチームよりは打てなくても何とかしそう。聖光学院は毎年投打のバランスの良い好チームを作ってくるが、今年も投手陣は豊富で昨夏も投げた今泉投手も控える。投手陣が踏ん張り3点勝負に持ち込めば聖光学院ペースと言える。 | ○
| 第2試合 | 九州学院3−5遊学館 | 遊学館・小孫投手と九州学院打線の対決が焦点。春の九州地区チャンピオンとしてセンバツ大会に出場した九州学院は開幕試合で2−9と大敗。しかし明治神宮大会では敦賀気比を倒している実力校だ。遊学館は例年より得点力に欠けるので九学・伊勢投手が春より成長した投球を見せれば打力で上回る九州学院が有利になると予想する。 | *言い訳・そもそも打力で上回っていたのは遊学館の方だった。九州学院・伊勢投手は途中5失点したが終盤は持ち味を生かした粘りの投球。しかし九学打線が遊学館・小孫投手を捕らえきれなかった。 ●
| 第3試合 | 作新学院10−6上田西 | 初戦完封勝ちの上田西・草海投手を作新学院打線がどう攻めるかが見所。草海投手は初戦、低めに投球が集まりストレートも140キロを超え非常に好調さがうかがえる内容だった。朝山ら打線に力のある作新学院は中盤までに得点しておきたい。投手力に若干不安のある作新は上田西にビックイニングを作らせないように継投策も含めた対応が必要。 | ○
| 第4試合 | 中京大中京7−3鹿児島実 | 中京大中京・上野投手に初戦18得点の鹿児島実打線が挑む。初戦非常にコンパクトで鋭い振りを見せた鹿児島実打線は切れ目なく当たっている。上野投手も高めに浮く甘い球は禁物。力の勝負を挑むのか打たせて取るのか上野投手の出来が勝敗を分けるポイント。鹿児島実は継投も視野に入れながら4,5点勝負の接戦を予想したい。 | ○
| 8日目第1試合 | 早稲田実7−6広島新庄 | ややちぐはぐな攻撃ながら初戦を快勝した早稲田実。不安だった投手も良く投げ守備もほころびが出なかった。このゲームもポイントは広島新庄・堀投手vs早稲田実打線。初戦打たれながらも要所は締めていた堀投手だが早実打線には甘いところに行くと捕らえられる。広島新庄としては、中盤まで互角の展開でこらえできればロースコアのゲームにしたい。早実・松本投手にも初戦同様のピッチングを期待したい。 | ○
| 第2試合 | 東海大甲府9−1下関商 | 攻撃力の差で東海大甲府が有利。初戦で優勝候補の一角・静岡に打ち勝った東海大甲府だが、リリーフした左腕・村松を打ちあぐねたのが気がかり。下関商・森元投手も同じような技巧派左腕で初戦・強打の白樺学園を4安打に抑えている。東海大甲府・菊地投手は初戦静岡に11安打を浴びたが直球は走っていたのでこの試合は好リリーフを見せた松葉とのコンビで4失点ぐらいまでには抑えそう。下関商・森元投手の投球がポイント。 | ○
| 第3試合 | 九州国際大付10x−9大阪偕星 | 投打にバランスが取れている強豪同士の対戦。九州国際大付は初戦、長打4本単打9本の13安打で8点と得点力のあるところを見せた。投げては富山ー野木の継投で2失点に強打の鳴門を抑える力投。大阪偕星は比叡山に食い下がられたが延長で振り切りエース光田は3失点とまずまずの内容だった。それぞれ投打に互角の力を持つ同士なので予想はしづらいが九国大付投手陣が中盤まで五分五分の展開で持ちこたえれば終盤に光田投手を捕らえ突き放すと見た。 | ○
| 第4試合 | 敦賀気比3−8花巻東 | 初戦明徳義塾の120%の抵抗にあい大苦戦した敦賀気比だが花巻東も相手にするには粘りがあり嫌なタイプ。近年甲子園では上位に進出し甲子園での戦い方に慣れているばかりかエース高橋も好調でそう簡単に得点できなさそう。敦賀気比としてはエース平沼が落ち着いた投球を見せ初戦同様終盤勝負に持ち込む横綱相撲で寄り切りたい。 | *言い訳・花巻東打線が敦賀気比・平沼投手のチェンジアップをよく研究し甘くなったところをコンパクトなスイングで弾き返していた。研究の成果を感じる。敦賀気比としてはうまくいった山崎投手への継投を打順の絡みとはいえ平沼投手に戻したのは疑問符が付く。 ●
| 9日目第1試合 | 仙台育英7−1滝川二 | 総合力では仙台育英が上回るが仙台育英投手陣の出来によっては滝川二にも勝機がある。初戦12−1と完勝した仙台育英だが、エースの佐藤世はスピードは戻っていたがやや球が高く滝川二には痛打を浴びる可能性がある。予選で好投した百目木も調子が下り坂のようで好調の打線に比べてやや不安を残した。滝川二は中越との隙のない互角の戦いに競り勝ち集中力は増しているはず。エースの友井始め投手陣が踏ん張れば接戦に持ち込むことも出来そうだ。 | ○
| 第2試合 | 鳥羽4−2津商 | 打撃に自信を持つ同士の対戦。エース松尾の安定感の差で鳥羽有利を予想する。津商は初戦・智弁和歌山に先行されながら終盤に逆転し打線の鋭さと勢いを見せた。鳥羽はエース松尾が8安打を浴びながら1失点にとどめる粘りの投球。津商に連打を許さなければ鳥羽ペースで試合を進められると予想する。 | ○
| 第3試合 | 健大高崎8−3創成館 | 初戦で機動力野球を発揮した健大高崎は投手陣に付け入る隙を見せたものの10得点の大勝。創成館は左投手2枚が健大高崎の機動力をどう防御するかが見所。健大高崎もセンバツで天理を3−1と下しているので両チームにさほど力の差はないはず。創成館、先発が予想される藤崎投手が中盤まで健大高崎打線を抑えれば3,4点を争う接戦が期待できる。 | ○
| 3回戦 | 10日目第1試合 | 東海大甲府4−8早稲田実 | 打力に自信のある関東勢対決。両チームとも1試合で7〜8点ぐらい得点する力はあるので、失点を少しでも少なくした方が有利。東海大甲府は菊地投手が2回戦で立ち直りの気配を見せ2番手の松葉投手のチャンジアップも切れている。一方早稲田実は広島新庄戦一時逆転を許す苦しい展開。エースの松本がどこまでもつかで試合展開が変わってくるが一年生投手の服部の活躍が勝敗に結びついてきそう。 | *言い訳・序盤の早稲田実・清宮、加藤の連続ホームランで早稲田実に勢いが付いてしまった。東海大甲府も松本投手を打ちながら併殺で得点できず7回までもたせてしまったことが敗因。早稲田実の速攻が見事だった。 ●
| 第2試合 | 花咲徳栄1−0鶴岡東 | 総合力で花咲徳栄が優位に立つ。花咲徳栄は鎌倉ー高橋の継投策を持ち当たっている鶴岡東でも4〜5点ぐらいの失点に抑えそう。鶴岡東はエースの福谷が頼りだが松崎投手との継投も含めて5点以内に抑えられるかがポイント。花咲徳栄が先制するとそのまま押し切りそうだが鶴岡東が序盤リードすると継投期も含めて勝機が出てくる。 | ○
| 第3試合 | 東海大相模11−2遊学館 | 総合力では東海大相模に分があるが、甲子園が始まってから上り調子と思える遊学館の戦いぶりは期待が持てる。東海大相模はこの試合も吉田投手の先発が考えられるが、小笠原投手も問題なさそうでどちらが先発でも試合は十分作れそう。遊学館も速球が140キロを超える小孫投手が好調で、2番手の本定投手が使えれば5失点ぐらいには抑えそうだ。遊学館打線も振れているのでロースコアの展開になればもつれさせることも可能となってくる。 | ○
| 第4試合 | 作新学院0−2九州国際大付 | 互いに10得点ぐらいは取る力のある強力打線の点の取り合いになる公算が高い。作新学院はエース倉井がどこまで九州国際大付を抑えられるかがカギ。特に4番山本は大阪偕星戦で2発放っており、彼を乗せるとチームも乗ってきてしまう。中盤までに3点ほどはリードておきたい。そうしないと作新学院はリリーフの有田投手が上田西に4失点と打ち込まれたのが気がかり。朝山投手の登板も視野に入り最後は1点勝負になる可能性もある。九州国際大付はエースの富山が調子を落とし気味なのが不安材料。3投手の継投で6〜7点までに失点を抑えられれば優位に立てる。作新学院は初戦乱れた守備も注目。 | *言い訳・両チームのエースが好投しまさかの投手戦に。作新学院は点の取り合いを予想してかノーアウトから出たランナーを送らず併殺などでチャンスをつぶす。そんな中4番山本の一発で先行した九州国際大付はリリーフの有田投手も打ち追加点を挙げる。最後はエース富山が作新学院打線を力で抑え込み完封勝ちした。作新学院は再三の美技で防戦したが、2番バッターがノーヒットで流れを止めたのが打線が繋がらなかった要因の一つ。 ●
| 11日目第1試合 | 健大高崎3−4秋田商 | (延長10回) ズバリ秋田商・成田翔投手vs健大高崎打線の対決。秋田商は得点力は3得点ぐらいかと思うので要は成田投手が失点をそこまでに抑えられるか。この試合も三振は多く取れると思うが内野の守備の連係にも不安なところがあり守備が乱れないことが第一。健大高崎も左投手にはそうそう盗塁は稼げないことがわかったので、いかに確実にアウトを取っていけるかがカギとなる。3点勝負なら秋田商にもチャンスが多いにあるが、それ以上となると健大高崎が有利。 | *言い訳・秋田商ペースの3点勝負に。健大高崎としても序盤に秋田商エース成田翔に多く投げさせる作戦が奏功し8回に同点に追いつく。この回にそのまま逆転していれば健大高崎が勝っていたと思うが同点止まりだったのが勝敗を分けた。走塁のミスはたびたびあったが成田投手の力投と序盤で3点挙げた秋田商総力の勝利。 ●
| 第2試合 | 中京大中京0−1x関東一 | 3連投が予想される中京大中京エースの上野投手の出来がカギを握る。控えの長谷部投手の先発も考えられるが県大会決勝で1回に3失点しておりその場合は立ち上がりに気を付けたい。関東一は先発が予想される左腕の阿部投手が一番頼りになり、できるだけ長い回を投げさせたい。打線は初戦13安打と当たっているので得意の打ち勝つ展開にもっていけるかが勝敗の行方を左右しそうだ。 | *言い訳・試合展開は予想通り中京大中京が関東一先発の阿部投手を攻め再三チュンスを作った。しかし初回のライナーは関東一オコエ外野手のファインプレーで得点ならず、また送りバントが決まらず詰めを欠き得点できなかったのが誤算。関東一は5回から金子投手に早めの継投。金子投手もスライダーが切れ予想外の好投。再三のチャンスに一本出なかった中京大中京に対し関東一は最終回に5番の長嶋がホームランで決着をつけた。中京大中京エース上野は良く投げたが、最終的には関東一の粘り勝ち。 ●
| 第3試合 | 仙台育英4−3花巻東 | 東北勢対決。ここ2試合12−1、7−1と快勝が続く仙台育英だが、敦賀気比を下して波に乗る花巻東は難敵。総合力は仙台育英に分があるので、花巻東としては3,4点を争う接戦に持ち込みたい。加藤投手の奇襲先発がまたあるかもしれない。仙台育英としてはエース佐藤世が序盤で崩れない事。2回戦を見る限り70〜80%の回復率だと思うが決め球のフォークボールを花巻東打線がどうとらえるかがポイント。 | ○
| 第4試合 | 鳥羽3−4興南 | あまり強さは感じさせないが、高校野球100年で勝ち進んできた京都二中の流れをくむ鳥羽が不気味。興南は休養十分だがエースの比屋根が復調しているかがカギ。鳥羽も打線は良いので初戦のような出来だと4,5点は失点を覚悟しないといけない。ただ鳥羽のエース松尾も3試合目となりある程度の失点はやむを得ない。鳥羽打線がそれ以上に援護できるかで勝敗の行方は決まってくる。近畿勢最後の砦の意地が出せるか。 | *言い訳・興南・比屋根投手が中盤立ち直り好投。逆に鳥羽・松尾投手は終盤疲れからか興南打線に1点づつ得点され8回に逆転された。持ち直した比屋根投手の踏ん張りと興南打線の粘りが予想を上回った。 ●
| 準々決勝 | 12日目第1試合 | 早稲田実8−1九州国際大付 | 打線の力は互角。投手力ではエース富山が復調した九州国際大付がやや有利だが、勢いのある早稲田実有利と読んだ。ポイントは九州国際大付・富山投手vs早稲田実クリーンアップ。強打の作新学院を完封し球に力のある富山投手だが早稲田実・清宮、加藤の3,4番は抑えられないと予想する。ただ九国大付も5〜6点は得点すると考えられるので松本はじめ早稲田実投手陣がそこまでに失点を抑えなければならない。2番手上條投手の出来がカギ。 | ○
| 第2試合 | 東海大相模4x−3花咲徳栄 | 今年は関東勢が好調だが準々決勝のこのゲームは関東勢対決となった。総合力で東海大相模が上回りよほどのことが無い限り優位に立つはず。花咲徳栄は3回戦完封勝ちだが鶴岡東の拙攻に助けられた面もありエース鎌倉投手が序盤で打ち込まれると非常に苦しくなる。リリーフの高橋投手は好調なので接戦で継投できれば終盤勝負に持ち込むことも可能。打線は東海大相模投手陣からなんとか3点取りたい。 | ○
| 第3試合 | 仙台育英6−3秋田商 | 仙台育英は花巻東に続いてまた東北勢との対決。試合のポイントは仙台育英・佐藤世と秋田商・成田翔両投手の投げ合い。打力で仙台育英が上回り成田投手は前日161球投げていてスタミナが心配。ロースコアのゲームに持ち込めば秋田商にも勝機はあるが序盤で仙台育英がリードすると秋田商は苦しくなる。仙台育英・佐藤世は上り調子なので、秋田商打線は走塁・バントなどのミスなく攻めたい。 | ○
| 第4試合 | 関東一5−4興南 | 3回戦で打線が抑えられた関東一が比屋根投手をどう攻略するかが見所。関東一は中京大中京・上野投手に5安打に強力打線が封じられその後遺症が心配。比屋根投手は上野投手ほど制球が正確でないのでもう少し打てると思うが打線が繋がるかどうか。興南は鳥羽戦でしぶとく逆転勝ちしたが3回戦で決まった関東一の阿部ー金子の継投の隙をつけるかがカギ。金子投手のスライダーのキレも勝負の行方にかかわってきそうだ。 | ○
| 準決勝 | 13日目第1試合 | 早稲田実0−7仙台育英 | 早稲田実の投手の出来が大きく試合内容を左右しそう。早稲田実は打つ方では3番清宮に続いて6番富田も絶好調。4番の加藤もおり仙台育英より一歩リード。投・守では早稲田実は松本投手の制球力が安定し変化球のキレもまずまず。打ち合いになっても上條、服部と投手は控え逃げ切るゲームになっても何とかなりそうだ。仙台育英は4番郡司は好調だが3番平沢が休眠状態。秋田商戦のホームランで目覚めていれば早稲田実打線と互角に戦える。投では佐藤世にやや疲れからかスタミナの不安が見え百目木と継投で序盤の大量失点だけは避けて中盤を接戦で迎えたい。 | *言い訳・4回の仙台育英・平沢のスリーランが痛かった。仙台育英は7得点ながらヒットは9本。かなり効率よく得点したと言える。早稲田実は清宮が抑えられ中盤の7点差で攻めが荒くなったのが残念。その結果併殺打3本と制球に苦しむ佐藤世投手を助け逆に乗せてしまった気がする。佐藤世の冷静なピッチングが光った一戦。 ●
| 第2試合 | 東海大相模10−3関東一 | 投手力の差で東海大相模が有利。決勝も見据える東海大相模は先発は吉田か北村か?関東一は小笠原が登板する前に3点以上は差を付けておきたい。準々決勝が薄氷の勝利だった東海大相模は気合も入り隙も見せないと思うので関東一は先発投手が序盤で打ち崩されないことが肝要。阿部・田辺・金子と総力戦で東海大相模打線を5失点以内に抑えれば勝機も出てくる。 | ○
| 決勝 | 14日目第1試合 | 東海大相模10−6仙台育英 | ともに打力のある両チームだが、決勝戦は投手戦の可能性が高い。3点勝負でそうなると投手2枚の東海大相模が有利。仙台育英は準々決勝からお目覚め気味の3番平沢の打撃がカギ。2番青木、4番郡司も当たっているので平沢が打つと上位打線が切れ目がなくなる。東海大相模は仙台育英・佐藤世投手のフォークボールをどう対策するかに興味がある。狙うのか追い込まれる前に打っていくの作戦が楽しみ。接戦を予想するが一歩間違えば一方的な試合になる可能性もあり序盤3回でリードした方が俄然有利になる。 | *感想・接戦は接戦でも打ち合いになった。東海は佐藤世投手の立ち上がりを攻め2得点と速攻を決める。しかし仙台育英も0−4から連打で3−4にし、また3−6から6−6の同点に追いつき俄然勢いづいた。波は間違いなく仙台育英に来ていた。小笠原投手の直球はやや高かったが仙台育英打線は140キロ越えのスピードには負けなかったのは見事。転機は8回裏の8番打者の打席。審判を敵に回して死球を取ってもらえず最後は三振を宣言されちょっとだけムードが悪くなったように感じた。すると9回表小笠原のまさかのホームランが飛び出し踏ん張ってきた佐藤世の何かが切れてしまった。試合中流れている「波」の怖さを体感した試合。エース同士の投げ合いに感じるものもあったし、打線も両チームとも流石決勝まで来ただけはあると思わせる力があった。好ゲームだった。 ○
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目標的中率 .700 どうなるかな? →.688 惜しい!あと1勝で目標到達でした。
地区名 | 代表校 | コメント | 回数 | 投手力 | 攻撃力 | 守備力 | 総合力 | 初戦成績 | コメント |
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北北海道 | 白樺学園 | 4年ぶり | 3回 | B | B+ | A | B | 1勝1敗 | |
南北海道 | 北海 | 4年ぶり | 36回 | B+ | B | A | B | 11勝24敗 | 14回ベスト4、76・44・42・36・32・23・22・8回ベスト8 |
青森県 | 三沢商 | 29年ぶり | 2回 | C | B+ | B | C | 1敗 | * |
岩手県 | 花巻東 | 2年ぶり | 8回 | B | B | B | B | 3勝4敗 | 95・91回ベスト4 |
秋田県 | 秋田商 | 2年ぶり | 18回 | B+ | B | B | C | 8勝9敗 | * |
山形県 | 鶴岡東 | 4年ぶり | 4回 | B | B | C | B | 3敗 | |
宮城県 | 仙台育英 | 2年ぶり(春夏連続) | 25回 | A | A | A | A | 14勝10敗 | 71回準優勝 |
福島県 | 聖光学院 | 9年連続 | 12回 | B+ | B+ | A | B+ | 9勝2敗 | 96・92・90回ベスト8 |
茨城県 | 霞ケ浦 | 初 | B | C | B | B | |||
栃木県 | 作新学院 | 5年連続 | 11回 | B | A | B | B+ | 7勝3敗 | 44回優勝、93・40回ベスト4、94回ベスト8 |
群馬県 | 健大高崎 | 2年連続(春夏連続) | 3回 | B | B | A | B+ | 2勝 | 96回ベスト8 |
埼玉県 | 花咲徳栄 | 4年ぶり | 3回 | B+ | B | A | B | 1勝1敗 | |
千葉県 | 専大松戸 | 初 | A | A | A | B+ | |||
山梨県 | 東海大甲府 | 5年連続 | 13回 | B | A | B | B | 8勝4敗 | 94・86・67回ベスト4 |
東東京 | 関東一 | 5年ぶり | 6回 | B | A | A | B+ | 3勝2敗 | 92・67回ベスト8 |
西東京 | 早稲田実 | 5年ぶり | 29回 | C | B | C | B | 19勝9敗 | 88回優勝、62・11回準優勝、21・1回ベスト4、64・59・42・39・36・25・18・13・9回ベスト8 |
神奈川県 | 東海大相模 | 2年連続 | 10回 | A | A | A | A | 5勝4敗 | 52回優勝、92回準優勝、57・56回ベスト8 |
新潟県 | 中越 | 12年ぶり | 9回 | B | B+ | B | B | 1勝7敗 | |
長野県 | 上田西 | 2年ぶり | 2回 | B | B+ | B | B | 1敗 | |
静岡県 | 静岡 | 2年連続(春夏連続) | 24回 | B | A | A | B+ | 11勝12敗 | *12回優勝、55・42回準優勝(静岡一、静岡城内含) |
愛知県 | 中京大中京 | 5年ぶり | 27回 | B+ | B+ | A | B+ | 24勝2敗 | 91・48・36・23・19・18・17回優勝、64・60・49・44・37・35回ベスト4、86回他6回ベスト8 |
岐阜県 | 岐阜城北 | 14年ぶり | 3回 | B | B | A | B | 1勝1敗 | * |
三重県 | 津商 | 初 | B | B | B | C | * | ||
富山県 | 高岡商 | 7年ぶり | 17回 | B | C | C | C | 7勝9敗 | *29回ベスト8 |
石川県 | 遊学館 | 3年ぶり | 6回 | B+ | C | A | B | 4勝1敗 | 84回ベスト8 |
福井県 | 敦賀気比 | 2年連続(春夏連続) | 7回 | A | A | A | A | 3勝3敗 | 96・77回ベスト4 |
滋賀県 | 比叡山 | 16年ぶり | 8回 | B | B | A | B | 2勝5敗 | |
京都府 | 鳥羽 | 15年ぶり | 6回 | B | A | B | B | 3勝1敗(中止)1 | *1回優勝、28回準優勝(京都二中含) |
大阪府 | 大阪偕星 | 初 | B+ | A | B | B+ | |||
兵庫県 | 滝川二 | 3年ぶり | 4回 | B+ | B | A | B+ | 3勝 | 81回ベスト8 |
奈良県 | 天理 | 3年ぶり(春夏連続) | 27回 | B | A | B | B+ | 20勝6敗 | 72・68回優勝、62・54回ベスト4、94・86・74・60・57・41回ベスト8 |
和歌山県 | 智弁和歌山 | 3年ぶり | 21回 | B+ | B+ | B | B+ | 11勝9敗 | 82・79回優勝、84回準優勝、88・81回ベスト4、90回ベスト8 |
岡山県 | 岡山学芸館 | 初 | B | B+ | B | C | |||
広島県 | 広島新庄 | 初 | A | B | A | B+ | |||
鳥取県 | 鳥取城北 | 2年ぶり | 4回 | B | B | A | B | 1勝2敗 | |
島根県 | 石見智翠館 | 2年ぶり | 9回 | C | B | B | C | 2勝6敗 | 85回ベスト4 |
山口県 | 下関商 | 20年ぶり | 9回 | B | B | B | B | 7勝1敗 | *45・25回準優勝、28回ベスト4、29・24回ベスト8 |
香川県 | 寒川 | 6年ぶり | 2回 | B | B | B | C | 1敗 | |
徳島県 | 鳴門 | 4年連続 | 10回 | B | A | B | B | 3勝6敗 | *32回準優勝、95回ベスト8 |
愛媛県 | 今治西 | 3年ぶり(春夏連続) | 13回 | B | B | B | B | 9勝2敗(中止)1 | *59・55・45回ベスト4、89・63回ベスト8 |
高知県 | 明徳義塾 | 6年連続 | 17回 | B | B | B | B | 16勝 | 84回優勝、94・80回ベスト4、95回ベスト8 |
福岡県 | 九州国際大付 | 2年連続 | 6回 | B+ | B | B | B | 1勝4敗 | |
佐賀県 | 龍谷 | 20年ぶり | 3回 | B | B | B | B | 2敗 | |
長崎県 | 創成館 | 初 | B | A | A | B | |||
熊本県 | 九州学院 | 5年ぶり(春夏連続) | 8回 | B+ | B | B | B+ | 4勝3敗 | 92回ベスト8 |
大分県 | 明豊 | 4年ぶり | 5回 | B | C | A | C | 3勝1敗 | 91・83回ベスト8 |
宮崎県 | 宮崎日大 | 18年ぶり | 2回 | B | B | B | B | 1敗 | |
鹿児島県 | 鹿児島実 | 5年ぶり | 18回 | B | B | B | B | 7勝10敗 | 73・56回ベスト4、78・72回ベスト8 |
沖縄県 | 興南 | 5年ぶり | 10回 | B | C | B | B+ | 6勝3敗 | 92回優勝、50回ベスト4、62回ベスト8 |
地区名 | 代表校 | コメント | 回数 | 投手力 | 攻撃力 | 守備力 | 総合力 | 初戦成績 | コメント |
「A」は優れている・「B」は全国レベル・「C」は弱点です。
大会2日目に優勝候補の一角だった「静岡」が「東海大甲府」に打ち負け3日目にはセンバツを制した「敦賀気比」が「明徳義塾」にあわやの大苦戦。結局「敦賀気比」は次の「花巻東」戦で敗れることとなりました。
3日目は4試合中3試合が延長戦という大接戦の一日で俄然ボルテージが上がってきました。4日目は「天理」「智弁和歌山」という近畿の有力視されていたチームが相次いで敗れ全国の勢力図の変化を感じた一日でした。
初戦で特筆されるのは「関東一」vs「高岡商」戦でしょうか。お互いに7点取りあうというスケールの大きな戦いを見せてくれて「高校野球は何が起こっても不思議ではない」と実感しました。
さて、優勝した「東海大相模」は前評判通り、小笠原、吉田の2枚看板に力があり打線も速攻がさえ十分レベルの高さを感じさせるチームでした。しかし準々決勝の「花咲徳栄」には吉田投手のスライダ―を捕らえれれ
リードを許すピンチがありました。もし負けるなら流れから言ってもこの試合かなと思いましたがギリギリのところで好リリーフを見せていた高橋投手を攻略しサヨナラ勝ちしたのが優勝につながったと思います。
準優勝の仙台育英も優勝できる力があったと思います。最後のところでエース佐藤世がほとんど一人で投げてきたつけが出てしまいましたが、9回の失点をホームランの1点だけに抑えておけば同点に追いつきひょっとしたら・・・
と思わせる打線の破壊力は東海大相模に勝るとも劣らない物でした。センバツで出し切れなかった実力を十分見せてくれたと思います。
ベスト4の2校は東京勢になりました。ともに投手力が継投に頼らなければならない弱点を抱えていましたが、準決勝戦でそれが出てしまいました。そうは言っても早稲田実はエースの松本が非常によく頑張ったと感じています。
東海大甲府や九州国際大付の強力打線を制球力と変化球のキレで抑えた投球はエースの風格にふさわしかったです。打線も決勝に進んだ2校と互角で仙台育英戦をうまく戦っていればと残念に思います。
関東一も投手力がメロメロだと思っていましたが、初戦の高岡商戦でそれが露呈し、結果的にその後投手陣が頑張って準決勝まで進みました。オコエ選手の走力と守備力にはビックリしました。国体でこのチームが見れないのは残念です。
ベスト8は九州国際大付・花咲徳栄・秋田商・興南でした。この中では興南が「B+」評価で花咲徳栄・九州国際大付は「B」秋田商は「C」でした。ただ投手力は「B+」と評価していたので投手が頑張った成果かなと思います。
九州国際大付は4番山本、花咲徳栄は東海大相模・吉田を攻略したバッティング、秋田商はエース成田翔、興南もエースの比屋根と印象に残る選手チームでした。
さて、予想の方は33勝15敗(.688)と目標の.700は達成できず、あと1勝足りませんでした。そんな中でも中盤の10連勝はうれしかったです。ただ、今回も「本格派投手をエースにもっていないチームの評価」に課題が残りました。(花巻東・下関商・早稲田実など)
ベスト8以外のチームでは智弁和歌山に完勝した津商。総合力の高かった中京大中京。敦賀気比を破った花巻東などが印象に残りました。
さて、今年は関東・東北勢の活躍とともに中国四国の2回戦全滅、関西勢のベスト8残れずなど勢力地図の変化が顕著になりました。昨年は北信越勢が活躍しています。そんな中で伝統ある神奈川県が優勝旗を掴んだのは意義があることだと感じました。
今回は予選から大会期間中に掛けて約80万アクセスをいただきました。メールでの励まし・苦情・自分の意見表明などもいろいろいただきました。ご愛顧ありがとうございます。 今年は高校野球100年という事でマスコミも大々的に宣伝していました。大会回数とのずれは高校野球ファンとしても頭に置いておかなけれないけない事だと思っています。また個人的にも子供が高3だったので、「選手たちは同級生だ」という感慨がありました。この大会、これからもずっと続いていって欲しいです。
それではまた、センバツでお会いしましょう! ・組み合わせ・
健大高崎・九州学院・専大松戸・滝川二も上位に来そうだ。
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< 総評 >・「 打線活発!かつ 好投手を擁したチームが活躍した大会 」
第97回全国高校野球選手権大会も終わってみれば「A」評価だった「東海大相模」と「仙台育英」の決勝戦となり順当な結果?という気もしますが、決勝までの道のりは中身の濃いものがありました。
「 解説 」
作新学院 ━┓ ┏滝川二 *今回も前年に続き、その都度抽選方式のため、例年のようなベスト8予想は
宮崎日大 ┐┘ ┌└中 越 行えません。
上田西 ┛ ┗┌明 豊 よって初戦の組み合わせを参考に、単に強豪8チームを挙げると
岐阜城北 ┐ ┗仙台育英 仙台育英・東海大相模・敦賀気比・静岡・健大高崎・作新学院・中京大中京
中京大中京 ┛┓ ┏津 商 智弁和歌山 あたりかと思います。
鹿児島実 ┓┘ ┌└智弁和歌山
北 海 ┘ ┗┌岡山学芸館
霞ケ浦 ┐ ┗鳥 羽 3回戦以降の組み合わせ 準決勝・決勝の組み合わせ
広島新庄 ┛┐ ┏健大高崎
早稲田実 ┓┛ ┏└寒 川
今治西 ┘ └┌天 理 東海大甲府 ┐
東海大甲府 ┓ ┗創成館 早稲田実 ┛ 早稲田実 ┓
静 岡 ┘┓ ┌─龍 谷 鶴岡東 ┐ 九州国際大付┘
下関商 ┓┘ ┗━秋田商 花咲徳栄 ┛ 仙台育英 ┓
白樺学園 ┘ ┌─鳥取城北 遊学館 ┐ 早稲田実 ┘
大阪偕星 ┓ ┗━鶴岡東 東海大相模 ┛ 花咲徳栄 ┐ 仙台育英 ┐
比叡山 ┘┐ ┏━関東一 作新学院 ┐ 東海大相模 ┛ 東海大相模┛東海大相模
九州国際大付┓┛ └─高岡商 九州国際大付┛ 東海大相模┓
鳴 門 ┘ ┌─石見智翠館 健大高崎 ┐ 関東一 ┘ 45年ぶり2回目
敦賀気比 ┓ ┗━興 南 秋田商 ┛ 秋田商 ┐
明徳義塾 ┘┐ ┌─三沢商 関東一 ┓ 仙台育英 ┛
花巻東 ┓┛ ┗━花咲徳栄 中京大中京 ┘
専大松戸 ┘ ┏━東海大相模 仙台育英 ┓
└─聖光学院 花巻東 ┘ 興 南 ┐
┏━遊学館 興 南 ┓ 関東一 ┛
└─九州学院 鳥 羽 ┘
これだけ挙げておけばどれか当たるだろう? →結局 本命の東海大相模が優勝し予想は当たりました!
優勝候補三点予想 東海大相模 敦賀気比 仙台育英
ダークホース三点予想 静岡 興南 作新学院
だめ押し三点予想 中京大中京 智弁和歌山 聖光学院
年 センバツ出場校予想 センバツ大会勝敗予想 夏の大会出場校予想 夏の甲子園大会勝敗予想
1998年 94.4%(36校中34校) 82.9%(35試合中29試合) 70.9%(55校中39校)(*本命22) 66.7%(54試合中36試合)
1999年 93.8%(32校中30校) 54.8%(31試合中17試合) 75.5%(49校中37校)(本命19) 62.5%(48試合中30試合)
2000年 90.6%(32校中29校) 67.7%(31試合中21試合) 69.4%(49校中34校)(本命18) 66.7%(48試合中32試合)
2001年 88.2%(34校中30校) 63.6%(33試合中21試合) 61.2%(49校中30校)(本命14) 66.7%(48試合中32試合)
2002年 87.5%(32校中28校) 61.3%(31試合中19試合) 61.2%(49校中30校)(本命20) 77.1%(48試合中37試合)
2003年 85.3%(34校中29校) 63.6%(33試合中21試合) 59.2%(49校中29校)(本命15) 54.2%(48試合中26試合)
2004年 87.5%(32校中28校) 77.4%(31試合中24試合) 73.5%(49校中36校)(本命9) 72.9%(48試合中35試合)
2005年 90.6%(32校中29校) 61.3%(31試合中19試合) 77.6%(49校中38校)(本命18) 72.9%(48試合中35試合)
2006年 93.8%(32校中30校) 58.1%(31試合中18試合) 75.5%(49校中37校)(本命17) 58.3%(48試合中28試合)
2007年 93.8%(32校中30校) 58.1%(31試合中18試合) 63.3%(49校中31校)(本命19) 66.7%(48試合中32試合)
2008年 91.7%(36校中33校) 65.7%(35試合中23試合) 70.9%(55校中39校)(本命*20) 77.8%(54試合中42試合)
2009年 90.6%(32校中29校) 58.1%(31試合中18試合) 69.4%(49校中34校)(本命19) 75.0%(48試合中36試合)
2010年 90.6%(32校中29校) 67.7%(31試合中21試合) 63.3%(49校中31校)(本命11) 72.9%(48試合中35試合)
2011年 96.9%(32校中31校) 71.0%(31試合中22試合) 61.2%(49校中30校)(本命18) 68.8%(48試合中33試合)
2012年 96.9%(32校中31校) 71.0%(31試合中22試合) 59.2%(49校中29校)(本命19) 72.9%(48試合中35試合)
2013年 91.7%(36校中33校) 48.6%(35試合中17試合) 69.4%(49校中34校)(本命16) 52.1%(48試合中25試合)
2014年 93.8%(32校中30校) 54.8%(32試合中17試合1分) 81.6%(49校中40校)(本命18) 60.4%(48試合中29試合)
2015年 90.6%(32校中30校) 74.2%(31試合中23試合) 73.5%(49校中36校)(本命21) 68.8%(48試合中33試合)
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