BALL第95回夏の全国高校野球大会・勝手に戦力分析BALL



8月8日からの「夏の甲子園」今回は95回大会で、出場校は49校です。

そこで、今回も勝手に代表校の戦力分析をしてみました。正しいかどうかは大会が終わるまでわかりません。(部長談)解説へ 

優勝候補は、浦和学院、日大三、大阪桐蔭、済美!

第95回夏の全国高校野球選手権記念大会の結果


名物! 各 試 合 ズ バ リ 予 想・2013夏 全48試合終了25勝23敗 的中率.521

(前半戦24試合終了時15勝9敗 的中率.625)
(後半戦24試合終了時10勝14敗 的中率.417)
(目標的中率70%)
ランク試合番号勝利予想(左側)ー敗戦予想(右側)予想コメント結果
1回戦1日目第1試合大垣日大4−有田工開幕戦から興味深いカードとなった。伝統校ながら全国的にはほぼ無名の有田工はエース古川の力投が原動力。非力な打線が先取点を挙げるまで我慢し、逃げ切る戦術を得意とする。対する大垣日大はセンバツベスト8の県岐阜商の蔭に隠れていたがもともと打力には定評があり、この夏エース高田の台頭で県岐阜商とも遜色ない戦力となっている。ゲームの行方は有田工・古川vs大垣日大打線。波に乗れば大垣を完封する力もあるが、開幕試合という独特な雰囲気の中試合巧者の大垣日大が主導権を握るとみている。
*言い訳・「大垣日大が主導権を握る」までは予想は合っていた。しかし県大会決勝では成功した一年生橋本の救援が今回は大誤算。雰囲気にのまれたか本来の投球が出来ず逆転を許してしまう。ワンチャンスを生かした有田工の勢いも神がかり的だった。総合的には無駄な追加点を与えなかった有田工・古川投手の力投が勝利の要因。

   第2試合大阪桐蔭10−2日本文理昨夏の優勝校・大阪桐蔭が2連覇に挑戦する。打線の破壊力は昨年以上と目されるが、予選ではいまいち不発に終わっていた感がある。日本文理の飯塚ー大谷内の好投手相手にどういう攻め方を見せるか注目される。日本文理は制球力に難のある飯塚投手の自滅は避けたいが投手陣は力があるので打線が先行して接戦に持ち込み勝機を探りたい。

   第3試合箕島2−日川29年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた箕島が最速146キロを誇る大型エース山田を擁する日川にどう立ち向かっていくか非常に興味が持たれる。打力に自信のある箕島は集中打が持ち味。弱気になると単調になる山田の隙を付けるかがポイント。日川も未だ甲子園で勝利がなく、山田の力投でロースコアの接戦を逃げ切る試合展開にしたい。
*言い訳・日川のベストゲーム。打っては本塁打3本で先行し、投げてはエース山田が落ち着いて変化球を低めに集め箕島の集中打を許さなかった。箕島は丁寧に低めにボールを散らす山田投手を最後まで捕らえられなかったことと先発・須佐見投手の直球を狙われたことが敗因。

2日目第1試合聖光学院−3愛工大名電夏の初戦7勝2敗と意外に初戦に強い聖光学院と初戦2勝8敗と予想外に初戦敗退が多い愛工大名電の対戦。実力伯仲ながらポイントは聖光学院投手陣の出来。センバツで好投した左腕・石井が地区予選で打ち込まれ、今、佐久間らがカバーしたが、甲子園でも足のある名電相手に無難な投球ができるかは未知数。一方長打力は聖光学院に分があり、安定感ある名電・東投手を捕らえられるかがカギ。聖光は八百板・園部の活躍が不可欠。

   第2試合熊本工−2鳥取城北ともに守備型と同型のチームの対戦。エース山下が安定し、より堅実に得点する熊本工がやや有利か。昨夏待望の1勝を挙げた鳥取城北は投手陣は昨年並みに整備されてきたが打力は昨年に及ばない印象。熊本工の技巧派エース山下が調子に乗る前にリードできれば接戦に持ち込むことが出来そう。

   第3試合修徳−2大分商共に打撃が看板で打ち勝つ試合を得意とするもの同士の対戦。甲子園に出てくると比較的活躍する事が多い修徳は継投で打ち合いを逃げ切る作戦。大分商もエースが2年生で、安定感はあるが修徳の打線を抑えきるだけの力はないとみている。そうなると投手力の豊富な修徳がやや有利か?機動力が得意な両校だけに攻めが嵌ると大差になる可能性もある。

   第4試合北照0−常総学院ともにセンバツ出場校で今大会の初戦のゲームの中でも好カード。投打のバランスもよく今大会ベスト8クラスの力はある。エースの飯田が本来の出来ではない常総学院に対して、大串が好調な北照がわずかに分があるか?北照は吉田・小畑、常総は内田と打線のキーマンの出来も試合の行方を左右する。
*言い訳・常総学院・飯田投手が予選とは別人の投球。変化球が切れ北照打線を寄せ付けなかった。4番・内田のスリーランも効果的だった。北照はエース大串が早めに捕らえられたのが誤算。

3日目第1試合鳴門12−5星稜打撃に自信を持つ鳴門にエース岩下他、投手力豊富な星稜の対決。4季連続出場中の鳴門は予選で失点の多かったエース坂東の出来に不安を残す。得意の打撃で十分援護したい。対する星稜は春の北信越チャンピオンの遊学館を決勝で下しチーム力の高さは証明済み。できれば先取点を挙げて優位に試合を進めたい。星稜投手陣の出来がカギを握る。

   第2試合作新学院17−5桜井3年連続出場の作新学院は昨年のチームよりやや小粒になったが機動力を生かした多彩な攻めは健在で得点力は高い。投手陣も左腕エースの渡辺に安定感があり、昨年の経験者が脇を固める。初出場の桜井は予選で選抜出場の大和広陵を投手戦で下し、実力優位と思われた奈良大付もエース竹野が1点に抑え込み奈良県から公立校としては久しぶりの夏の出場。投打にやや戦力は劣るが食い下がり接戦に持ち込みたい。

   第3試合福井商−3帯広大谷共に打線が好調で特にノーマークから北北海道を制した帯広大谷の勢いには気を付けなければいけないが、投手力の差で福井商が優位に立つ。福井商は予選でセンバツベスト4の敦賀気比をエースの中村が1失点に抑え、同じくセンバツ出場の春江工は完封している。ツボにはまった時の投球は隙がなく攻略は難しい。帯広大谷は投手力にやや不安があるので福井商・中村の立ち上がりを攻め、リードして中盤を迎える展開に持ち込みたい。

   第4試合浦和学院10ー11仙台育英一回戦屈指の好カード。センバツ優勝の浦和学院と、上林という強打者を擁する仙台育英の「準決勝級」の対戦。浦和学院は優勝投手の小島が一段と安定し、大量失点は望めない。仙台育英は2枚看板の一枚、馬場投手が予選で失点が多く、特に予選決勝のような初回5失点ともなると、挽回が非常に苦しくなる。浦和学院を破るためには初回の立ち上がりを無失点に抑え、かつ、上林の活躍が必要。浦和学院は小島の出来が鍵を握る。
*言い訳・レベルの高いゲームだったかといえば押し出し3つなど首を傾げるが、大熱戦だったことは疑いようも無い。仙台育英、2番手馬場投手の好投が再逆転のための要因。浦和学院は8得点などセンバツ王者の片鱗は垣間見せたが小島投手が力尽き競り負けた。

4日目第1試合木更津総合−5上田西2年連続出場で総合力の高い木更津総合と3枚投手陣が強力な上田西の対戦。過去の北信越大会で敦賀気比の強力打線を、2,3点に抑えている上田西は今回も3失点ほどに抑えそう。そうすると打線がそれ以上得点できるかが勝敗の分かれ目だが予選の平均得点4.0点の打線ではなかなか難しいとみている。木更津総合・エースの千葉が予選のような粘り強い投球をすれば僅差で木更津が逃げ切る可能性が高い。2点までを争うロースコアゲームになった時は逆に上田西に勝機が出てくる。

   第2試合福知山成美7−沖縄尚学地味なカードだが、この試合も好カード。好投手・仲村渠(なかんらかり)を擁し予選で強豪校ばかりを破ってきた福知山誠美の地力は高い。センバツ開幕試合で大敗した沖縄尚学も乱れた守備を鍛え直し比嘉ー宇良の継投策で夏も甲子園に戻ってきた。共に投手力はしっかりしているので、3点を争う打線の得点力の勝負となりそう。
*言い訳・沖縄尚学の打撃が上回った。福知山誠美も終盤良く追い上げたが、エースの仲村渠が打たれての7回8回の失点が大きかった。

   第3試合玉野光南0−弘前学院聖愛青森山田、八戸学院光星の青森2強を倒して初出場の聖愛は投打のバランスが取れひと暴れしそうな雰囲気。一方、玉野光南も過去2回初戦は勝っており粘り強い戦いをするチーム。ポイントは複数いる両校投手陣の出来。総合力にそう差はないので先取点の行方が重要になりそう。
*言い訳・投打に聖愛が上回った。投げては聖愛・先発の小野投手の球威に玉野光南打線が押され、打ではチャンスに長短打が出た聖愛が徐々にリードを広げる横綱相撲で玉野光南を寄り切った。青森県のレベルアップを感じさせた。

   第4試合西脇工−1石見智翠館好投手・翁田を擁し、予選決勝で東洋大姫路を下しての初出場の西脇工はイメージより実力はありそう。石見智翠館は打線が好調で翁田投手との対決がこの試合の見所。石見・田部投手も失点はやや多いが三振は取れる投手なので、西脇工もチャンスを生かしていかないとそうそう得点は取れないかもしれない。有田工、熊本工に続き工業高旋風を起こせるか?

5日目第1試合前橋育英−0岩国商春の関東大会準優勝の前橋育英は投打に力があり初出場校の中では上位の力がある。センバツ1勝の岩国商もエースの高橋が好投手で好調時は捕らえるのが難しい投球を見せる。ポイントは高橋投手vs前橋育英打線。高橋投手の決め球のスライダーを打てるかも含めて先制してリードして試合を進めたい。岩国商は非力な打線が少ないチャンスを生かし3点は得点し高橋の力投で逃げ切るプランに乗せたい。

   第2試合樟南−0佐世保実組み合わせのいたずらで九州勢同士の対戦となった。ともに打線が良く投手が踏ん張り逃げ切る試合展開を得意としている。戦力に差はないが佐世保実は2年連続で甲子園の経験者がチームを引っ張り、樟南は犠打33というランナーが出れば送る作戦に特徴がある。継投もある佐世保実がリードして終盤を迎えると有利になる。
2回戦   第3試合自由ヶ丘2−延岡学園九州勢同士2試合目。こちらも実力伯仲の対戦。複数投手が継投する自由ヶ丘と打線に自信を持つ延岡学園の対決という構図。自由ヶ丘は予選で久留米商・東海大五と強豪に競り勝ち接戦で強さを発揮する。守備に不安があるのである程度のリードを保って終盤を迎えたい。延岡学園は横瀬投手がどこまで自由ヶ丘打線を抑えるかが焦点。できれば打ち合いに持ち込み打ち勝つ展開にしたい。
*言い訳・序盤から押し気味にゲームを進めながら自由ヶ丘に先制を許した延岡学園だったが、徐々に地力を発揮し継投も成功し自由ヶ丘を押し切った。奈須ー横瀬の継投で自由ヶ丘打線を抑えたのが勝因。

6日目第1試合横浜−1丸亀2年生中心ながら予選で桐光学園に競り勝った横浜が総合力で分がある。横浜は2年生エースの伊藤が準決勝・決勝と無失点で勝ち上がって落ち数字以上に打ちにくい投手と思える。打線も打率は高くないがチャンスでの得点力は高いとみている。丸亀も予選決勝で春の四国大会優勝校の尽誠学園を1点に抑えて落ちエースの宮崎が崩れなかったら十分接戦になることがあり得る。序盤で横浜に話させないことが肝要。

   第2試合日大三1−日大山形甲子園ならではだが、珍しい日大対決。日大三は一昨年並みの強力打線に、質の高い投手陣を擁する優勝候補の一角。日大山形も複数投手を有し打線に力がある。総合力では日大三が優位に立つので、日大山形投手陣の出来が重要となる。中盤まで接戦でついていき終盤勝負に持ち込めば勝機も出てくる。
*言い訳・このゲームだけは日大三の優位は動かないと思っていただけに1−7の完敗にビックリ。日大山形は初回、好打者・奥村のツーランで日大三・エース大場のペースを崩し、投げては日大山形・庄司投手が日大三打線を5安打に封じる好投。のびのび戦った日大山形が実力の120%の力を出した快勝だった。

   第3試合花巻東−5彦根東珍しい「東高」対決。エース平尾が引っ張る彦根東に対して、強豪の盛岡大付を予選決勝で下して出場してきた花巻東打線がどう捕らえるかが焦点。彦根東は公立校ながら打線も良く手堅い野球をする。花巻東は複数投手を擁し、打線も盛岡大付の好投手・松本、及川から5得点して勝ってきているだけに得点力もある。甲子園初勝利を目指す彦根東の平尾投手のがどこまで粘った投球をできるかが注目される。

   第4試合瀬戸内1−明徳義塾今大会注目の好投手・山岡を擁する瀬戸内が試合巧者の明徳義塾のゆさぶりをどうかわしていけるかがポイント。瀬戸内は春の県大会も制していて続く中国大会でも準優勝。打線は非力だが、相手に得点を許さない山岡の投球でロースコアを勝ちきってきている。明徳義塾もセンバツベスト4の高知を決勝で下しているだけに力は十分ある。ただし例年のチームより打率が低くこの試合は1,2点を争うことになりそう。これまで夏は初戦負けがない明徳の馬渕采配が注目される。
*言い訳・やはり明徳は初戦強かった。予想通り2点勝負になったが、本塁打などでしぶとく2得点を挙げた明徳義塾に対して、瀬戸内は1得点にとどまった。瀬戸内は明徳・岸投手の投球を捕らえきれなかった。

7日目第1試合富山第一−0秋田商近年春の北信越大会で優勝、準優勝と結果を残し力強い打撃で注目されていた富山第一が甲子園初登場。今年のチームはエースに宮本という速球派の好投手を擁し総合力は高い。秋田商は2年連続出場で今は珍しい下手投げのエース佐々木がコーナーに変化球をチラシ粘り強い投球で例年に比べ打率の低い打線の援護を待つチーム。ポイントは佐々木投手vs富山第一打線。富山打線が中盤まで打ちあぐむようだと粘りの秋田商のペースになっていきそう。

   第2試合済美−7三重総合力で済美が上回る。済美はエースの安楽が予選でも一段と成長し速球は157キロを記録した。打線は3番の宇佐川に当たりが戻れば一段と得点力が増しそう。三重はエースの若林、政木の投手陣がどこまで済美打線を抑えられるかがカギ。中盤まで僅差でいければ終盤勝負に待ちこむことも可能となる。

   第3試合常葉菊川−3有田工総合力では常葉菊川が上回るが、有田工の勢いが持続していると接戦も予想される。常葉菊川は渡辺・堀田の投手陣にやや不安もある。有田工エース古川が初戦同様に3,4点までに抑えると、終盤に有田工の反撃も期待できる。常葉菊川は予選で調子が出なかった打線が本調子に戻っているかがカギ。

   第4試合大阪桐蔭4x−3日川
(延長10回)
日川の大型エース山田が大阪桐蔭打線をどこまで抑えるか興味ある対戦。日川・山田投手は初戦、同じ近畿勢の箕島を2失点に抑える好投を見せた。森・近田ら長打力ある打者が揃う大阪桐蔭相手に低めへの制球を続けられるかがカギ。日川打線も初戦3本塁打と打線好調だったが、打ち合いは不利なため3,4点を争う接戦に持ち込みたい。

8日目第1試合聖光学院1−福井商聖光学院は選抜準々決勝で同じ福井県の敦賀気比に3−9と大敗しているだけにこの試合は勝ちたいはず。速球で押す投球が得意な福井商投手陣に対し、ストレートには力負けしない打者が並んでいる聖光学院打線の力と力のガチの対決。中村・長谷川両投手とも140キロを超える直球を投げるが、高めにいくと聖光学院に捕まりそう。福井商打線は初戦振れていなかったので、聖光学院はリードして4,5点勝負に持ち込みたい。
*言い訳・福井商は先発投手がまさかの長谷川。しかもまさかの好投。聖光学院打線は園部しか長打が出ず、1,2番が抑えられ打線も6安打と不発に終わった。福井商のペースとなった試合。

   第2試合作新学院−0熊本工初戦17得点の作新学院打線に技巧派左腕の熊本工・山下投手がどういう投球を見せるか注目される。同じ左腕投手を初戦で攻略している作新学院は余裕をもって試合に望めそう。山下投手も終盤で失点しているので終盤の球のキレも見所。作新投手陣も決して強力ではないので、熊本工は序盤でリードして終盤逃げ切る試合展開にしたい。

   第3試合仙台育英1−常総学院一回戦を一番隙のない形で勝った常総学院が、浦和学院を破って意気上がる仙台育英と対戦する好カード。常総学院・飯田投手はセンバツと合わせても2試合で8安打しか許しておらず、仙台育英打線も簡単にとらえることはできない可能性が高い。常総学院は打線も4番内田を中心に当たりが出ており仙台育英は馬場ー鈴木の継投で3,4失点までに抑えたい。飯田投手と仙台育英打線の対決の行方が勝敗を左右しそうだ。
*言い訳・予想通りの接戦も5回まで完璧に抑えられていた常総学院が投手交代の隙を突き長打で2点先行するとペースを握った。丹念に低めを突く投球を崩さなかった常総学院エース飯田は粘る仙台育英の反撃をホームランの1点に抑え逃げ切った。外野手の強肩と飯田投手の落ち着いた投球が光った一戦。

   第4試合修徳5−6x鳴門
(延長10回)
共に初戦8得点以上と打線が好調なチーム同士の対戦。しかし投手陣は複数投手がいる修徳がやや有利か?修徳は左腕・桜井、鳴門はエース坂東のどちらが我慢の投球が出来るかが焦点。特に終盤で試合が動きそうで試合終了まで目が離せない。
*言い訳・予想通りの点の取り合いとなったが、修徳2番手の遊佐、鳴門エース坂東が終盤は踏ん張り延長へ。クリーンアップが当たっていた鳴門が10回、打つべき人が打ちサヨナラに結びつけた。修徳は坂東投手からもう1,2点得点したかった。

9日目第1試合沖縄尚学3−弘前学院聖愛ともに打撃に自信を持つチームの対決。沖縄尚学は初戦福知山成美の好投手・仲村渠から8得点し打線の振りの鋭さを感じさせた。聖愛は大量得点はないが、チャンスに確実に1.2点もぎ取る確実性のある攻撃を見せた。ポイントは両チーム投手の出来。初戦完封の聖愛だが今度は小野ー一戸の継投で防ぐことになりそう。沖縄尚学も3投手総動員で防戦に努めたい。
*言い訳・沖縄尚学・先発比嘉投手の出来が悪すぎた。それに加えて沖縄尚学打線も聖愛・小野投手から3得点に終わり攻略できなかった。聖愛の投攻守のバランスの良さが目立った試合。

   第2試合西脇工1−木更津総合木更津総合の1イニング7得点の集中打も気になるが投手の安定感で西脇工に分があると見た。西脇工・翁田投手は強打の石見智翠館を1失点に封じる安定した投球を見せた。木更津総合は千葉投手の出来が今一つでチャンスを確実に生かしてくる西脇工相手にある程度の失点は覚悟する必要がある。木更津総合が翁田投手から何点取れるかが勝敗を分けそうだ。
*言い訳・アクシデントで急遽登板した、木更津総合・笈川投手が低めを突くスライダーで好投。打っては立ち上がりに難のある西脇工・翁田投手を攻め1,2回に3点取って優位に試合を進めた。最終回も笈川投手がなんとか踏ん張り逃げ切った。

   第3試合前橋育英−0樟南初戦連続奪三振9個で注目された「剛」の前橋育英・高橋投手と技巧派ながら完封勝ちした「柔」の樟南・山下投手の投げ合いが楽しみな一戦。両チームとも初戦は1−0の勝だったが、この試合もロースコアが予想される。打力では前橋育英にやや分があるので樟南としては先制して余裕をもってゲームを進めたい。両チームエースの出来が勝負の行方を左右する。
3回戦10日目第1試合済美6−花巻東
(延長10回)
初戦・三重戦ではスピードは出たが、高めが多く最終回には連打を浴びて不安を残した済美・安楽投手。この試合で修正してくるか注目される。花巻東は打力もあり初戦9得点。済美としては打ち合いにはしたくないところだ。ポイントは花巻東投手陣の立ち上がり。初戦5失点の投手陣が序盤から失点するようだと安楽投手に楽に投げさせてしまうだけに、1,2回は無失点で乗り越えたい。
*言い訳・安楽投手が課題の立ち上がりの3失点は想定内として、済美打線が終盤まで3点差を逆転できなかったのが誤算。特に花巻東・先発の河野投手の好投が光った。序盤に球数の多かった安楽投手は延長になり球威が落ちてしまった。

   第2試合大阪桐蔭1−明徳義塾明徳義塾・岸投手が大阪桐蔭打線をどこまで抑えるかが焦点。日川戦で三枝投手の縦の変化球を打ちあぐんだが、明徳投手陣がそこを付けると面白い。ロースコアになると瀬戸内を下したように馬渕采配が冴えるので大阪桐蔭としては3,4点差をつけて終盤を迎える展開にしたい。大阪桐蔭先発投手も注目。
*言い訳・大阪桐蔭の攻めが荒くかつ、エースの葛川が序盤で捕まり明徳義塾ペースになった。明徳義塾エース岸投手は球威のある球でコースを突く投球が冴え力で大阪桐蔭打線を抑えきった印象。大阪桐蔭も昨年の水本選手のようなコンスタントに単打で出塁するような選手がいたらまた違ったかも。

   第3試合常葉菊川1−17鳴門打撃のチーム同士の対戦。常葉菊川は初戦、有田工の好投手・古川から9安打5得点。この試合もそれ以上の得点が期待できる。鳴門も初戦12得点2試合目も6得点と4番伊勢を始め打線に当たりが出ている。両エースとも相手を抑えきる力はないのでいかに失点を抑えられるかがカギ。初戦、堀田投手が好投し2番手に渡辺投手も控える常葉菊川がやや有利か。
*言い訳・常葉菊川は先発の渡辺投手が制球に苦しみ継投策に入ったが、各投手とも甘い球が多く鳴門打線に火をつけてしまった。結果論ながら2番手にエース堀田を使ったらどうなっていたか?鳴門・坂東投手はやや集中力が切れた感じだった常葉菊川打線を4安打1点に抑えた。

   第4試合日大山形−2作新学院優勝候補の一角・日大三に快勝した日大山形の庄司投手の出来がカギ。強打の日大三をホームランによる1失点だけに抑えた初戦のような投球が出来れば作新学院も3点までには抑えることが可能。作新学院は渡辺ー朝山の継投策が機能しているが、これまでの2チームはいずれも打撃のチームではなかった。4番奥村を始め初戦で振れていた日大山形打線に渡辺投手が序盤でつかまるようだと苦しくなる。一方、庄司投手が不調だと作新学院の強打が炸裂しそうだ。

11日目第1試合常総学院−1福井商ともに投手が好調で2試合で4失点までに抑えている両チームの対戦。常総学院は北照・仙台育英と力のある打線をいずれも4安打に抑えたエースの飯田の低めを丁寧に突く投球が冴えている。福井商もエースの中村が本調子でないと見るや2番手長谷川投手が見事な投球を見せ強打の聖光学院を1点に抑え込んだ。打力はやや常総学院に分があるので福井商は得意のバントで走者を進め数少ないチャンスに得点し3点までのロースコアのゲームを粘り勝ちしたい。常総学院は4番内田のバットに期待したい。

   第2試合弘前学院聖愛0−10延岡学園沖縄尚学に打ち勝ち、打線が当たっている弘前学院聖愛に分がある。聖愛は投げてはサイドスローから力のある速球を投げ込む小野投手が好投しさらに左腕・一戸も控える。延岡学園は奈須ー横瀬の継投できそうだが、奈須投手が少ない失点でつなげるかが見所。延岡学園・岩重、聖愛・一戸と中心打者がチャンスで打てるかも試合の行方を左右する。
*言い訳・延岡学園先発の奈須投手を聖愛打線が捕らえきれず、聖愛リリーフの小野投手の調子が悪く思わぬ大差になった。延岡学園はチーム初のベスト8入り。

   第3試合横浜1−前橋育英関東対決。ここまで前橋育英・高橋投手は2試合連続完封勝ち。横浜も攻めあぐみそうだが、3番・浅間4番・高浜の二人は別格。この二人の打撃が試合を左右しそう。横浜・伊藤投手は初戦被安打8の1失点だったが、ここまで2得点ながら前橋育英打線は強力なので抑えられるかどうかエースとしての真価を問われる。
*言い訳・前橋育英・高橋投手は横浜打線でも打てなかった。横浜エース伊藤投手は中盤で前橋育英打線につかまりそこからは一方的になってしまった。横浜のチームの若さのマイナス面が出てしまったゲーム。

   第4試合富山第一−0木更津総合投手力の差で富山第一が有利。富山第一エース宮本は初戦、秋田商を7安打完封。スライダーが切れ木更津総合も簡単には捕らえられないだろう。打線も初戦12安打と振れており、西脇工戦では好投した笈川投手もスライダーで低めを丁寧に突く粘投で防戦したい。
準々決勝12日目第1試合鳴門4−花巻東鳴門はここまでエース坂東が一人で投げ、花巻東は済美戦で4投手の継投で勝ち進んだ。板東投手は低めに変化球を集めるピッチングでこの試合も3〜5点ほどに失点を抑えそう。3試合で12、6,17得点の打線が花巻東投手陣から6点以上とれば鳴門が有利になる。済美戦の河野投手のような柱になる投手が出てくると花巻東にゲームが傾く可能性もある。
*言い訳・前半は0−0の投手戦から一転、中盤から点の取り合いに。鳴門・板東投手は予想通り5失点までにとどめたが打線がセンバツの細川投手を打てず4得点にとどまった。鳴門には不運な打球もあり球運が味方しなかった。

   第2試合明徳義塾3−日大山形明徳義塾・岸投手と日大山形打線の対決。大阪桐蔭を破って一仕事終えた感のある岸投手が大阪桐蔭戦同様の緊張感を持続できるかに注目。日大山形・庄司投手は馬渕監督が作戦を立てにくい荒れ球タイプ。コントロールが甘くなると打ち込まれそうだがコースに決め球が来ると日大三も作新学院も打ち込めない威力のあるボールになる。ロースコアを明徳が競り勝つと読んだ。
*言い訳・中盤まで明徳ペースで進んでいたが、6回に日大山形クリーンアップが岸投手を捕らえ逆転に成功、そのまま逃げ切った。日大山形・庄司投手が明徳義塾を3失点に抑えたのが大きかった。

   第3試合常総学院2−3x前橋育英
(延長10回)
常総学院・飯田投手と前橋育英・高橋投手の1点を争う投手戦になる可能性が高い。ただ前橋育英は喜多川投手の先発も考えられその時は立ち上がりに隙を見せないことが肝要。打線はともに上向き加減となっているので先取点の行方が試合展開を大きく左右しそうだ。
*言い訳・前橋育英は予想通り喜多川投手が先発。そして危惧した通り2回に常総学院が2点先制する。しかしここから想像できないことが起こった。9回表の常総学院の攻撃をリリーフした高橋投手が3者三振に抑えると、9回裏の守りで常総学院エース飯田の足がつり降板。替わった金子投手が踏ん張り2死まで取り最後もセカンドゴロ、と思った瞬間セカンドがエラー。その後タイムリーが出て2死ランナーなしから前橋育英は追いついた。この回はなんとか同点止まりに抑えたが10回には前橋育英の勢いを止められなかった。野球の面白さ・怖さが詰まった劇的な一戦。

   第4試合富山第一4−5x延岡学園
(延長11回)
ともに30代前半の若い指揮官の対決。富山第一は左打者が5人と多い延岡打線に対し左腕の石川投手の先発もあり得る。いずれにしても富山投手陣と延岡打線の対決がポイント。延岡学園はエースの横瀬投手を温存できたアドバンテージはあるが、富山も2試合連続完封の宮本投手という切り札を持つ強みがある。最終的にどちらのエースが踏ん張るかが勝敗に直結しそうだ。
*言い訳・ともに2番手ピッチャーが先発好投し勝負はエースの登板した終盤に持ち込まれた。富山第一・宮本投手は頼みのスラーダーが切れず苦しい投球。延岡学園・横瀬投手も直球が走らず富山第一打線に捕まる。試合を決めたのは延岡学園3人目の奈須投手の好投。落ちる変化球を中心に富山第一に的を絞らせずサヨナラ勝ちに結びつけた。富山第一は9回無死1,3塁からの外野飛球でタッチアップスタートしなかったのが悔やまれる。
準決勝13日目第1試合前橋育英−1日大山形打力は互角、投手力の差、エースの調子の差が勝敗を分けそうだ。前橋育英は敗色濃厚だった常総学院戦でエース高橋が完璧なリリーフを見せそこから延長での逆転勝ちに繋げた。高橋投手に同様のピッチングをされると日大山形打線もお手上げだろう。日大山形・庄司投手も荒れ球ながら勝負どころではスライダーを中心に力勝負を挑み相手を抑える馬力がある。ただ前橋育英打線との力関係では3失点は覚悟しなければならないだろう。日大山形は4番奥村のチャンスでの活躍も必要条件として、3点以上得点できるかがポイントとなる。

   第2試合延岡学園−0花巻東両チームともいまいちつかみどころがなく予想しづらいところがあるが準々決勝で幸運に見舞われた花巻東に対し、9回表やり直しという不運をも乗り越えた延岡学園に、今度は幸運が訪れるのではないかという神頼み風な予想となった。延岡学園は奈須投手が好調で先発か抑えかどこで登板させるかがカギ。花巻東は河野投手が安定しこちらも登板の順番が問題。要は他の2投手がどれだけ失点を抑えられるかに勝敗の行方はかかっている。打線は両チームとも好調なので4,5点勝負になりそう。
決勝14日目第1試合前橋育英−3延岡学園前橋育英は準決勝での高橋投手の球のキレが今一つで、延岡学園はエース横瀬がまさかの完封勝ちと予想が混沌とする要因もあるが、控えの喜多川投手も計算できる前橋育英がやや有利か。打線はともにチャンスで得点できているので先取点の行方は重要。横瀬投手が2試合連続で好投すれば抑えには落ちる球の切れる奈須投手が控える延岡学園にもチャンスはあるが、クリーンアップがここまで勝負強かった前橋育英が接戦を制すると予想したい。
*感想・途中でエラーが出たりバタバタしたところもあったが、全体を通してみれば好守あり好返球ありの1点を争う好ゲームだった。ほぼ予想通りの展開となったが、延岡学園は奈須投手の調子が富山第一戦ほど良くなく、前橋育英は高橋投手のスタミナがギリギリながらなんとか最後までもったことが予想的中の要因か。クリーンアップのわずかな勝負強さの差が結果を分けた印象。

目標的中率 .700 どうなるかな? →結局.521となり、夏の大会としては過去最低成績に終わりました。 


・・・出場49校紹介・・・(*は公立校・初出場は10校・連続出場は14校・春夏連続は11校)
地区名代表校コメント回数投手力攻撃力守備力総合力初戦成績コメント
北北海道帯広大谷


南北海道北照3年ぶり(春夏連続)3回B+B+2敗
青森県弘前学院聖愛


岩手県花巻東2年ぶり7回2勝4敗91回ベスト4
秋田県秋田商2年連続17回8勝8敗
山形県日大山形6年ぶり16回5勝10敗88回ベスト8
宮城県仙台育英2年連続(春夏連続)24回B+B+B+13勝10敗
71回準優勝
福島県聖光学院7年連続(春夏連続)10回B+7勝2敗92・90回ベスト8
茨城県常総学院2年連続(春夏連続)15回B+8勝6敗85回優勝、69回準優勝、75回ベスト4
栃木県作新学院3年連続9回6勝2敗44回優勝、93・40回ベスト4、94回ベスト8
群馬県前橋育英
B+

埼玉県浦和学院2年連続(春夏連続)12回B+6勝5敗68回ベスト4
千葉県木更津総合2年連続4回2勝1敗
山梨県日川3年ぶり4回B+3敗
東東京修徳9年ぶり5回2勝2敗86・75回ベスト8
西東京日大三3年連続16回B+9勝6敗93・83回優勝
神奈川県横浜2年ぶり15回B+11勝3敗80・62回優勝、90・83・45回ベスト4
新潟県日本文理2年ぶり7回1勝5敗91回準優勝
長野県上田西
B+

静岡県常葉菊川5年ぶり(春夏連続)4回B+B+2勝1敗90回準優勝、89回ベスト4
愛知県愛工大名電2年連続11回2勝8敗
63回ベスト4
岐阜県大垣日大6年ぶり2回B+B+1勝89回ベスト8
三重県三重4年ぶり11回5勝5敗50回ベスト8
富山県富山第一
B+

石川県星稜6年ぶり16回8勝7敗77回準優勝、73・58回ベスト4
福井県福井商2年ぶり22回B+11勝10敗*78回ベスト4
滋賀県彦根東

京都府福知山成美5年ぶり4回B+2勝1敗88回ベスト8
大阪府大阪桐蔭2年連続(春夏連続)7回5勝1敗94・90・73回優勝、87回ベスト4
兵庫県西脇工
B+

奈良県桜井


和歌山県箕島29年ぶり8回B+B+5勝2敗*61回優勝・62回ベスト8
岡山県玉野光南11年ぶり3回2勝
広島県瀬戸内13年ぶり2回B+1勝
鳥取県鳥取城北2年連続3回1勝1敗
島根県石見智翠館8年ぶり8回2勝5敗85回ベスト4
山口県岩国商27年ぶり(春夏連続)4回2勝1敗
香川県丸亀13年ぶり4回1勝2敗
徳島県鳴門2年連続(春夏連続)8回2勝5敗*32回準優勝
愛媛県済美5年ぶり(春夏連続)4回2勝1敗86回準優勝
高知県明徳義塾4年連続15回B+14勝84回優勝、94・80回ベスト4
福岡県自由ヶ丘


佐賀県有田工


長崎県佐世保実2年連続5回2勝2敗
熊本県熊本工4年ぶり20回13勝6敗*78・20回準優勝、64・59回ベスト8
大分県大分商16年ぶり15回B+7勝7敗*61・52・49・21回ベスト8
宮崎県延岡学園3年ぶり7回2勝4敗
鹿児島県樟南4年ぶり18回9勝8敗76回準優勝、87・82回ベスト8
沖縄県沖縄尚学8年ぶり(春夏連続)6回4勝1敗
地区名代表校コメント回数投手力攻撃力守備力総合力初戦成績コメント

「A」は優れている・「B」は全国レベル・「C」は弱点です。


< 総評 >・「「A」も「B+」も「B」評価も紙一重!実力伯仲組み合わせ次第で優勝校が変わりそうな大会!!」


第95回全国高校野球選手権記念大会は「B+」評価だった前橋育英が初出場初優勝の快挙を成し遂げて閉幕しました。今年の出場校を見渡したところ「関東はレベルが高い」「近畿・九州」はやや低調と感じていましたが、おおむねその通り大会は進み、最後は優勝校としてはやや意表をつく前橋育英が初優勝しました。

 地区予選の成績から「レベルは高い」とわかっていましたが、初戦で好投手・高橋(こっちも高橋だった!)率いる岩国商と当たったので、ひょっとしたらイチコロ?の可能性もあったので、大きい声では優勝候補とは言うことができませんでした。

 しかし決勝戦で2度送りバントを2封したように、守備は堅く、また4番荒井は長打はないものの大変勝負強いバッティングがひかり、常総学院戦・延岡学園戦などの1点差のゲームを勝ちきる強さは感じさせました。特に常総学院戦の奇跡的な逆転勝ちは

 野球漫画でも出てこないような劇的なものでした。浦和学院とは対戦できませんでしたが、横浜・常総学院を破ったことからやはり全国NO1であるとともに関東NO1でもあったと思っています。

 準優勝の延岡学園は正直、どこが強かったのかわからない面があります。対戦相手も自由ヶ丘、弘前学院聖愛、富山第一、花巻東と初出場校と3校も対戦していることから若干組み合わせに恵まれた面もあったかなあ?とも感じます。しかし横瀬・奈須・井手の

 3投手は一人一試合づつ大活躍し、決勝まで勝ち進みました。特に富山第一戦でのリリーフの奈須投手、花巻東を完封した横瀬投手のピッチングは見事だったと思います。宮崎県勢初の決勝戦進出という大事業を成し遂げ、歴史に名を残しました。

 ベスト4の2チームは番狂わせの主役を務めました。花巻東はセンバツ準優勝の済美を延長戦でうっちゃり、日大山形は日大三・作新学院・明徳義塾と強豪ばかり3校倒しました。ともに東北地方の2校ですが特に日大山形はフロックでない実力の高さを感じさせました。 

 実は山形県勢は昨年まで6年連続初戦敗退中で、今回も初戦の相手が日大三と決まった時点で他の24試合の中でも一番、敗戦が確実な一戦だと分析していました。投打において日大三が上回るとデータが示していたからです。ところが試合では打線も強力だし庄司投手も

 安定していて、追加点を挙げたのも日大山形の方でした。このゲームで日大山形の強さを確信し作新学院戦でも「勝ち」と予想したのでした。また、花巻東は準決勝戦で審判団からの注意によりのびのびできなかったのがちょっとかわいそうでした。  

ベスト8の中では常総学院が強そうでした。前橋育英戦でも飯田投手の足がつらなければ常総学院が押し切ったのでは?と見ています。北照・仙台育英と力のあるチームを破ってきただけにもう少し見てみたいチームでした。また、富山第一も宮本投手の安定感と 

 打線の力強さで初出場ながら強さを感じさせたチームでした。延岡学園戦の9回に、タッチアップで本塁を狙っていればセーフだったのでは?と想像させます。他に鳴門は投手力、明徳義塾は打力がもう少しあれば勝ち進んでいたかも?と思いました。 

 優勝候補の戦いでは、浦和学院は初回の小嶋投手のまさかの乱調が全てでした。大阪桐蔭は長打力は昨年以上だったかと思いますが、つなぎが足らなかったと感じました。日大三は初戦の相手が強かったです。済美は打線の援護が遅かったのと、安楽投手の調整が今一つ

 だった印象があります。仙台育英は投打に力があることを感じましたが、いかんせん組み合わせに恵まれませんでした。

 さて、予想の方は25勝23敗(.521)と目標の.700はおろか過去最低の成績に終わりました。センバツに続いて5割を割るかという体たらくでした。それだけ今大会は番狂わせが多かったということかと思いますが、高校生チームの地域での力の差はなくなり

 つつあると感じました。特にベスト8、8県が群馬・宮崎・山形・岩手・高知・茨城・徳島・富山と「初戦負けが普通の弱小県?」と言われていた県が複数残っていたことは驚異的でした。

 印象に残った対戦としては常総学院ー前橋育英戦のほか、開幕試合の有田工ー大垣日大、福井商ー帯広大谷、浦和学院ー仙台育英、大阪桐蔭ー日川、前橋育英ー樟南、準々決勝の4試合が挙げられます。また、上田西ー木更津総合も野球の怖さが詰まっていました。

 東北勢の活躍も特筆されます。初戦の対戦は弘前学院聖愛ー玉野光南、花巻東ー彦根東、秋田商ー富山第一、日大山形ー日大三、仙台育英ー浦和学院、聖光学院ー愛工大名電でこの6カードで5勝したのはビックリです。特に弘前学院聖愛は地元の生徒で構成されているので

いつのまにか青森県は強豪県の仲間入り?と思わせる快進撃でした。

 さて、山形県が6連敗でストップしましたが、意外な事に南北海道・長野・三重が4連敗継続中となっています。来年の健闘を期待したいと思います。


今回は大会期間中だけで約40万アクセスをいただきました。昨年より10万アクセス多くビックリです。言い訳だらけだったのが良かった?のでしょうか?ご愛顧ありがとうございます。それではまた、センバツでお会いしましょう!

「 解説 」

・組み合わせ・

常葉菊川 ━┓      ┏沖縄尚学      *今回はその都度抽選方式のため、例年のようなベスト8予想は
大垣日大 ┐┘     ┌└福知山成美     行えません。
有田工  ┛      ┗┏弘前学院聖愛     よって初戦の組み合わせを参考に、単に強豪8チームを挙げると
日本文理 ┐       └玉野光南      常葉菊川・大阪桐蔭・北照・浦和学院・前橋育英・日大三・済美
大阪桐蔭 ┛┓      ┌石見智翠館     福知山成美 あたりかと思います。
箕 島  ┐┘     ┌┗西脇工
日 川  ┛      ┗┌上田西
聖光学院 ┓       ┗木更津総合     3回戦以降の組み合わせ       準決勝・決勝の組み合わせ   
愛工大名電┘┐      ┌岩国商
福井商  ┓┛     ┏┗前橋育英      鳴 門   ┓           日大山形┐
帯広大谷 ┘      └┌佐世保実      常葉菊川  ┘鳴 門 ┐      前橋育英┛前橋育英┓前橋育英
熊本工  ┓       ┗樟 南       済 美   ┐花巻東 ┛花巻東   花巻東 ┐延岡学園┘
鳥取城北 ┘┐     ┏━済 美       花巻東   ┛           延岡学園┛
作新学院 ┓┛     └─三 重       明徳義塾  ┓               
桜 井  ┘      ┏━花巻東       大阪桐蔭  ┘明徳義塾┐日大山形
常総学院 ┓      └─彦根東       作新学院  ┐日大山形┛
北 照  ┘┓     ┏━明徳義塾      日大山形  ┛
仙台育英 ┓┘     └─瀬戸内       常総学院  ┓
浦和学院 ┘      ┌─丸 亀       福井商   ┘常総学院┐
鳴 門  ┓      ┗━横 浜       横 浜   ┐前橋育英┛前橋育英
星 稜  ┘┓     ┏━日大山形      前橋育英  ┛
大分商  ┐┘     └─日大三       弘前学院聖愛┐
修 徳  ┛      ┌─秋田商       延岡学園  ┛延岡学園┓延岡学園
            ┗━富山第一      富山第一  ┓富山第一┘
            ┏━延岡学園      木更津総合 ┘
            └─自由ヶ丘

・・・優 勝 校 3 点 予 想・・・
優勝候補三点予想大阪桐蔭日大三済美
ダークホース三点予想浦和学院仙台育英箕島
だめ押し三点予想瀬戸内福知山成美大垣日大
これだけ挙げておけばどれか当たるだろう?

常葉菊川、横浜、前橋育英・明徳義塾も上位に来そうだ。→今回はハズレが確定しました。


線

最近の甲子園大会の結果・トーナメント表
第95回夏の甲子園記念大会第85回記念センバツ大会


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第72回センバツ大会第81回夏の甲子園大会第71回センバツ大会第80回夏の甲子園大会第70回センバツ大会

先読み倶楽部・的中率実績
センバツ出場校予想センバツ大会勝敗予想夏の大会出場校予想夏の甲子園大会勝敗予想
1998年94.4%(36校中34校)82.9%(35試合中29試合)70.9%(55校中39校)66.7%(54試合中36試合)
1999年93.8%(32校中30校)54.8%(31試合中17試合)75.5%(49校中37校)62.5%(48試合中30試合)
2000年90.6%(32校中29校)67.7%(31試合中21試合)69.4%(49校中34校)66.7%(48試合中32試合)
2001年88.2%(34校中30校)63.6%(33試合中21試合)61.2%(49校中30校)66.7%(48試合中32試合)
2002年87.5%(32校中28校)61.3%(31試合中19試合)61.2%(49校中30校)77.1%(48試合中37試合)
2003年85.3%(34校中29校)63.6%(33試合中21試合)59.2%(49校中29校)54.2%(48試合中26試合)
2004年87.5%(32校中28校)77.4%(31試合中24試合)73.5%(49校中36校)72.9%(48試合中35試合)
2005年90.6%(32校中29校)61.3%(31試合中19試合)77.6%(49校中38校)72.9%(48試合中35試合)
2006年93.8%(32校中30校)58.1%(31試合中18試合)75.5%(49校中37校)58.3%(48試合中28試合)
2007年93.8%(32校中30校)58.1%(31試合中18試合)63.3%(49校中31校)66.7%(48試合中32試合)
2008年91.7%(36校中33校)65.7%(35試合中23試合)70.9%(55校中39校)77.8%(54試合中42試合)
2009年90.6%(32校中29校)58.1%(31試合中18試合)69.4%(49校中34校)75.0%(48試合中36試合)
2010年90.6%(32校中29校)67.7%(31試合中21試合)63.3%(49校中31校)72.9%(48試合中35試合)
2011年96.9%(32校中31校)71.0%(31試合中22試合)61.2%(49校中30校)68.8%(48試合中33試合)
2012年96.9%(32校中31校)71.0%(31試合中22試合)59.2%(49校中29校)72.9%(48試合中35試合)
2013年91.7%(36校中33校)48.6%(35試合中17試合)69.4%(49校中34校)52.1%(48試合中25試合)


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