組み合わせ抽選会は3月13日です。
21世紀 | 愛知 | 豊橋工 | 初
愛媛 | 松山東 | 82年ぶり | 2回
| 和歌山 | 桐蔭 | 53年ぶり | 16回
| 北海道 | 東海大四 | 14年ぶり | 6回
| 東北 | 宮城 | 仙台育英 | 2年ぶり | 11回
| 秋田 | 大曲工 | 初
| 青森 | 八戸学院光星 | 2年連続 | 8回
| 関東 | 埼玉 | 浦和学院 | 2年ぶり | 10回
| 千葉 | 木更津総合 | 44年ぶり | 2回
| 茨城 | 常総学院 | 2年ぶり | 8回
| 群馬 | 健大高崎 | 3年ぶり | 2回
| 東京 | 東海大菅生 | 9年ぶり | 3回
| 二松学舎大付 | 11年ぶり | 5回
| 北信越 | 福井 | 敦賀気比 | 2年ぶり | 6回
| 長野 | 松商学園 | 24年ぶり | 16回
| 東海 | 静岡 | 静岡 | 16年ぶり | 15回
| 岐阜 | 県岐阜商 | 2年ぶり | 28回
| 近畿 | 奈良 | 天理 | 3年ぶり | 23回
| 京都 | 立命館宇治 | 5年ぶり | 3回
| 京都 | 龍谷大平安 | 3年連続 | 39回
| 奈良 | 奈良大付 | 初
| 大阪 | 大阪桐蔭 | 2年ぶり | 7回
| 滋賀 | 近江 | 3年ぶり | 4回
| 中国 | 山口 | 宇部鴻城 | 12年ぶり | 2回
| 岡山 | 岡山理大付 | 17年ぶり | 5回
| 鳥取 | 米子北 | 初
| 四国 | 香川 | 英明 | 初
| 愛媛 | 今治西 | 2年連続 | 14回
| 九州 | 熊本 | 九州学院 | 3年ぶり | 6回
| 沖縄 | 糸満 | 初
| 鹿児島 | 神村学園 | 2年連続 | 5回
| 福岡 | 九産大九州 | 16年ぶり | 2回
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地区 | 北海道 | 東北 | 関東 | 東京 | 北信越 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 21世紀枠 |
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予想 | 北海 札幌日大 | 鶴岡東 花巻東 | 平塚学園 東海大甲府 | 関東一 法政大高 | 中越 富山第一 | いなべ総合 日大三島 | 近江 神戸国際大付 | 米子北 宇部商 | 高知 城南 | 明豊 東福岡 | 八幡南 北見工 |
補欠校 | 北海 | 鶴岡東 花巻東 | 東海大甲府 平塚学園 | 関東一 法政大高 | 富山第一 中越 | いなべ総合 日大三島 | 箕島 北大津 | 宇部商 関西 | 明徳義塾 高知 | 明豊 東福岡 | 平田 金沢商 |
的中 | ○ ー | ○ ○ | △ △ | ○ ○ | △ △ | ○ ○ | ● ● | △ ● | ● △ | ○ ○ | ● ● |
選出の感想
「3校目」は桐蔭に決まりました。東西が実力校に決まったので、今年の選出のキーワードを「初戦に勝てるチーム」と予想していましたが、校名こそ違え思想的には合っていました(と思っています)。すると3校目もと考えがちですが、「高野連が出したい高校」を毎年押し込んできている事実から、松山東に加えて同系統の桐蔭を「高校野球100年目なので・・・」などというかなりストレートなプレゼンも実施し(必死ですな)「実力校」とは対極にある?桐蔭が当選したわけです。「高野連が出したい高校枠」だと思います
補欠校は平田・金沢商の順番でした。北見工・松島・富岡・八幡南が無印ということになります。この中では3校の中には入るのではと思われていた東北地区の松島が補欠にもかすりもしなかったことが意外です。昨年の角館といい、過去に選出が多かった東北地区と、中でも選出が多かった宮城県勢(一迫商・利府・石巻工)に「歯止め」を掛けようという意思が働いたのか今後チェックが必要です。
また、平田の補欠一位も地味ながら結構驚きで、昨年の大東になく平田にある物が分かれば参考になりますね。金沢商の補欠校入りも平田同様地区大会入りの実力を評価されたのかもしれません。
昨年、選出校は「新聞の見出しになった時インパクトがある高校が選出される」と総括してのですが、今回も「地区の本命視された高校を押しのけて出てきた高校は要注意」(今回は豊橋工(本命視は津西)前回は大島(本命視は多良木))いう傾向がより一層感じられたことです。
残念賞は箕島・明徳義塾・松島です。特に箕島は桐蔭に直接対決で勝っているだけに割り切れないものがあるでしょう。また明徳義塾も他地区が「実力、実力」という割に「地域性」で落とされ無念です。
それでは3月になったら、出場校の戦力分析をUPしたいと思います。それまでお元気で。
無責任に代表校32校はここだ!(昨年は32校中30校的中)→32校中29校的中
ブロック | 出場確実 | 出場有力 | 補欠校1位予想 | 補欠校2位予想 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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21世紀=3 | 松山東 | 桐蔭 | 豊橋工↑ | 北海道=1 | 東海大四 | 北海 | 東北=2+1 | 仙台育英 | 大曲工 | 八戸学院光星 | 鶴岡東 | 花巻東
| 関東=4 | 浦和学院 | 木更津総合 | 健大高崎 | 常総学院 | 平塚学園 | 東海大甲府
| 東京=1+1 | 東海大菅生 | 二松学舎大付 | 関東一 | 法政大高
| 北信越=2 | 敦賀気比 | 松商学園 | 中越 | 富山第一
| 東海=2 | 静岡 | 県岐阜商 | いなべ総合 | 日大三島
| 近畿=6 | 天理 | 立命館宇治 | 龍谷大平安 | 奈良大付 | 大阪桐蔭 | 近江↑ | 中国=2 | 宇部鴻城 | 岡山理大付 | 米子北↑ | 宇部商
| 四国=2+1 | 英明 | 今治西 | 高知 | 九州=4 | 九州学院 | 糸満 | 神村学園 | 九産大九州 | 明豊 | 東福岡
| |
この色は出場確実と予想した高校。 この色はボーダーラインと思える高校
ブロック | 優勝校 | 2位 | ベスト4 | ベスト8 |
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北海道=1 | 東海大四 | 北海 | 札幌日大・駒大苫小牧 | 白樺学園・北照・滝川西・北見工 |
東北=2+1 | 仙台育英 | 大曲工 | 鶴岡東・八戸学院光星 | 花巻東・弘前学院聖愛・能代松陽・日大東北 |
関東=4+ | 浦和学院 | 木更津総合 | 健大高崎・常総学院 | 松戸国際・東海大甲府・平塚学園・川越東 |
東京=1+ | 東海大菅生 | 二松学舎大付 | 法政大高・関東一 | 帝京・早稲田実・雪谷・篠崎 |
北信越=2 | 敦賀気比 | 松商学園 | 富山第一・中越 | 小松大谷・日本文理・金沢・星稜 |
東海=3 | 静岡 | 県岐阜商 | 日大三島・いなべ総合 | 岐阜総合・土岐商・浜松修学舎・誉 |
近畿=6 | 天理 | 立命館宇治 | 奈良大付・龍谷大平安 | 近江・箕島・北大津・大阪桐蔭 |
中国=3 | 宇部鴻城 | 岡山理大付 | 宇部商・米子北 | 平田・関西・創志学園・益田東 |
四国=3 | 英明 | 今治西 | 明徳義塾・高知 | 川島・松山聖陵・鳴門・城南 |
九州=4 | 九州学院 | 糸満 | 九産大九州・神村学園 | 中部商・延岡学園・東福岡・明豊 |
*関東・東京で6枠、中国・四国で5枠 明治神宮大会優勝地区=東北地区は神宮枠「1」がプラスされています。
代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|
東海大四 | 北海 | 札幌日大 |
< 解説 >
優勝した東海大四が順当に選出されそう。明治神宮大会でも宇部鴻城との初戦を快勝。全国レベルの戦力であることを裏付けた。昨年の夏に続いての夏春連続出場が濃厚となった。補欠校1位には準優勝の北海が有力。決勝は2−3の惜敗だったが、2校枠ならと思わせる戦力。前回は補欠校は一校だけの選出だったがもし選ばれるとすると補欠2位は準決勝で敗れた2校、札幌日大・駒大苫小牧に、準々決勝で優勝校に2−3と惜敗の北見工も含めての審議になりそう。総合的には札幌日大がスコア上は有利だが実力のある駒大苫小牧も十分可能性はある。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|---|
仙台育英 | 大曲工 | 八戸学院光星 | 鶴岡東 | 花巻東 |
< 解説 >
今回は明治神宮枠が加わり枠は「3」優勝の仙台育英は明治神宮大会も2年ぶりに制し強力打線の活躍が選抜大会でも楽しみ。
準優勝の大曲工はたびたび過去21世紀枠の候補になるなど近年戦力の充実が噂されていたが、ここで東北地区大会準優勝まで勝ち進み念願の甲子園が当確となった。ここも打線が売り物。
さて、明治神宮枠の「1」を巡ってはベスト4の八戸学院光星・鶴岡東に準々決勝敗退の花巻東を加えての比較となりそう。このうち八戸学院光星は投手力に甲子園経験者を揃え実力的にはやや上回ると思われるが鶴岡東は準決勝が3−4の惜敗であり、両校の間で甲乙つけるのはかなり骨が折れそうだ。部長の予想では決勝のスコアが4−10のため八戸学院光星の準決勝のスコア2−7仙台育英も大曲工に劣らない戦力として滑り込むと考えている。
補欠1位はしたがって鶴岡東。補欠2位は花巻東と予想する。このほかの注目校としては準々決勝コールド負けながら福島一位の日大東北、県2位校の能代松陽・弘前学院聖愛が浮上するかどうかというところ。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|---|---|
浦和学院 | 木更津総合 | 健大高崎 | 常総学院 | 平塚学園 | 東海大甲府 |
< 解説 >
関東地区の確定の4枠は準決勝進出の4校が堅い。優勝の浦和学院は明治神宮大会でも準優勝と力のあるところを見せた。エース江口の連投に対するスタミナが本大会ではカギになりそう。準優勝の木更津総合は下馬評は高くなかったが投打が噛み合っての快進撃を見せた。決勝は1−10と大敗だったがエース格の鈴木・早川を温存したためで点差ほど実力差はなさそう。ベスト4の健大高崎は、エースの川井がピリッとしなかったが、伝統の走力はあり投手力の整備がカギ。場合によっては木更津総合に先んじて選出される可能性もある。同じベスト4の常総学院は総合力のチーム。一年生投手陣に伸びしろがあり楽しみな存在だ。
さて、東京地区との比較となる5校目はべスト8の平塚学園・東海大甲府・松戸国際・川越東の4校に、初戦敗退ながら優勝校に0−1と善戦した桐光学園を加えた5校で判断されると予想する。詳しく見ていくと、平塚学園・桐光学園の比較で直接対決の神奈川県大会決勝で平塚学園が8−1と完勝しているので桐光学園が圏外へ。地域性ですでに代表確実校のある埼玉県・千葉県の2位校である川越東・松戸国際が圏外へ去るだろう。
残りの2校平塚学園・東海大甲府は実力伯仲でそれぞれ好投手も擁しなかなか甲乙つけるのは難しそう。地域性も特に有利不利はなくしいて言えば浦和学院に準々決勝0−4の完封負けという結果を「善戦」ととるか「力負け」と取るかで順位が決まりそうだ。部長としては「力負け」の立場をとり準々決勝ベスト4止まりの常総学院に3−5と善戦した平塚学園が5位校になると予想する。付け加えると可能性は限りなく低いが「公立校」を東京地区との比較のを売り物に松戸国際を5位校に残して関東地区5枠を狙う「戦略」を取る知恵者がいるかもしれない。
代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|
東海大菅生 | 二松学舎大付 | 関東一 | 法政大高 |
< 解説 >
一昨年2枠をゲットした東京地区。昨年は逃したが今回はチャンスあり。優勝の東海大菅生はエース勝俣に調子の波はあるものの明治神宮大会で静岡を破り1勝。久しぶりの甲子園が当確となった。準優勝の二松学舎大付も決勝戦2−3と実力的には遜色なく一昨年に続く東京2枠の可能性がある。なんと言っても昨夏の甲子園で好投したエース大江の存在が大きい。
以下はベスト4の関東一・法政大高そこに帝京などを含めて比較することになりそうだが、甲子園経験のあるエース阿部が残る関東一がやや実力で上回ると判断されるのではないだろうか。
さて、関東・東京の6校目は関東5位校候補の平塚学園・東海大甲府と二松学舎大付の比較になりそう。
@昨年は関東が枠を取ったA昨夏の甲子園で大江投手が好投を見せたB昨年のセンバツのこの比較で二松学舎大付は横浜との比較に敗れた。という3点から今回は「東京」に枠が回り投手力を含めた総合力で関東5位校を上回ると判断され二松学舎大付が選出されると予想する。関東5位校に松戸国際が来た場合もひっくり返すのは難しいだろう。
代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|
敦賀気比 | 松商学園 | 中越 | 富山第一 |
< 解説 >
決勝に進んだ2校が順当に選出されそうだ。優勝した敦賀気比は昨夏の甲子園で好投したエース平沼が健在。打線は昨夏ほどの破壊力はないが北信越大会では大勝が続き実力的には抜けた存在。明治神宮大会では2戦目に平沼を温存して負けたが本大会では十分上位を狙える。準優勝の松商学園は昨夏まで対外試合禁止。処分明けの秋季大会から接戦をものにして決勝戦まで勝ち進んだ勝負運は侮れない。特に2回戦の金沢戦は相手エースの登板回避&最終回の3点差逆転サヨナラと運とミラクルを兼ね備えている。補欠一位は中越が有力。実力的には松商学園を上回っていた印象だが、ここ一番で勝ちきれなかった。補欠2位はもう一校のベスト4富山第一と金沢の比較となる。
代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|
静岡 | 県岐阜商 | いなべ総合 | 日大三島 |
< 解説 >
東海地区も決勝進出の2校が秀でておりこの2校で問題なさそう。優勝の静岡は昨年のセンバツは補欠校、昨夏の甲子園は力を出し切れず初戦敗退。新チームもエースの村木は発展途上だが投打にバランスのとれた好チームとなっている。満を持しての登場となる。準優勝の県岐阜商はプロ注目の高橋投手を擁する。決勝は5回1失点で降板しており敗戦はリリーフが打たれたため。本大会でも注目の存在となりそう。
補欠1位はいなべ総合が有力。3枠だったら当選したであろう好チーム。補欠2位は静岡県2位の日大三島と地域性で初戦善戦負けの愛知一位の誉の比較。逆転の目はあるが実力のある日大三島が滑る込むと予想する。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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天理 | 立命館宇治 | 龍谷大平安 | 奈良大付 | 大阪桐蔭 | 箕島 | 近江 | 神戸国際大付 |
< 解説 >
今年も6校選出される近畿地区。準決勝進出の4校はほぼ確実。優勝した天理は投手2枚に伝統の強力打線が機能し、久しぶりに甲子園に戻ってきそう。準優勝の立命館宇治は初戦から県一位校を連破して勢いに乗り決勝まで進んだ。
ベスト4の龍谷大平安はエースの高橋が安定。準決勝で敗れたものの実力的には優勝校に肉薄している。悲願のベスト4入りを果たした奈良大付はこれまで好成績を残しながら奈良県3校目だったり運にも見放され甲子園出場はならなかったが今回は好投手・坂口を擁しついに切符が届きそうだ。
5校目はベスト8の残りの4校大阪桐蔭・箕島・近江・北大津に初戦敗退組からは兵庫1位の神戸国際大付を含めた中での比較となる。
5番手として有力なのは優勝した天理に2−3と接戦を演じた大阪桐蔭。甲子園で投げた田中投手も残り実力的には一枚上と考える。問題は最後の6校目。考え方としては
@実力本位。A公立校押し。B兵庫押しor地域性。今回のベスト4が奈良県2校、京都府2校を偏っているのでどうしても近畿6県から選出きない県が出て来てしまう。@の実力で選出すると近江が昨夏も甲子園で投げた小川投手が健在で一番手。しかし近畿大会では打ち込まれ、試合内容ががいまいちなので確実ではない。Aは箕島・北大津が候補となるが北大津は滋賀県2位校なので県一位校の近江を退けての選出は難しい。Bは神戸国際大付をねじ込むか、ベスト8に2校進出の滋賀県から1校選びたいところだが京滋地区ですでに2校代表校が確定しているのでもう一つ付け加える理由が欲しい。神戸国際大付は打ち合いの負けなので今回は難しいだろう。
まとめると近江・箕島の一騎打ちだが、高野連の覚えめでたい箕島が6枠目に滑り込むと予想する。但し21世紀枠で同県の桐蔭の選出があらかじめ確定していれば公立校の出場となるので近江の浮上の可能性も十分考えられる。
代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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宇部鴻城 | 岡山理大付 | 米子北 | 宇部商 |
< 解説 >
優勝の宇部鴻城はエースの上西が予想以上の好投を見せ打線も接戦で勝負を決める一打を放ち初優勝。やや勢いに乗った感じはあるが本大会までにもうワンランク総合力を上げたい。準優勝の岡山理大付は投打のバランスが良くよくまとまったチーム。2007年夏以来の甲子園出場が当確となった。四国地区との比較になる3番手は、ベスト4の2校米子北・宇部商のうち地域性で米子北が浮上する。福本・高橋に上貝の3投手が貧打をカバーする守備型チーム。打撃の向上がカギ。
4番手は宇部商。県大会決勝で宇部鴻城に0−15と大敗し、四国地区大会準決勝でも1−4と連敗しては甲子園は遠くなる。
今大会は広島新庄・広陵などの広島県勢がまさかの初戦全滅。山口県勢の優勝と、他に関西・創志学園など岡山県勢の活躍が目立った大会だった。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|---|
英明 | 今治西 | 明徳義塾 | 高知 | 城南 |
< 解説 >
優勝の英明は打線が強力で、鳴門・高知をコールドで倒しての王座。明治神宮大会でも敗れはしたものの敦賀気比の好投手・平沼から5回で7安打3点を奪い、全国レベルの打線であることを証明した。準優勝の今治西は急造エースの杉内が好投。打線も集中打を見せ決勝まで駒を進めた。
中国地区との比較となる3番手はベスト4進出の2校のうち明徳義塾が有力。高知は英明に0−7の7回コールド負けだったのが非常に痛い。ここに城南・川島・松山聖陵などが続く。
中国地区との比較は米子北・明徳義塾の比較となると予想するが、前年同様総合力では明徳義塾に軍配が上がる。昨年も四国地区が3枠となっているが今回も続けての3枠となりそうだ。米子北が公立校だったらまた話は違ったかもしれないが、明徳義塾と同じ私立。投打の比較では得点力に差があり、県一位校の明徳義塾に対して米子北は鳥取県3位校。強いて有利な点を上げれば「初出場」という事だが総合的に考察すると明徳義塾優勢と予想する。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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九州学院 | 糸満 | 神村学園 | 九産大九州 | 明豊 | 東福岡 |
< 解説 >
今回は例年通り4枠。優勝した九州学院はエース伊勢の力投と活発な打線のおかげで快進撃。明治神宮大会でもベスト4に進み本大会でも期待が持てる。準優勝の糸満は沖縄県大会2位からの躍進。昨夏も県大会決勝で敗れあと一歩で逃していたが今回は甲子園に進めそうだ。ベスト4の神村学園は昨秋に続いてのベスト4。投打のバランスが取れエースの北庄司の出来次第では本大会でも楽しみなチーム。
残る1枠はベスト4の九産大九州が有力だが2−9とコールド負けしているのが不安材料。ただ一年生が多いながら戦力は安定していることと福岡県一位校であることから一番の有力候補であることは間違いない。
下剋上を狙うとするとベスト8の4校。明豊・東福岡・中部商・延岡学園に初戦優勝校に敗退ながら戦力が高く6−7と接戦を演じた長崎県2位の海星を含めた比較となる。このうち準々決勝コールド負けの延岡学園は一歩後退し、戦力は高いが福岡県大会の直接対戦で2−5と九産大九州に敗れている東福岡を代わりに選ぶのは難しい。
残る明豊・中部商・海星の中ではすでに同県の糸満が当確の中部商が圏外に去り海星も戦力は高いが長崎県2位ということがネックとなり明豊が最有力対抗馬として残る。
ただ明豊もとびぬけた選手がいるわけではなく九産大九州を明らかに超える戦力か?というと疑問符が付きそうで、九産大九州が最後のイスを守ると予想する。
補欠一位は明豊、補欠2位は東福岡と海星に中部商も加わっての争い。
[ 21世紀枠 ]
東日本代表候補 | 西日本代表候補 | 第3代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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松島 | 松山東 | 桐蔭 | 八幡南 | 北見工 |
< 解説 >
21世紀枠も15年目。今年も例年同様3校の選出。前回は3校中、海南1校しかあてることが出来なかったが、補欠校2校を含めた5校で考えると4校的中しておりまあまあ納得できる結果だった。
さて、今年の部長の予想ではここ数年の21世紀枠選出校の戦績から(初戦負けがつづいている)、今年は「甲子園で勝てるチーム」を念頭に選出してくるとみている。
今回も選出の順番として、東日本5校から1校、西日本4校から1校。残りの7校から1校、計3校選出される。順番に予想してみたい。
まずは「東日本ブロック」(北海道・東北・関東・北信越・東海)候補校は北見工・松島・富岡・金沢商・豊橋工の5校。まず過去の実績を復習してみる。地区推薦校になるのは全て初めて。全て公立校。県推薦は富岡が3回目。松島・金沢商が2回目。北見工・豊橋工は初。甲子園経験校は2校。北見工は1972年の夏。金沢商は夏2回の出場。1966年の選手権が最後。
次に地区大会の成績では北見工は北海道大会ベスト8(2勝)。松島は東北大会ベスト16(1勝)富岡は群馬県大会ベスト4で関東地区大会には出場していない。金沢商・豊橋工は地区大会初戦敗退(0勝)ただし金沢商のみ唯一の県一位校。
実績では富岡がやや劣り(ただし県推薦3回目は侮れない)、地区大会で勝利を挙げている北見工・松島が一歩リード。
以上外的要因(客観的要因)では、地区大会1勝の北見工・松島がややリード。ここに金沢商・豊橋工が続き僅差で富岡。しかし5校に大きな差はなさそう。
次に主観的予想をしてみると「文武両道」では富岡。甲子園出場にあと一歩さ加減では部長の主観では5校ともどっこいどっこい。
困難克服では過去に女満別・遠軽を輩出している北見工にアピールポイントがありそう。震災関連の松島が続く。
近年注目されている「話題性」では高校野球と全く無関係ながら富岡製糸場のおひざ元富岡がアピールしそう。北陸新幹線延長関連の金沢商も若干注目されるか?
また、今年新たに部長が考察する「マークすべきチーム」。これは昨年の大島のように下馬評を覆して地区推薦枠となりそのまま代表校に選出される例があることから編み出した枠。今回は東海地区で本命視されていた津西を差し置いて推薦校になった豊橋工が怪しい存在。平成19年に選出された華陵に雰囲気が似ている。ただし例年東海地区は東海地区独自の価値観で推薦校を選んでいるので空気を読まない独断の推薦校に過ぎない可能性もある。また、華陵は2回目の地区推薦校だったという背景も違いがある。
以上を元に考えると、第一回目の投票で上位に残りそうなのは北見工・松島・富岡と読む。金沢商は県一位校のポイントを地区大会初戦コールド負けで生かせないのが苦しい。豊橋工は好投手がいるが、21世紀枠として選出する大義名分にやや弱みがあると分析する。
さて、一歩リードと判断した北見工・松島・富岡。この3校で決選投票となった場合先に挙げた「甲子園で勝てる」ことを含むと松島が浮上すると予想する。東海地区そろそろ出してやれという選考委員のバランス感覚は昨年の伊勢が補欠校にもならなかったことから、働かないだろう。
続いて「西日本ブロック」(近畿・中国・四国・九州)候補校は桐蔭・平田・松山東・八幡南。今回は西の4校の方が有力校が多い。この中では桐蔭・松山東に甲子園経験がある。桐蔭は夏20回選抜15回の出場経験がありそれぞれ優勝経験もある。最後の出場は昭和61年(1986)の夏の甲子園で約30年前になる。松山東は松山商との関連でカウントが難しいが夏・選抜各一回の出場経験があるもいずれも戦前。なお4校全て公立校。
東日本と同様に過去の実績を調べてみると21世紀枠の地区推薦は桐蔭が過去1回あり。県推薦は八幡南が初めてで他の3校はいずれも2回目。
次に地区大会の成績では平田・松山東・八幡南が地区大会へ出場。しかし3校とも初戦敗退している。桐蔭は地区大会に出場していない。和歌山県大会ベスト8。よって戦績では平田・松山東・八幡南が一歩リード。
主観的要因の文武両道では平田以外は当てはまりそう。なかでも松山東・桐蔭は愛媛県・和歌山県を代表する進学校だ。
甲子園に後一歩さ加減では甲子園経験校もあり判断が難しいが、近年では昨夏の県大会準優勝の松山東に勢いがありそう。
困難克服では例年ほど特筆される事柄はない。
「話題性」では選出されれば松山東の久しぶりの復活は話題になりそう。「マークすべきチーム」は有力視されていた首里を抑えて推薦された八幡南。戦力もあり不気味な存在。
以上を基に考えると今回は松山東が文武両道と地区大会の戦績・話題性などでオールラウンドに支持を集めもっとも有力と思われる。2番手は過去に地区推薦を得ている桐蔭。ただ1986年夏に甲子園に出ており八幡南が浮上する可能性もある。21世紀枠に強い島根県ブランドの平田だが、昨年の大東が補欠校にもならなかったことから今回ももう一歩と分析した。
さて、残りの7校からの1校の選出は今回も困難を極めると予想する。それぞれ最終投票に残る予定の北見工・富岡と桐蔭・八幡南の中から選出されるであろう。この4校の中ではおそらく桐蔭が高野連が出したい高校だと推察するが、今回の「甲子園で勝てるチーム」を念頭に置くと県ベスト8では選出しにくさがある。その場合北見工・八幡南が浮上してくるがいずれも甲子園で善戦はできそうだが勝ちきるまでの戦力と見るのは無理があり再度桐蔭に回帰するのではないかと予想する。(最初に言っていたことと矛盾するなあ・・)補欠校は八幡南・北見工ここに今回の曲者豊橋工が絡めるかどうか。
☆☆ 21世紀枠地区推薦校9校。(12月12日決定)☆☆ (昨年度は9校中6校的中でした。一昨年は9校中5校)
地区 | 北海道 | 東北 | 関東・東京 | 北信越 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州
推薦校 | 北見工 | 松島 | 富岡 | 金沢商 | 豊橋工 | 桐蔭 | 平田 | 松山東 | 八幡南
| 部長本命予想 | 北見工 | 宮古商 | 大島 | 金沢商 | 津西 | 桐蔭 | 米子西 | 松山東 | 首里
| 的中か | ◎本命 | △対抗 | ▲大穴 | ◎本命 | △対抗 | ◎本命 | △対抗 | ◎本命 | △対抗
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◎本命予想 △対抗予想 ▲大穴予想 ×ハズレ
< 解説 >
予定通り、12月12日(金)午後3時ごろ21世紀枠候補校(地区推薦校)9校が発表になりました。(高野連HP)今回は、この中から3校が来年21世紀枠として選出されるわけです。今回は予想に挙げた本命が4校、対抗4校、穴1校が当たりました。顔ぶれを見ての感想としては「すごく順当」な、そして戦績重視の推薦という印象です。
今回のキーワードは「21世紀枠全滅の翌年は実力重視になる!!??」です。以下地区ごとに見ていきましょう。
「北海道」は公立校の北見工となりました。道大会ベスト8で2勝は公立校では一番上位の成績です。(同じベスト8の滝川西は1勝)順当な推薦と言えるでしょう。
「東北」松島or宮古商という2択でしたが、ここも直接対決で勝っている松島が推薦されました。宮古商も十分21世紀枠っぽいチームでしたが、さすがに直接対決1−10のコールド負けでは選びづらかったようです。
「関東・東京」は関東地区大会出場校の松戸国際ではなく、3回目の群馬県からの推薦校となる県立の富岡になりました。この地区は近年文武両道校を推薦するトレンドとなっています。松戸国際を退けての選出は本戦でもかなり有力視できる理由があるのかもしれません。(ないかもしれません)
「北信越」は混戦模様でしたが、北信越大会出場校で県大会優勝校である金沢商が推薦されました。ライバルの小諸商、伏兵視されていた元地区推薦校の富山中部を抑えてのやはり戦績一番校の推薦となりました。
「東海」は東海地区大会進出校のうち、好投手を擁し一番実力上位と考えられている豊橋工になりました。ただし県大会の成績では優勝の岐阜総合の方が上ですが初戦のコールド負けでノーカウントになったのかもしれません。過去、成章一校しか選出された事がない、東海地区の不公平さが考慮されるかが今後の注目ポイントです。
「近畿」は本命の桐蔭が推薦されました。伝統校で過去の海南・向陽と同様に有力かと思われましたが、「兵庫枠」の姫路南、文武両道枠の膳所などを抑えての推薦です。府県推薦校の中では奈良北が最上位の県大会ベスト4なので県大会ベスト8の桐蔭は最上位校の推薦というわけではありませんでした。
「中国」は平田となりました。こちらも中国地区大会で1勝と戦績は最上位校です。元地区推薦校の米子西の県4回目の推薦も「島根ブランド」にかないませんでした。これで初の3年連続同一県(島根県)からの推薦校選出となりました。
「四国」は松山東でした。4校中唯一の四国地区大会進出校なのでこちらも戦績最上位校です。元地区推薦校の土庄も及びませんでした。
「九州」は八幡南でした。これは伝統返りとなる推薦です。なぜなら「初めて九州地区大会出場校を抑えて推薦された」大島という昨年の結果は「例外」と考えてよさそう・・・と総括できそうだからです。昨年の例外が無ければ八幡南を本命視していたはずです。ただし戦績としては鳥栖工が県大会準優勝なので、最上位校の推薦というわけではありませんでした。
「まとめ」今回はアッと驚く推薦校はなく、関東を除いては実力重視の推薦校が揃った印象。これは「たまたま」ではなく、ここ2年間21世紀枠出場校は遠軽の同士討ちを除いては全敗。そろそろここら辺で1勝を挙げるチームが出てこないと「21世紀枠弱すぎていらね」という世論が形成されてくると踏んで「実力校を推薦せよ!」と号令がかかったか、各地区が自主規制を 引いたものと予想します。(予想ではなく妄想かも?)
また、注目していた「元地区推薦校」は桐蔭を除いて落選という非常にわかりやすい結果になりました。特に米子西・津西の落選は意外でした。(両者とも西高という偶然!?)元地区推薦校はもう一度地区推薦された時初めて「プラスポイント」になるようで、地区推薦校選びの段階ではあまりプラス材料にはならないようです。つまり2度目の地区推薦校となった桐蔭は有力視されます。
結果本命4勝5敗というのは、近年では悪い結果でした。東北・九州などは考え過ぎたようです。また来年がんばります。
なお、高野連から発表された、第85回センバツ高校野球大会21世紀枠選考基準は以下の3点です。これがそのまま適用されていると思います。
選考基準
(1)推薦校は原則、秋季都道府県大会の16強以上から選出。ただし、参加校128校以上の都道府県は32強以上から選ぶ。秋季地区大会に出場していない学校も対象となる。
(2)当該校の他の生徒、もしくは他校、地域によい影響を与えた学校。(指導者、部員が一体となって創意工夫した練習で成果を上げている、学業と野球部活動を両立させているなど)
(3)((1)、(2)の条件を複数校が満たし)いずれとも決定しがたい場合、過去の選抜大会並びに全国高校選手権に出場からより遠ざかっている学校。
第85回センバツより、21世紀枠の都道府県推薦校の選出基準1の「ベスト8」を「ベスト16」に拡大、参加校数128校以上の都道府県に関しては「ベスト16」を「ベスト32」以上に変更
恒例のマイナーな企画。こんなこと予想している人は他にいるのかな?
各都道府県・推薦校は以下の通りです。
*北海道*
北海道は未定ですので、便宜的にベスト16進出校を挙げておきます。
東海大四 北海・札幌日大・駒大苫小牧・白樺学園・北照・滝川西(市立)・北見工(道立)
・函館大有斗・稚内大谷・北海道栄・旭川工(道立)・旭川龍谷・帯広三条(道立)・中標津(道立)・函館工(道立)
21世紀枠候補・本命 | 21世紀枠候補・対抗 | 21世紀枠候補・大穴 |
---|---|---|
北見工 | 滝川西 | 函館工 |
< 解説 >
* 21世紀枠 *
昨年は天塩がベスト16で推薦されるも選ばらなかった。今年はベスト8に公立校は滝川西・北見工の2校が進出。私立では平成14年夏以来の札幌日大が一番甲子園から遠ざかっているぐらいで他は常連校ばかり。波乱が無ければこの2校のどちらかが推薦されると予想する。
順当に公立校が選ばれるとすると北見工が有力。昭和47年(1972)の第54回夏に甲子園初出場を遂げているが、この一回限りでしかも40年以上昔なので推薦に悪影響はないだろう。
1964年の開校で創立50周年を数える。電子機械科など3学科を有する工業高校だ。
滝川西は1959年私立の滝川商が1973年滝川市に移管されて滝川西高になっている。甲子園は夏2回選抜1回出場経験があり、最近では平成10年(1998)の第80回夏の甲子園に出場している。
ベスト8の中ではこの2校が有力だが、以前あったように、北海道高野連が決勝進出の2校押し込みを狙って準優勝した北海を21世紀枠に推薦してくる荒業も考慮しておきたい。
昨年同様ベスト16に目を移してみると旭川工・帯広三条・函館工・中標津などが公立校。函館工は夏4回選抜1回の甲子園経験があるが最近でも昭和38年夏(1963)まで遡るので可能性はある。同様に中標津も平成2年(1990)の夏1回限りなのでこちらも可能性はある。
2年前の夏に甲子園に顔を見せている旭川工は厳しく、このなかでは進学校と言える帯広三条も考えられるが、平成13年夏(2001)に出場しているのがネック。私立の中ではお久しぶり(出場すれば30年ぶり・選抜は初)の旭川龍谷にわずかに可能性が
あるかどうか。
総合的に考えると北見工が推薦されると予想する。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月23日県推薦校確定>
*東北*
五所川原商(青森)県立宮古商(岩手)県立秋田中央(秋田)県立長井(山形)県松島(宮城)県立福島東(福島)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
宮古商 | 松島 | 秋田中央 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠の名門東北地区。一昨年まで4年連続で21世紀枠代表校を輩出していた。昨年の角館も有力視されていたが惜しくも補欠校(一位)にとどまった。
今回の各県推薦校の中では松島・宮古商の2チームが東北地区大会に進出している。また、この2校は初戦で直接対戦し松島が10−1で宮古商を破っている。今回の6校のうち秋田中央のみ秋田市立時代に夏4回の甲子園出場経験がある(最後は昭和49年)
松島は25年度に続いて2回目の県推薦。元女子高で1948年に塩釜高校の定時制の松島分校として設立されている。
宮古商は平成22年に続いて3回目の県推薦。全日制商業科・会計科・流通経済科・情報科を有する実業高校。創立は1919年と古く創立90年を越えている。
以上が東北地区大会出場校。
残りの3校では五所川原商は昭和29年(1954)五所川原実として設立された私立校。創立60年ほどになる。相撲部は全国制覇している。
秋田中央は平成20,23,26年と今回で県推薦3回目を数える創立90年あまりの県立校。東北大会にはたびたび出場しており実力的には問題ない。甲子園は前身の「秋田市立」時代の昭和49年(1974)第56回大会の夏の甲子園に4回目の出場を果たしているが、40年前であり問題はないだろう。
長井は初の県推薦。大正9年(1920)に旧制中学として創立。置賜地方の進学校で毎年80名近くが国公立大学に現役合格している。
福島東は昭和55年(1980)創立。男女共学の普通科の高校。サッカー部が強豪で知られる。初の県推薦。
総合的に見てみるとやはり東北地区大会出場の2校が強い。戦績では直接対決を制している松島の方が有力だが、より東日本大震災の影響が強かった宮古商の方がインパクトが強い気がする。3回目の県推薦は岩手高野連の本気のあかし。このほかでは秋田中央も3回目の県推薦で侮れない存在。五所川原商・長井・福島東はインパクトに欠けるきらいがある。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月23日都県推薦校確定>
*関東・東京*
県立石岡第一(茨城)県立足利(栃木)県立富岡(群馬)県立春日部東(埼玉)県立吉田(山梨)県立松戸国際(千葉)都立大島(東京)湘南学院(神奈川)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
大島 | 松戸国際 | 富岡 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 推薦校8校中私立勢が1校と流石に選考実績を読んだ?私立校の推薦数の減少傾向が読み取れる。この地区は例年関東地区大会出場がそれほど重要視されていないようだが、便宜上2つに分けて考えてみる。
8校中唯一の関東地区大会出場校は
松戸国際(千葉県)。昭和48年(1973)普通科の松戸東としてスタート。平成6年に国際教養科を加え松戸国際高校と改称している。過去にスーパーイングリッシュハイスクール(SELHi)に指定されている。
千葉県大会で準優勝し、関東地区大会でも初戦で宇都宮南を下しベスト8入りしている。21世紀枠は初の県推薦。
以下の7校は関東地区大会には出ていない。
石岡第一(茨城県)は明治43年(1910)に農学校として設立。平成19年には八郷高校と統合して現在に至っている。普通科・園芸科・造園科を有す。
足利(栃木県)は大正10年(1921)設立の進学校。国公立大学に80人前後進学している。初の県推薦。
富岡(群馬県)は平成24・15年に続いて3回目の県推薦。明治30年(1897)設立の全日制の男子校。ここも毎年80名ほどが国公立大学に進学しうち群馬大学には20名以上進学している。甲子園経験はないがハンドボール部は強豪として知られている。
春日部東(埼玉県)は昭和52年(1977)設立の県立校。普通科の他に人文科を有している。近年は野球部も強化され県内では公立の強豪として知られている。甲子園まであと2歩ぐらいのところまでは来ている。
吉田(山梨県)は昭和12年(1937)創立の普通科・理数科を有する県立校。昨年に続いて2回目の県推薦。夏の選手権には3回の出場経験があり、1989年の第71回大会が最後。東大も含め国公立大学に現役で100名前後合格している。
大島(東京都)は昭和19年(1944)大島農林学校として創立。今年70周年を迎えている。初の都推薦で甲子園経験は無い。昨年は鹿児島県の大島が21世紀枠で甲子園に出場している。
湘南学院(神奈川県)昭和7年(1932)軍港裁縫女学院として設立。湘南女子高を経て共学化し湘南学院に2000年から名称変更している。私立校。
さて、総合的に見てみると今回は大島が台風の目。都大会ベスト16など実績には物足りなさがあるが、「困難克服」では今もかなりのインパクトがあり、関東地区推薦校になれば十分21世紀枠3枠に選出されそうなネームバリューがあるのが強み。
実績では地区大会出場だけでなく1勝している松戸国際が他を引き離している。
伝統?的に関東地区は進学校の推薦が多いのでその線では足利・富岡・吉田などが候補に挙がる。中でも富岡は3回目の県推薦と、直接関係はないが富岡製糸場の話題もあり3校の中では頭一つリードしている印象。
最終的には高野連の出したい大島にチャンスがあり実績の松戸国際が対抗と予想する。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月23日県推薦校確定>
*北信越*
県立小諸商(長野)県立巻(新潟)県立富山中部(富山)県立金沢商(石川)県立若狭(福井)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
金沢商 | 小諸商 | 富山中部 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠で結構選出されていた印象ながら過去3校にとどまっている北信越地区。今回も全国アピールできる有力校は見当たらないが各県とも選考状況を良く考えていて、かなり県推薦校のレベルは高い。
県推薦校5校の中で北信越地区大会に出ているのは金沢商・小諸商の2校。いずれも初戦でコールド負けをしている。
金沢商(石川県)は平成22年に続いて2回目の県推薦。明治33年(1900)設立のオフィスビジネスコースなど4コースを有する県立商業高校。女子バレー部は強豪として知られている
小諸商(新潟県)も平成23年に続いて2回目の県推薦。明治39年(1906)創立の県立校。あまり高校野球のイメージはなかったが、近年力をつけ注目される存在となりつつあったが今回は見事北信越地区大会まで勝ち上がってきた。
以上の2校が北信越地区大会出場校。県大会どまりの4校は
巻(新潟県)は初の県推薦。明治40年(1907)巻中学として創立。新潟大学を始め国公立大学に80名ほど合格者をだしている進学校。
富山中部(富山県)は平成19年以来2回目の県推薦。この年は北信越地区推薦校に選出されたが、21世紀枠本選では選ばれなかった。富山・高岡とともに富山県屈指の進学校で創立85周年を越える。東京大学にも毎年二桁の入学者を出す富山県有数の進学校だ。
若狭(福井県)は初の県推薦。小浜藩の藩校を起源に明治27年(1894)設立の歴史ある学校。普通科・理数科など6学科を有する。甲子園は春3回夏7回出場経験があり、最後は昭和49年(1974)のセンバツ出場となる。
以上の中から過去14回中12回、北信越大会に進出している高校が推薦されていることから、金沢商・小諸商がやはり一歩リード。ともに2回目の県推薦で、同じ商業高校と似通っているが、今回県大会で優勝している金沢商が、昨年長野県の長野西が推薦されていることもあり一歩リードか?
オールドファンに覚えめでたい若狭の復活もないとは言えず、過去地区推薦されている富山中部もチャンスがあるが前回は北信越大会に出場していたので今回は少し不利。大物食いの巻は今後の実績作りとしたい。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月23日県推薦校確定>
*東海* <確定>
県立三島北(静岡)県立豊橋工(愛知)県立岐阜総合学園(岐阜)県立津西(三重)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
津西 | 豊橋工 | 岐阜総合学園 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 未だ21世紀枠で選出された事が1回だけの東海地区。昨年もかなり選びやすい伊勢だったが選出されなかった。しかし今回は有力校がありいよいよ2回目の選出が期待できる。
東海地区もあまり地区大会出場は推薦の要件とはなっていないようだが、ここも便宜上二つに分けて見る。まずは東海地区大会出場校。
豊橋工(愛知県)は初の県推薦で甲子園経験はない。好投手を有し県3位で東海大会進出も初戦で敗退している。昭和19年(1944)豊橋市立工業として設立。現在は県に移行され機械科・電子機械科など6学科を有する工業高校。
津西(三重県)は県3位で東海大会出場。初戦敗退している。県推薦は2回目。ただし平成15年には東海地区推薦校に選ばれている。昭和49年(1974)創立。三重大学への進学が多く国公立大学に毎年130名前後合格者を出している進学校。
岐阜総合学園は平成19,14年に続いて3回目の県推薦。岐阜西工と岐阜第一女子が平成9年(1997)に統合されて誕生した高校。前身の岐阜西工から見ると創立50年相当となる。 9つの系列から履修科目を選択する総合学科の高校。野球部は近年東海大会の常連校であり夏の大会は近年10年間で2回準優勝している。ホッケー部は全国的な強豪。
以上が東海地区大会出場校。続いて残りの一校。
三島北(静岡県)は明治34年(1901)三島高等女学校として設立された県立高校。2004年から男女共学になっている。国公立大学に80名ほど進学している。初の県推薦。
さて、総合的に考察すると今回は東海地区大会出場の3校のうち、前回県推薦時東海地区推薦校となった津西が本命。好投手を擁するの豊橋工も可能性はある。また3回目の県推薦を受けた岐阜総合学園も浮上する可能性はある。三島北は進学校であるがややアピールポイントに欠ける印象だ。
(26、12,6加筆訂正)
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<府県推薦校11月23日確定>
*近畿* <確定>
県立膳所(滋賀)府立北嵯峨(京都)県立奈良北(奈良)県立桐蔭(和歌山)府立大塚(大阪)県立姫路南(兵庫)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
桐蔭 | 膳所 | 姫路南 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 過去、割と6府県まんべんなく地区推薦校を出している近畿地区。しかし大阪府のみ唯一地区推薦校を出していない。今回は「近畿大会出場校」が不在のため順番に見ていくこととする。
膳所(滋賀県)は意外なことに初の県推薦校。旧制滋賀第二尋常中学として明治31年(1898)に設立。滋賀県内では彦根東と並ぶ進学校。京都大30名弱をはじめ国公立大学に190名ほど現役で進学している。甲子園は夏2回選抜3回の出場経験があるがまだ未勝利。最後の出場は昭和53年(1978)の夏の選手権になる。
北嵯峨(京都府)も初の府推薦。は昭和50年(1975)設立の普通科の府立校。甲子園は夏3回選抜2回の出場経験があり、近年は平成4年(1996)の夏の選手権大会となっている。女子のバレー部は強豪として有名。
奈良北(奈良県)は平成17年(2005)に北大和と富雄が統合してできた新しい府立高。初の県推薦。普通科とともに理数科が設置されている。
桐蔭(和歌山県)は明治12年(1879)に旧制和歌山中学として設立。和歌山大学を始め国公立大学に180名ほど進学している県屈指の進学校。甲子園経験も豊富で夏20回選抜15回の出場経験がありそれぞれ優勝経験もある。最後の出場は昭和61年(1986)の夏の甲子園で約30年前になる。21世紀枠創設の平成12年に県推薦され2回目の県推薦。しかもその時は近畿推薦校になっており今回も有力校の一つ。
大塚(大阪府)は昭和57年(1982)設立の府立高。初の府推薦。普通科の他に体育科があり特に男子のバレーボールは全国制覇している。
姫路南(兵庫県)は1925年(大正14年)市立商業補習学校として開校。昨年に続いて2回目の県推薦。甲子園は1958年の第40回選手権大会に出場経験がある。
以上から予想すると、過去に甲子園出場経験のある膳所・桐蔭に魅力がある。膳所は滋賀県では21世紀枠のエースと言ってもよく今回は実績作りに終わってもいずれは近畿地区推薦されそう。桐蔭は戦前の高校野球を牽引した学校で、12年の近畿地区推薦校になった実績など今回の6校の中では本命視される。ただ、昭和61年の甲子園出場は膳所より近年の出場となりもう少しブランクが欲しいところか
北嵯峨・姫路南も可能性はあり奈良北・大塚はアピールポイントが欲しい。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月23日確定>
*中国* <確定>
県立玉島商(岡山)県立米子西(鳥取)県立広(広島)県立平田(島根)県立柳井(山口)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
米子西 | 平田 | 柳井 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠の名門・中国地区。とくに島根県勢は侮れない。この地区は中国地区大会に進出していることがほぼ必須条件となっているので、2つに分けて見てみる。
今回中国地区大会に進出しているのは2校。米子西(島根県)は平成18年まで3年連続で県推薦され平成17年には中国地区推薦校となっている。今回で4回目の県推薦となる。明治39年(1906)に女学校として創立。創立105周年を超えているのでかなり歴史は古い。甲子園経験は無い。
平田(島根県)は大正5年(1916)農学校として創立。現在は普通科のみ。平成15年に続いて2回目の県推薦。
以上が中国地区大会進出校。残りの3校について見てみる。 玉島商(岡山県)は一昨年に続いて2回目の県推薦。1926年に設立の、ビジネス情報科を有する県立校。昭和の時代は強豪として知られ夏の甲子園は3回、センバツは1回出場経験があり1969年の選手権ではベスト4入りしている。最終は1974年第56回選手権なので40年弱前となる。一昨年は中国地区大会進出時だったので、今回はやや印象が弱いか?
広(広島県)は初の県推薦。昭和17年(1942)創立の呉第三中学から統合を経て7年後から現在の姿になっている。甲子園出場はない。
柳井(山口県)は初の県推薦。年明治40年(1907)創立の高等女学校と大正10年(1921)創立の旧制中学校を前身とする柳井高校の2校が統合され現在の柳井高校(男女共学)となっている。創立105周年を超える伝統校。甲子園は夏の第40回大会で優勝経験がありこれまで夏7回、選抜4回出場している。近年では昭和59年(1984)の第66回夏の選手権に出場している。国公立大には毎年50名弱進学している。
総合的に見てみると、中国地区大会に進出している米子西・平田が一歩リードこのうち過去推薦校になっている米子西の実績が地区大会1勝の平田の戦績と「島根ブランド」をやや上回る?と予想する。昨年まで島根県勢が2年連続で中国地区として推薦されておりさすがにこれまでの歴史から言っても3年連続同県はないと判断した。残りの3校では玉島商・柳井の「お久しぶり」感も可能性はある。広は今回は実績作りか。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月23日確定>
*四国* <確定>
県立土庄(香川)県立松山東(愛媛)県立海部(徳島)県立中村(高知)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
松山東 | 土庄 | 中村 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 意外にも21世紀枠に過去5校選出校を送り出している四国地区。昨年も選出はならなかったが坂出を補欠2位まで押し上げており各県の推薦校選抜が上手だと言える。
今回は松山東のみが四国地区大会出場校。過去地区大会出場校が推薦されることが多いので一定のアドバンテ−ジにはなりそう。
土庄(とのしょう・香川県)は平成20年に続いて2回目の県推薦。前回は四国地区で21世紀枠推薦校になっており結果は補欠校2位だった。小豆島に位置する離島の学校で創立85年を迎えた。創立時は商業科だったが平成12年より普通科のみとなっている。野球部はたびたび県上位に進出する注目校で小豆島からの甲子園出場はまだない。平成20年に推薦校になった時も地区大会には進出しておらず今回と同じ状況。
松山東(愛媛県)は平成19年度に続いて2回目の県推薦校。四国地区大会に進出している今回は本命候補。創立130年を超える愛媛県の顔とも言える伝統ある県立高校。東京大・京都大にも毎年現役合格者を出す進学校でもある。松山商との分離・独立があったので甲子園の出場回数のカウントはむずかしいところだが、夏の第32回大会の優勝校は松山東となっている記録もある。(朝日新聞社は松山商となっている)朝日新聞ではこれまで夏・選抜とも1回づつの出場と記録している。
海部(徳島県)は初の県推薦。平成16年(2004)に日和佐・徳島海南・宍喰商が再編・統合されてできた。普通科の他に情報ビジネス科・数理科学科がある。甲子園は徳島海南時代の1964年にセンバツ初出場初優勝を遂げている。
中村(高知県)も初の県推薦。明治33年(1908)に旧制高知県立第二中学分校として設立。以来女子高との統合などもあり110年以上の歴史を誇る。甲子園経験は昭和52年(1977)のセンバツに山沖投手を擁して初出場。準優勝に輝いている。当時は部員が12人だったことから「二十四の瞳」と呼ばれ話題になった。
以上を総合すると、4チームとも可能性はあるが、四国大会に出場している松山東がリードしていると考える。土庄も過去の実績から決して無視できないが今回松山東が推薦されなかったら今後推薦される事が考えにくいので、文武両道で推薦を勝ち取ると読む。
中村もセンバツ準優勝から40年弱経ち、今後の可能性を残す。同様に徳島海南を血筋にもつ海部も次回以降の実績作りにはなるが、今回は難しいか。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月23日確定>
*九州* <日確定>
県立八幡南(福岡)県立鳥栖工(佐賀)九州文化学園(長崎)県立宇土(熊本)日本文理大付(大分)県立高千穂(宮崎)県立加治木(鹿児島)県立首里(沖縄)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
首里 | 八幡南 | 鳥栖工 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 8県が所属する割に21世紀枠選出過去4回とやや少なめな印象の九州地区。この地区も九州地区大会出場が地区推薦されるには有利になっている(昨年の大島は例外)ので二つに分けて見てみる。
八幡南(福岡県)は初の県推薦。昭和37年(1962)に設立された普通科の進学校。国公立大学には毎年50名程度進学している。甲子園経験はない。
鳥栖工(佐賀県)は昭和14年(1939)創立の工業高校。機械科など5学科を有する。今回の8校の中では成績最上位の県大会準優勝校。甲子園経験はない。初の県推薦。
以上の2校が九州地区大会出場校。
九州文化学園(福岡県)は昭和26年(1951)創立の私立校。初の県推薦。女子バレー部は強豪で何度も全国制覇を成し遂げている。
宇土(熊本県)は平成21年に続いて2回目の県推薦。大正9年(1920)設立の県立校。平成21年から宇土中学からの中高一貫校となっている2学期制の進学校。甲子園経験はない。
日本文理大付(大分県)は昭和30年(1955) 佐伯産業高等学校として開校。1982年に現校名に改称している。普通科など4学科を有する私立の高校。甲子園経験はない。初の県推薦。
高千穂(宮崎県)は大正6年(1917)年に郡立農学校として創立。現在は普通科など3学科を有する県立高校。甲子園経験はなく21世紀枠も初の県推薦。
加治木(鹿児島県)は明治30年(1897)鹿児島県尋常中学校第二分校として設立。女学校との統合を経て現在に至っている。初の県推薦で甲子園経験はない。鹿児島大学の70数名を筆頭に国公立大学に現役・浪人含めて毎年200名近く合格している進学校。
首里(沖縄県)は沖縄から初めて甲子園の土を踏んだ高校として有名。1798年国学として創立。以下数々の転変を経て現在普通科・染織デザイン科の2科を有する県立高校。21世紀枠は初の県推薦。国公立大学も100名近くの合格者を出すなかなかの進学校。甲子園は夏2回、選抜2回の出場経験があり最後は1969年のセンバツ出場となっている。
さて、この8校の中では例年秋の九州大会出場校が推薦に有利なので八幡南・鳥栖工は十分候補に考えられる。しかし前回の大島に続いて今回も県大会どまりの首里が注目される。高校野球の世界では「沖縄の高校野球」を連想させる元祖ともいえる高校なので、最後の出場から45年以上たっている今、オールドファンの中ではもし復活となると十分話題性がある。 また宇土も可能性があり以上の4校の中から推薦校が出る可能性が高いと予想する。昨年までは判で押したように九州地区大会進出校が推薦を受けていたが昨年の大島はそれを初めて破りしかも21世紀枠に推薦されている。その影響もあり、今年も九州地区大会出場校以外から推薦校が出るかが焦点。
つづく・・・
<12月12日9地区推薦校決定です>
年 | センバツ出場校予想 | センバツ大会勝敗予想 | 夏の大会出場校予想 | 夏の甲子園大会勝敗予想 |
---|---|---|---|---|
1998年 | 94.4%(36校中34校) | 82.9%(35試合中29試合) | 70.9%(55校中39校) | 66.7%(54試合中36試合) |
1999年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(31試合中17試合) | 75.5%(49校中37校) | 62.5%(48試合中30試合) |
2000年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 69.4%(49校中34校) | 66.7%(48試合中32試合) |
2001年 | 88.2%(34校中30校) | 63.6%(33試合中21試合) | 61.2%(49校中30校) | 66.7%(48試合中32試合) |
2002年 | 87.5%(32校中28校) | 61.3%(31試合中19試合) | 61.2%(49校中30校) | 77.1%(48試合中37試合) |
2003年 | 85.3%(34校中29校) | 63.6%(33試合中21試合) | 59.2%(49校中29校) | 54.2%(48試合中26試合) |
2004年 | 87.5%(32校中28校) | 77.4%(31試合中24試合) | 73.5%(49校中36校) | 72.9%(48試合中35試合) |
2005年 | 90.6%(32校中29校) | 61.3%(31試合中19試合) | 77.6%(49校中38校) | 72.9%(48試合中35試合) |
2006年 | 93.8%(32校中30校) | 58.1%(31試合中18試合) | 75.5%(49校中37校) | 58.3%(48試合中28試合) |
2007年 | 93.8%(32校中30校) | 58.1%(31試合中18試合) | 63.3%(49校中31校) | 66.7%(48試合中32試合) |
2008年 | 91.7%(36校中33校) | 65.7%(35試合中23試合) | 70.9%(55校中39校) | 77.8%(54試合中42試合) |
2009年 | 90.6%(32校中29校) | 58.1%(31試合中18試合) | 69.4%(49校中34校) | 75.0%(48試合中36試合) |
2010年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 63.3%(49校中31校) | 72.9%(48試合中35試合) |
2011年 | 96.9%(32校中31校) | 71.0%(31試合中22試合) | 61.2%(49校中30校) | 68.8%(48試合中33試合) |
2012年 | 96.9%(32校中31校) | 71.0%(31試合中22試合) | 59.2%(49校中29校) | 72.9%(48試合中35試合) |
2013年 | 91.7%(36校中33校) | 48.6%(35試合中17試合) | 69.4%(49校中34校) | 52.1%(48試合中25試合) |
2014年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(32試合中17試合1分) | 81.6%(49校中40校) | 60.4%(48試合中29試合) |
2015年 | 90.6%(32校中30校) |
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