☆☆ 1月26日に出場校が決定しました! ☆☆
組み合わせ抽選会は3月16日です。
21世紀 | 秋田 | 由利工 | 初
佐賀 | 伊万里 | 初
| 滋賀 | 膳所 | 59年ぶり | 4回
| 北海道 | 駒大苫小牧 | 4年ぶり | 4回
| 東北 | 福島 | 聖光学院 | 5年ぶり | 5回
| 岩手 | 花巻東 | 6年ぶり | 3回
| 山形 | 日大山形 | 36年ぶり | 4回
| 関東 | 千葉 | 中央学院 | 初
| 茨城 | 明秀日立 | 初
| 神奈川 | 東海大相模 | 7年ぶり | 10回
| 神奈川 | 慶応義塾 | 9年ぶり | 9回
| 栃木 | 国学院栃木 | 18年ぶり | 4回
| 東京 | 日大三 | 2年連続 | 20回
| 北信越 | 石川 | 日本航空石川 | 初
| 石川 | 星稜 | 13年ぶり | 12回
| 富山 | 富山商 | 9年ぶり | 6回
| 東海 | 静岡 | 静岡 | 2年連続 | 17回
| 愛知 | 東邦 | 2年ぶり | 29回
| 三重 | 三重 | 4年ぶり | 13回
| 近畿 | 大阪 | 大阪桐蔭 | 4年連続 | 10回
| 和歌山 | 智弁和歌山 | 4年ぶり | 12回
| 京都 | 乙訓 | 初
| 滋賀 | 近江 | 3年ぶり | 5回
| 滋賀 | 彦根東 | 9年ぶり | 4回
| 奈良 | 智弁学園 | 3年連続 | 12回
| 中国 | 岡山 | おかやま山陽 | 初
| 山口 | 下関国際 | 初
| 広島 | 瀬戸内 | 27年ぶり | 3回
| 四国 | 高知 | 明徳義塾 | 3年連続 | 18回
| 香川 | 英明 | 3年ぶり | 2回
| 愛媛 | 松山聖陵 | 初
| 高知 | 高知 | 5年ぶり | 18回
| 九州 | 長崎 | 創成館 | 4年ぶり | 3回
| 宮崎 | 富島 | 初
| 宮崎 | 延岡学園 | 12年ぶり | 3回
| 福岡 | 東筑 | 20年ぶり | 3回
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地区 | 北海道 | 東北 | 関東 | 東京 | 北信越 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 21世紀枠 |
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予想 | 旭川実 | 能代松陽 酒田南 | 健大高崎 霞ケ浦 | 佼成学園 国士舘 | 富山国際大付 松商学園 | 中京学院中京 いなべ総合 | 法隆寺国際 近大付 | 尾道 益田東 | 高知 鳴門 | 神村学園 明豊 | 高知追手前 藤岡中央 |
補欠校 | 旭川実 | 能代松陽 酒田南 | 健大高崎 霞ケ浦 | 佼成学園 | 北越 富山国際大付 | 中京学院中京 常葉大菊川 | 明石商 履正社 | 尾道 鳥取商 | 高松商 生光学園 | 明豊 沖縄尚学 | 金津 高知追手前 |
的中 | ○ ー | ○ ○ | ○ ○ | ○ ー | ● △ | ○ ● | ● ● | ○ ● | ● ● | △ ● | ● △ |
選出の感想
「3校目」は膳所・金津・高知追手前などから激論の末に膳所に決まりました。うーん、毎年事前の予想に入らなかったチームが3枠に飛び込んできますが、今回は藤岡中央でなく膳所でしたか。ないことはないと思ってはいましたが滋賀県勢2校一般枠有力と言うこともあり、予想しきれませんでした。ただ予想した3校(金津・伊万里・由利工)ではすべて初出場になってしまうので、ここは少し考えが足りなかったかなと反省しています。
補欠校は金津・高知追手前の順番でした。函館工・藤岡中央・大垣西・下関西が無印ということになります。今年も結局「西高の呪い」は解けませんでした。
残念賞は金津・高松商です。金津は21世紀枠の北信越地区の選出が長らく途絶えているのと、県大会優勝校と言うことから有力と予想しましたが補欠1位でした。でも21世紀枠が4校なら当選だったので「惜しかった」という風に思うことにしときます。
高松商は伝統校でもあり公立校でもあり結構堅いと思っていただけにびっくりです。北信越の補欠校の順位もそうですが、コールド負けは当該校との試合内容を比べられる流れが出来るかも知れません。
それでは3月になったら、出場校の戦力分析をUPしたいと思います。それまでお元気で。
無責任に代表校36校はここだ!(昨年は32校中29校的中)→今年は36校中34校的中
ブロック | 出場確実 | 出場有力 | 補欠校1位予想 | 補欠校2位予想 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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21世紀=3 | 伊万里 | 由利工 | 高知追手前 | 北海道=1 | 駒大苫小牧 | 旭川実 | (札幌日大)
| 東北=3 | 聖光学院 | 花巻東 | 日大山形 | 能代松陽 | 酒田南
| 関東=4+1 | 中央学院 | 明秀日立 | 東海大相模 | 慶応義塾 | 国学院栃木 | 健大高崎 | 霞ケ浦
| 東京=1+0 | 日大三 | 佼成学園 | 北信越=3 | 日本航空石川 | 星稜 | 富山商 | 富山国際大付 | 東海=3 | 静岡 | 東邦 | 三重 | 中京学院中京 | 近畿=6 | 大阪桐蔭 | 智弁和歌山 | 乙訓 | 近江 | 智弁学園 | 彦根東 | 中国=3 | おかやま山陽 | 下関国際 | 瀬戸内 | 尾道 | 四国=3+1 | 明徳義塾 | 英明 | 松山聖陵 | 高知 | 九州=4 | 創成館 | 富島 | 東筑 | 延岡学園 | 明豊
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この色は出場確実と予想した高校。 この色はボーダーラインと思える高校
ブロック | 優勝校 | 2位 | ベスト4 | ベスト8 |
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北海道=1 | 駒大苫小牧 | 旭川実 | 北海道栄・札幌日大 | 函館工・稚内大谷・立命館慶祥・旭川龍谷 |
東北=3 | 聖光学院 | 花巻東 | 能代松陽・日大山形 | 黒沢尻工・利府・由利工・酒田南 |
関東=4+ | 中央学院 | 明秀日立 | 慶応・東海大相模 | 国学院栃木・健大高崎・霞ケ浦・作新学院 |
東京=1+ | 日大三 | 佼成学園 | 国士舘・日大豊山 | 東海大高輪台・立正大立正・帝京・明星 |
北信越=3 | 日本航空石川 | 星稜 | 富山商・富山国際大付 | 坂井・日本文理・北越・松商学園 |
東海=3 | 静岡 | 東邦 | 中京学院中京・三重 | 常葉大橘・いなべ総合・常葉大菊川・大垣西 |
近畿=6 | 大阪桐蔭 | 智弁和歌山 | 乙訓・近江 | 法隆寺国際・智弁学園・彦根東・近大付 |
中国=3 | おかやま山陽 | 下関国際 | 尾道・瀬戸内 | 盈進・開星・高川学園・鳥取商 |
四国=3+1 | 明徳義塾 | 英明 | 松山聖陵・高松商 | 生光学園・大手前高松・高知・鳴門 |
九州=4 | 創成館 | 富島 | 延岡学園・東筑 | 沖縄尚学・明豊・長崎商・神村学園 |
*関東・東京で6枠、 明治神宮大会優勝地区=四国地区は神宮枠「1」がプラスされています。
代表候補 | 補欠校1位候補 | (補欠校2位候補) |
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駒大苫小牧 | 旭川実 | (札幌日大) |
< 解説 >
優勝した駒大苫小牧が順当に選出されそう。明治神宮大会でも大阪桐蔭に善戦し総合力の高さは証明した。投手力の整備とエースの確立が課題か。補欠校1位には準優勝の旭川実が有力。決勝は10−12の打ち合いの末の惜敗だったがもし2枠なら問題なく選ばれていた。ベスト4札幌日大・北海道栄は実力的にはほとんど差はなかったがそれぞれ1点差惜敗で夏に夢をつなげる。特に札幌日大は前年の補欠校。あと一歩で甲子園状態が続くが今後に期待。他に立命館慶祥・旭川龍谷の頑張りが注目された。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|---|
聖光学院 | 花巻東 | 日大山形 | 能代松陽 | 酒田南 |
< 解説 >
今年は記念大会で「3」枠。優勝の聖光学院は初優勝というのが信じられないくらいの常連校。神宮大会では準優勝の創成館に4−6と初戦負けを喫したが総合力は高い。
準優勝の花巻東も岩手県一位校として順当に勝ち進んだ。突出した選手は不在だが田中・西館の2枚看板で接戦を勝ち進んだ粘りは評価したい。問題の3枠目は準決勝の試合内容から日大山形がややリード。
県三位校から勝ち進み仙台育英・酒田南という県一位校を二つ破っているのは大きい。対する能代松陽は準決勝で2−16と大敗したのがイメージを悪くしたが秋田県一位で「公立校」であるのと好投手・佐藤を擁することから逆転選出の目もほんの少し残っている。
補欠二位はベスト8勢の中のから唯一コールド負けを喫していない由利工か県一位校の酒田南と争う。
県一位校の青森山田・仙台育英の初戦敗退で東北の勢力図はやや変わったものとなった。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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中央学院 | 明秀日立 | 東海大相模 | 慶応 | 国学院栃木 | 健大高崎 | 霞ケ浦 |
代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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日大三 | 佼成学園 | 国士舘 |
< 解説 >
増枠とならなかった関東・東京。一昨年は関東が昨年は東京が+1枠を獲得。今年はどういう定数配分になるか注目だ。まずは関東地区。
関東地区大会優勝の中央学院はこれまでなかなか関東大会では勝てなかったが、今回はエース大谷の力投と打線の頑張りで見事千葉県2位から関東の頂点へ。準優勝の明秀日立も同様に快進撃をみせ打ち勝つ野球で決勝に進出。決勝戦も1点差の惜敗だった。ベスト4は神奈川県勢が2校を占めた。県優勝の東海大相模は準決勝で中央学院に惜敗も実力は十分。もう一校の慶応も県一位校を2校破っていて文句なし。
続いて東京地区との比較になる関東5位校はベスト8、4校のうちコールド敗退の作新学院が圏外に去り、地域性と準々決勝の得点差で霞ケ浦も厳しい。残る国学院栃木・健大高崎の比較になる。
共に県一位校で実力は伯仲だが準優勝した明秀日立に敗れた健大高崎は打撃・攻撃のチーム。一方の国学院栃木は3投手の継投策が決め手の投手力のチーム。実力互角の場合は「投手力優位」なので国学院栃木有力と予想する。
次に東京地区では優勝の日大三。投手力に若干不安はあるが攻撃力は群を抜いており当確。東京2番手は準優勝の佼成学園が有力。3番手には国士舘が来そうだ。
さて以上から関東東京6校目は国学院栃木と佼成学園の比較になりそう。投打のバランスでは佼成学園がやや上かと思うが、昨年は東京に枠が回っていることから投手力に決め手がある国学院栃木が72回大会以来久しぶりの復活を決めると予想する。
関東の補欠一位は健大高崎、補欠二位は霞ケ浦あるいは霞ケ浦より中央学院戦の得点差が少ない花咲徳栄が初戦負けながら来る可能性もあると予想する。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|---|
日本航空石川 | 星稜 | 富山商 | 富山国際大付 | 松商学園 |
< 解説 >
北信越は今回増枠で「3」となっている。優勝した日本航空石川は不安のあった投手陣に重吉の登場でめどが立ちもともと定評のあった打力とマッチして、明治神宮大会でも日大三を破る殊勲を挙げた。準優勝の星稜は決勝は0−10と日本航空石川に大敗したが県大会では10−9と下しており問題なく選ばれるだろう。エースの竹谷が戻ってくるとチーム力ももう一段上がる。
3枠目は準決勝敗退の二チームの比較になりそうだがあいにく同県勢の争いとなった。富山商はエースの沢田が安定し打力にやや課題があるが県一位校でもあり有力。富山国際大付はなかなか勝てなかった北信越大会で2勝を挙げたが準決勝で0−7の7回コールド負けを喫し一気に不利となった。選考順は、場合によっては富山商→星稜の順番になるかも知れない。補欠2位は日本文理・北越・松商学園・坂井が横一線だが投手力の良い松商学園と県一位校の日本文理が選びやすそう。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
---|---|---|---|---|
静岡 | 東邦 | 三重 | 中京学院中京 | いなべ総合 |
< 解説 >
東海地区も3枠に増枠。昨年は県一位校がことごとく初戦敗退する波乱の大会だったが、今回は逆に準々決勝は県一位校がすべて勝ちすすむ順当な結果となった。
優勝の静岡は投手力に課題があるが着実な得点力で2連覇を果たした。明治神宮大会でも日本航空石川を下し明徳義塾には3−5と惜敗したが粘りは見せた。準優勝の東邦は打撃のチーム。素質豊かな投手陣が安定すると全国でも通用しそう。
問題の3枠目は準決勝進出の2校に絞られほぼ互角の実力。優勝した静岡に4−7で敗れた中京学院中京は投手陣が10四死球と乱れたのがマイナスポイント。準優勝の東邦に9−10と1点差負けだったのは三重。こちらは5失策と守備が乱れこれがマイナスポイント。
今回は先に発表される21世紀枠に岐阜の大垣西が推薦されているので、大垣西が21世紀枠に選出されると選考委員も心理的に三重を選びやすくなる。選出されなければ2校のうち少しでも力が上のチームを出したいと言うことで、データの比較検討の上練習試合の戦績が良い方が選ばれると思うがデータがないので今回は、昨年補欠2位に甘んじた三重と予想しておく。
従って補欠1位は中京学院中京。補欠2位は静岡と接戦で0−1敗退のいなべ総合が有力か。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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大阪桐蔭 | 智弁和歌山 | 乙訓 | 近江 | 智弁学園 | 彦根東 | 法隆寺国際 | 近大付 |
< 解説 >
今回は増枠なしの6枠のまま。近畿大会の戦績から見て準決勝進出の4校は当選確実。
優勝の大阪桐蔭は明治神宮大会でまさかの準決勝負けを喫したが、そのきっかけになった守備の乱れを整備すれば、柿木・横川・根尾の投手陣は強力なので本大会でも優勝候補となりそう。
準優勝の智弁和歌山も投打にまとまっている。夏に甲子園で好投した平田の復調が待たれる。あとは好投手が相手の時どう得点するか。
ベスト4の乙訓は打線が活発で府大会優勝の勢いのままに近畿大会も2勝を挙げて初の甲子園当確とした。
もう一校の ベスト4近江も県大会優勝から着実に2勝を挙げ久しぶりの甲子園出場となりそう。
5校目以降はベスト8以下からの選考となる。その中ではまず5校目に一昨年のセンバツ優勝校智弁学園が来そう。やや投手力に不安はあるが試合運びには安定感がある。地域性でも問題なし。
6校目は 彦根東が有力。昨夏の甲子園経験もありエース増居の健在は心強い。
ベスト8あとの2校は準々決勝で痛恨のコールド負けを喫しており、コールド負けにきびしい近畿地区では浮上は難しいと考える。補欠1位は法隆寺国際、補欠2位は近大付か?。
初戦敗退組の中では今回も選出ゼロとなりそうな兵庫県勢から明石商・西脇工あたりが「6枠目候補」を目指すが、いずれもベスト8止まりのチームに初戦敗退しており「道理を曲げなくては」選出は叶わず、今回は難しそうだ。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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おかやま山陽 | 下関国際 | 瀬戸内 | 尾道 | 益田東 |
< 解説 >
今回は3枠に増枠。
優勝のおかやま山陽は夏の甲子園出場校。県3位からの中国大会を打撃力で勝ち抜き初の栄冠を掴んだ。投手力の一段の整備が望まれる。
準優勝の下関国際も夏の出場校。初戦から決勝戦の7回までは完璧な試合運びだったが、最後にエースの鶴田が力尽きた。実力は高く甲子園ではダークホースになりそう。
3枠目を争うのはベスト4の瀬戸内・尾道と考えられる。
有力なのは瀬戸内。広島県3位校だが初戦・2回戦と打線が爆発しエースの浴本も安定感がある。もう一校の ベスト4尾道も広島県4位校であることと、準決勝0−7のコールド負けが悪印象。初の甲子園にあと一歩に迫ったが今回は補欠一位に終わりそうだ。
補欠2位は盈進が順当だが、広島県勢だらけになるので山陰勢の開星・鳥取商・益田東が割り込む可能性もある。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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明徳義塾 | 英明 | 松山聖陵 | 高松商 | 高知 | 鳴門 |
< 解説 >
記念大会で3枠に増枠だった四国地区。そこに明徳義塾の明治神宮大会優勝で神宮枠「1」も加わり「4枠」という県数と同じ数となった。よって決勝進出の2校は鉄板。
明徳義塾はエースの市川が完全にエースとして一本立ちし昨年より定評のあった打線と相乗効果をもたらし神宮大会優勝と結果を出した。センバツでも上位進出が期待できる。
準優勝の英明は昨年中国地区の市呉との比較で落選し補欠一位に泣いた。今回はより強力なチームとなって戻ってきた。1年生エース黒河の粘りの投球がカギ。
3枠目は準決勝進出の2校のうち松山聖陵が有力。大型エース土居の制球力に不安はあるが初の甲子園は戦績・地域性どちらから見ても当確。
4枠目は香川県対決となったもう一方の準決勝で、香川県3位校の高松商が2−12と同県の英明に6回コールド負けを喫して難しくなった。しかしここまで未選出の徳島県勢は四国大会で生光学園が1勝後コールド負けをしており他の2校は初戦敗退とこちらも選びにくい。比較対象に上がりそうなのはベスト8の高知・大手前高松あたり。
高知は準々決勝で7−8英明と接戦を演じており、大手前高松は6−8松山聖陵とこちらも接戦となっている。しかし香川県2位校の大手前高松は高松商とは直接対決がなく高知も同県の明徳義塾が確実。そうすると2勝を挙げている高松商がそのまま選出されそうな情勢だ。
補欠一位は高知、補欠2位大手前高松・生光学園・鳴門の争いか。
代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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創成館 | 富島 | 東筑 | 延岡学園 | 神村学園 | 明豊 |
< 解説 >
今回も例年通り4枠。準決勝進出の4校を脅かすチームは見当たらず、順当に選出されると思われる。
優勝した創成館は鬼門の準決勝を勝ち抜き明治神宮大会でも準優勝とチームが一つ上のレベルに上がったことを感じさせた。準優勝の富島は公立校ながらミラクルの連続で勝ちあがり決勝まで駒を進めた。ベスト4の2校もまとまっている。東筑は夏の甲子園で投げた石田が健在。センバツでも安定感のある投球ができれば十分通用しそう。もう一つのベスト4延岡学園も上野・萱野の両右腕が計算出来打線も並みの投手は打ち崩す破壊力がある。
今回は以上の4校で間違いないと思われる。補欠一位はそれぞれ県一位校である明豊・沖縄尚学・神村学園の争い。打撃では管・浜田が引っ張る明豊に魅力がある。投手陣が崩壊したのが残念。神村学園は逆にエースの中里が安定し打線も初戦は爆発したが好投手相手のときが課題。沖縄尚学・興南は好投手を擁し夏に戦力を整えてくると強豪になりそう。
[ 21世紀枠 ]
東日本代表候補 | 西日本代表候補 | 第3代表候補 | 補欠校1位候補 | 補欠校2位候補 |
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金津 | 伊万里 | 由利工 | 高知追手前 | 藤岡中央 |
< 解説 >
21世紀枠も18年目。今年も例年同様3校の選出。前回は3校中、大本命だった中村しか当てることが出来ず、補欠校1校も大外れで不本意な結果に終わった。
さて、記念大会の今回は地区推薦9校がなかなかの粒ぞろいで大本命もいなければ例年のような不人気候補もいない、接戦となっていてどこが選ばれても「あり得る」と納得してしまうようなメンバーが揃っている。
今回も選出の順番として、東日本5校から1校、西日本4校から1校。残りの7校から1校、計3校選出される。例年通り順番に予想してみたい。
まずは「東日本ブロック」(北海道・東北・関東・北信越・東海)候補校は函館工・由利工・藤岡中央・金津・大垣西の5校。まず過去の実績を復習してみる。地区推薦校になるのは大垣西が2回目で他は全て初めて。全て公立校。県推薦は大垣西が3回目。金津が2回目。あとの3校は初の県推薦校。甲子園経験は函館工が夏4回、春1回の出場経験があり最後は1963年夏。後の4校は甲子園出場経験はない。
次に地区大会の成績では函館工は北海道大会ベスト8(2勝)。由利工は東北大会ベスト8(1勝・県3位)藤岡中央は関東大会出場なし(県ベスト4)金津は北信越大会0勝(県優勝)。大垣西は県大会準優勝校で東海大会はベスト8(1勝)。まとめると実績では地区大会で勝っているのが函館工・由利工・大垣西。プラスして県大会優勝の金津が半歩リード。
以上外的要因(客観的要因)では、北海道大会を地区大会と見るか県大会と同レベルと見るかで評価は違うが中京大中京に地区大会で勝ている大垣西と花巻東に善戦している(2−4)由利工がややリード。ちなみに藤岡中央も県大会で前橋育英を下している。
次に主観的予想をしてみるとお馴染みの「文武両道」では金津が地方の進学校として実績がある。
困難克服では際だった過疎地のチームが無いため強いて言えばだが由利工・金津あたりにアピールポイントがありそう。
近年注目されている「話題性」では不幸な事故で取り上げられた藤岡中央が本命視されていた市川越が健在だった中で関東地区から推薦されていたので不気味。昨年の「横手」を押しのけて来た「不来方」を彷彿とさせる。
「マークすべきチーム」。記念大会である今回、「増枠」の恩恵に預かれなかった地区は「温情」が掛けられる可能性がある。前回の記念大会では偶然かも知れないが増枠にならなかった「北海道・遠軽」が選出されている。今回は函館工・藤岡中央が横一線に並んで選出に苦労したときは浮上する可能性がある。
以上を元に考えると、第一回目の投票で上位に残りそうなのはかなり混戦模様ながら金津・由利工がわずかにリードか?2回目地区推薦の大垣西も有力だが、かつて東海地区は成章を3回目の地区推薦で当選に導いたことから「あと1回積み重ねが必要」という考え方も出来る。函館工は北海道地区は今回チャンスなのだが「函館」という都市部立地が難しくしている。藤岡中央が高野連が選びたい高校ならこの1回目の選出で選ばれるはずだが、いまいち裏付けが得られなかった。
金津・由利工では秋田県の推薦校は角館の例もあり有力視されないのかなあ?という勘で、久しぶりの北信越から金津が選出されると予想する。
続いて「西日本ブロック」(近畿・中国・四国・九州)候補校は膳所・下関西・高知追手前・伊万里。基本的に4校ともいわゆる程度の差こそあれ「進学校」の範疇。甲子園経験は伊万里がなし。他の3校は経験あり。膳所は夏2回春3回出場も未勝利。最後は1978年夏。下関西は1951年夏に甲子園出場がある。高知追手前は前身の高知城東中学時代に春夏1回づつ出場経験あり。最後は1947年春。
東日本と同様に過去の実績を調べてみると21世紀枠の地区推薦はすべて初めて。県推薦は膳所が2回目でその他は初。
次に地区大会の成績では膳所は地区大会出場なしで県ベスト8。下関西は中国大会初戦敗退(県3位)高知追手前も四国大会初戦敗退(県3位)伊万里は九州大会初戦敗退、(県大会準優勝)。よって戦績では県準優勝の伊万里が半歩リード。
主観的要因の文武両道では進学校の中でも膳所が西日本を代表するレベルの難関大学進学校と言える。ただ今回はこのテーマではあまり差が付かないだろう。
困難克服では過疎地とは言えないが伊万里が多少引っかかるか?。
「話題性」では佐賀県勢のセンバツ出場が途絶えて久しい伊万里が県としてアピールポイントがありそう。「マークすべきチーム」はほぼノーマークから推薦された膳所が有力なのか、泡沫候補なのか区別が難しい。また、東日本で述べた「増枠されていない地区」として膳所・伊万里が挙げられる。
以上を基に考えるとこちらもしばらく選出出せていない地区の伊万里を注目したい。2番手は下関西か?膳所・高知追手前は滋賀県勢・四国地区4枠がどうしても気になって積極的に押せない選考委員が出ると考える。
さて、残りの1校の選出は残りの7校すべてのうちから選出されるが、近年はそれぞれのブロックで競り負けた2校づつの比較検討となっていた。今回はどちらのやり方になるがわからないが東西有力2校づつぐらいで決選投票するのではないかと予想する。昨年の「多治見」を例に取ると「甲子園で勝てそうに思える」(結果的には違った結果になったが)チームが選ばれそうだ。残った7校のうちそれぞれ最終投票に残る候補は私見では由利工・藤岡中央と下関西・高知追手前あたりか。藤岡中央はエースの門馬に魅力があるが地区大会1勝の大垣西が来る可能性もある。ここまで金津・伊万里と選出されたとすると「進学校」が3校並ぶのはバランス的に良くない。すると由利工を加えるとしっくりくる並びになるのでここは由利工と予想する。補欠校は東西から1校づつで藤岡中央・高知追手前と予想する(特に根拠なし)。下関西・高知追手前の比較では「投手力」で高知追手前に魅力があると考えた。
ハズレたときの言い訳として、もし函館工が来たら、北海道増枠なしのお返し、膳所が来たら、記念大会の客入りの増強策からみか。大垣西・下関西は十分選出の可能性があるが、過去から引き継ぐ「西高の呪い」(松江北・彦根東・松山東などは選出されたが、長野西・金沢西・大垣西・津西・米子西・富岡西・佐賀西は選出ならず)を今回も信じたため。いずれが選ばれても今回は納得できそうな理由を見つけることには事欠かない。
それでは26日を待ちましょう!
つづく・・・
☆☆ 21世紀枠地区推薦校9校。(12月15日発表)☆☆ (昨年度は9校中6本命的中でした。(一昨年は9校中6校)
地区 | 北海道 | 東北 | 関東・東京 | 北信越 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州
推薦校 | 函館工 | 由利工 | 藤岡中央 | 金津 | 大垣西 | 膳所 | 下関西 | 高知大手前 | 伊万里
| 部長本命予想 | 函館工 | 由利工 | 日立一 | 金津 | 大垣西 | 法隆寺国際 | 下関西 | 高知追手前 | 伊万里
| 的中か | ◎本命 | ◎本命 | ▲大穴 | ◎本命 | ◎本命 | ▲大穴 | ◎本命 | ◎本命 | ◎本命
| 過去的中数(分母18) | 10 | 9 | 5 | 11 | 10 | 10 | 9 | 13 | 8
| |
---|
◎本命予想 △対抗予想 ▲大穴予想 ×ハズレ
< 解説 >
予定通り、12月15日(金)午後3時ごろ21世紀枠候補校(地区推薦校)9校が発表になりました。(高野連HP)今回も、この中から3校が来年21世紀枠として選出されるわけです。予想としては、本命が7校、大穴2校、という結果になりました。顔ぶれを見ての感想としては「膳所」の推薦が意外でした。地区大会出場校が強かったですね。
前年の教訓キーワードは「私立高の推薦は簡単には行われない」でしたが、今回はそれを踏襲したことで私立高を本命に挙げることなく結果を残すことが出来ました。今年度の結果を以下地区ごとに見ていきましょう。
「北海道」は公立校の函館工となりました。道大会ベスト8は公立校では一番上位の成績です。同じベスト8に私立の稚内大谷・立命館慶祥がいましたが推薦されませんでした。これにより北海道地区は「公立優先」という教訓が昨年に続いて生きています。
「東北」は本命の由利工が推薦されました。昨年は本命の横手が推薦されず読みを外した地区でしたが今回は順当に地区大会1勝の由利工となって落ち着きを取り戻したようです。
「関東・東京」は関東地区大会出場校の市川越が推薦辞退したため混沌としましたが、ここもやはり私立の鎌倉学園・佼成学園を抑えて公立の藤岡中央が推薦されました。藤岡中央は好投手が居り「豊橋工・長田」となるか「上尾」で終わるかこれから分析が必要です。
「北信越」は本命の金津が推薦されました。戦績で上回る私立の富山国際大付が選ばれなかったことは記憶しておかなければなりません。
「東海」は東海地区大会進出校の本命・大垣西が推薦されました。順当だと思います。
「近畿」は混沌とした情勢の中、膳所が推薦されました。昨年の洛星に続いて近畿地区の「進学校好き」は特徴的です。この膳所が台風の目となるのか泡沫候補となるのか分析が必要です。
「中国」は中国地区大会出場校の下関西が推薦されました。昨年は地区大会出場校を落として倉吉東が推薦されましたが、地区大会出場校で進学校ならOKなのかもしれません。
「四国」は本命・高知追手前でした。四国地区大会進出校で唯一の公立校でした。同じ地区大会出場校で戦績優位だった生光学園は推薦される日が来るのでしょうか?
「九州」は本命・伊万里でした。しばらく九州地区は21世紀枠が出ていないので今回が鍵になり、佐賀県勢としてもセンバツを10年以上ご無沙汰しているので有力かも知れません。小倉・熊本商は今回は「見えざる力」が働かなかったようです。。
「まとめ」今回は地区大会不出場の藤岡中央・膳所を外しました。他地区は地区大会出場校を中心とした実力重視の推薦校が揃った印象です。今回は藤岡中央・膳所をどうとらえるかが本選での注目ポイントとなると思います。
また、これも一昨年から注目していた「元地区推薦校」は稚内大谷・日立一の落選という非常にわかりやすい結果になりました。過去「成章」を3回地区推薦した東海地区は今回大垣西が2回目の地区推薦です。どうやら「関東地区は2回目の地区推薦はない?」とかなりの確率で言えるようですね。
結果本命的中7勝2敗というのは、例年並みの結果でした。21世紀枠の地区推薦校の予想の醍醐味は、最初各県の推薦校を観た時点ではまったく予想がつかないものの、いろいろ研究していくとある程度予想が絞り込めるようになり、結果半数近くは的中できるようになることです。しかし「全的中」は永遠の課題になりそうです。
なお、以前高野連から発表された、第75回センバツ高校野球大会21世紀枠選考基準は以下の3点です。これがそのまま適用されていると思います。
1,秋季都道府県大会ベスト8以上
2,他校及びその地域に野球部の活動がよい影響を与えた学校
3,過去の甲子園大会に出場経験のない学校もしくは30年以上出場のない学校
第78回センバツより、21世紀枠の都道府県推薦校の選出基準1の「ベスト8」を参加校数128校以上の次の都道府県に関しては「ベスト16」以上に変更した模様(北海道、埼玉、千葉、神奈川、東京、愛知、大阪、兵庫、福岡)
恒例のマイナーな企画。こんなこと予想している人は他にいるのかな?
各都道府県・推薦校は以下の通りです。
*北海道*
北海道は未定ですので、便宜的にベスト16進出校を挙げておきます。
駒大苫小牧 ・旭川実・北海道栄・札幌日大・函館工(道立)・稚内大谷・立命館慶祥・旭川龍谷
・武修館・帯広農(道立)・札幌山の手・札幌大谷・釧路明輝(道立)・白樺学園・クラーク国際・遠軽(道立)
21世紀枠候補・本命 | 21世紀枠候補・対抗 | 21世紀枠候補・大穴 |
---|---|---|
函館工 | 帯広農 | 札幌日大 |
< 解説 >
* 21世紀枠 *
近年は公立校を推薦するようになりつつある北海道地区。ここ4年補欠校にも引っかからず今年こそ有力校を送り込みたいところだが、今年もこれといった有力校に乏しく厳しい情勢。
昨年は稚内大谷がベスト4まで勝ち進んで2回目の地区推薦確実か!?と予想したが富良野が推薦となり8年前武修館以来私立は推薦されていない。
そんな中今回の本命は函館工か?。1911年創立の100周年を超える伝統校。夏4回、春1回の甲子園出場があり最後の出場は1963年の夏なので50年を越えるブランクがある。ベスト16では帯広農。新鋭の釧路明輝などに可能性がある。
私立の推薦があるとすれば、記念大会ながら増枠にならなかった北海道地区としては準優勝校の旭川実を推薦したいところ。一般枠準優勝の実績と抱き合わせでねじり込みたいのだが「常連校」のイメージがあるので21世紀枠では難しい。よってベスト4ながら近年上位が続いている札幌日大かベスト8の立命館慶祥などにチャンスが回ってくる可能性がある。
対抗の帯広農は1982年の第64回夏の甲子園を経験している。農業系5学科と定時制を持つ もうすぐ創立100年を迎える帯広地区の伝統校でもある。
釧路明輝は2004年に釧路北・釧路西・釧路星園が統合されて出来た総合学科の道立高校。
稚内大谷は創立50周年を超える真宗大谷派の私立校。いままで何度も甲子園出場まであと一歩まで行っているが甲子園出場はない。
札幌日大は1987年に設立された私立の共学校。2002年の第74回選抜高等学校野球大会に出場経験がある。
立命館慶祥は1935年創立の立命館大学の系列校。江別市に校舎があり甲子園出場はない。
まとめると函館工と帯広農の一騎打ち、戦績ではベスト8入りの函館工に分があるが、これまで推薦されても良さそうな年も推薦されなかったので帯広農にも十分チャンスがある。そこに私立の札幌日大・立命館慶祥が絡めるか?
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月16日県推薦校確定>
*東北*
八戸高専(青森)県立久慈(岩手)県立由利工(秋田)九里学園(山形)県角田(宮城)県立磐城(福島)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
由利工 | 久慈 | 磐城 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠の超名門東北地区。昨年は不来方が選出され相変わらず21世紀枠に強いところを見せた。この地区は例年東北地区大会に進出した高校が選出されている(例外・いわき海星)。だた今回の進出校は由利工だけ。しかも東北大会で1勝を挙げベスト8入りしておりかなり有力と思われる。
由利工は初の県推薦。1962年創立の機械科・電気科など4学科を持つ県立の工業高校。甲子園出場はない。
以下は県大会止まり。
八戸高専は初の県推薦。1963年設立の国立の工業高等専門学校。甲子園出場はない。
久慈は初の県推薦。1943年創立の普通科の県立校。1979年の第61回選手権大会に出場経験がある。
九里学園は初の県推薦。1901年裁縫女学校として設立されたが現在は共学の普通科の私立校となっている。甲子園経験はなし。近年野球部は強化が進みつつある。
角田は初の県推薦。1897年に設立された共学の普通科の県立高校。
磐城は初の県推薦。1896年に尋常中学磐城分校として創立。120年を越える歴史がある進学校。高校野球も古豪として知られ選手権7回、選抜2回の出場経験がある。特に1971年の53回選手権大会では準優勝に輝いている名門校。
総合的に見てみると東北地区大会に進出している由利工の優位は揺るがない。しかし昨年の横手落選の件もあるので、そのほかの有力校としては磐城・久慈も可能性はある。ただし両チームとも初の県推薦で「東北大会出場校」だった昨年の不来方のような逆転劇は難しそうだ。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月16日都県推薦校確定>
*関東・東京*
県立日立一(茨城)青藍泰斗(栃木)県立藤岡中央(群馬)市立川越(埼玉)県立都留興譲館(山梨)県立柏南(千葉)佼成学園(東京)鎌倉学園(神奈川)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
日立一 | 鎌倉学園 | 藤岡中央 |
*市川越は推薦辞退
< 解説 >
* 21世紀枠 * 昨年同様推薦校8校中私立勢が3校。過去2回私立校の推薦があったが(桐朋・二松沼南)すでに10年以上さかのぼる過去のことになる。この地区は例年関東地区大会出場がそれほど重要視されていないようだが、例年同様2つに分けて考えてみる。
8校中関東地区大会出場校は1校。 市川越(埼玉県)は平成25年以来2回目の県推薦校。1926年川越商として設立。以降変遷を経て現在は普通科と商業時代の流れをくむ二学科を有する市立高。1989年の夏の甲子園に出場経験がある。
関東大会出場は市川越のみで以下の7校は関東地区大会には出ていない。
日立一(茨城県)は2年前の平成27年に続いて3回目の県推薦。平成24年には関東地区推薦校となるが「補欠2位校」に終わっている。創立は1927年の進学校で中高一貫教育校。毎年150名弱が国公立大学に進学しており甲子園経験は1985年(第67回選手権)に出場し1勝を挙げている。サッカー部も古豪。また、日立市は東日本大震災の被災地でもある。
青藍泰斗(栃木県)も平成27年に続いて2回目の県推薦。明治41年(1908)設立の私立校。葛生高時代の1990年夏に甲子園出場を果たしている。
藤岡中央(群馬県)は初の県推薦。平成17年(2005)に設立。文理総合科・数理科学科及び定時制の普通科を有する。統合ではないが藤岡・藤岡女子に代わる高校として設立された。
都留興譲館(山梨県)は初の県推薦。平成26年(2014)設立の普通科・英語理数科・工業系4学科を有する県立高。ここも桂・谷村工に代わる高校として設立されている。
柏南(千葉県)は初の県推薦。昭和29年(1954)設立の共学校。
佼成学園(東京都)は初の県推薦。昭和41年(1966)設立の私立の男子校。甲子園出場は3回あり1968/1966の春と1974夏に出場している。
鎌倉学園(神奈川県)は平成21,16年に続いて3回目の県推薦。大正10年(1921)設立の中高一貫の私立校。センバツのみ2回の出場経験があり、最後の出場は1969年の第41回大会。進学校でもあり国公立大学に毎年70名前後、早稲田大学には50名余の合格者を出している。
さて、総合的に見てみると、順当なら関東大会出場の市川越が注目される。県大会で聖望学園・浦和学院などを下し準優勝と戦績は問題ない。しかし昨年の石橋に比べると今ひとつ「確定要素」が弱く波乱もあり得る。
波乱を起こすとするとまずは元推薦校の日立一。県大会はベスト4とまずまずの戦績。ただし前回の平成27年は推薦されず「関東地区の地区推薦は当落にかかわらず1回のみか!?」と噂されている。
そうすると公立校ではどこも決め手に欠け私立も実力校揃いながら関東地区が私立校を再び推薦するか不透明なところもありあくまでも可能性があると言うだけの話。3校の中では鎌倉学園が3回目の県推薦という実績、佼成学園は都大会準優勝という実績が力になるかどうか。
*12月5日市川越推薦辞退に伴い加筆*
緊急事態に付き、2回目の地区推薦となるが日立一がそのまま横滑りで推薦されるとみた。やはり「公立校」を推薦したいだろう。それに伴い「穴」に公立の藤岡中央と私立の佼成学園で迷ったが、公立の抑えとして藤岡中央を予想する。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月16日県推薦校確定>
*北信越*
県立松本深志(長野)県立長岡大手(新潟)富山国際大付(富山)県立飯田(石川)県立金津(福井)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
金津 | 富山国際大付 | 松本深志 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 平成22年度の佐渡以来6年間選出がない北信越地区。そろそろ推薦校が出ても良い頃だ。
5校中北信越地区大会に出ているのはうち2校。北信越地区は基本的に地区大会出場校から選出される可能性が高いのでまずこの2校を見てみよう。(例外・武生商・町野)
富山国際大付(富山県)は初の県推薦。昭和39年(1964)富山女子短大付として創立。校名変更して現在に至っている。野球部は近年北信越地区大会に進出するようになり今回は見事2勝を上げベスト4入りを果たした。甲子園出場はない。
金津(福井県)は平成25年に続いて2回目の県推薦。昭和58年(1982)に設立された男女共学の県立普通科校。国公立大学に毎年70名ほど進学している進学校でもある。北信越大会では初戦でコールド負けを喫しているが福井県大会では優勝している。
以上が北信越大会の出場校。
松本深志(長野県)は意外にも初の県推薦。明治9年(1876)に設立された長野県内最古の歴史を持つ県立校。東京大学を含む国公立大学に毎年130名ほどの合格者を出している県内有数の進学校。甲子園は1947年の第29回選手権に当時の松本中学として1回出場経験がある。
長岡大手(新潟県)も初のの県推薦。明治36年(1903)高等女学校として創立の現在は共学で普通科、家政科の県立校。国公立大学への進学は毎年50名前後。甲子園経験はなし。
飯田(石川県)は昨年に続き2回目の県推薦。能登半島先端の珠洲市に位置する。明治45年(1912)に高等女学校として開校。100年を超える男女共学の県立校。
まとめるとやはり北信越大会進出の2校が有利だが、なかでも県大会優勝の実績がある金津が、一歩リードか?北信越初戦コールド負けのマイナスのダメージがどれだけかが推薦のカギ。戦績では上回る富山国際大付だが北信越地区からの私立校の推薦は21世紀枠2年目という創生期に長野日大が推薦されただけなので他に有力校がある今年は簡単でなさそう。3番手は長野県を代表する進学校で好投手2枚を擁する松本深志か?しかし戦績が県ベスト8なので微妙なところだ。
飯田・長岡大手はややアピールに欠けるように思える。
*12月12日加筆訂正*
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<11月16日県推薦校確定>
*東海* <確定>
静岡市立(静岡)愛産大三河(愛知)県立大垣西(岐阜)県立桑名(三重)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
大垣西 | 愛産大三河 | 静岡市立 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 昨年、多治見が21世紀枠で選出され、やっと選出3回目を数えた東海地区。一昨年も宇治山田が補欠校となっており良い勢いを持続できるか。
東海地区は過去「地区大会出場」は重要な推薦の要件とはなっていないようだが、ここも便宜上二つに分けて見る。まずは東海地区大会出場校。
愛産大三河(愛知県)は初の県推薦で甲子園経験は夏、春ともに1回づつ。2000年の第72回センバツが最後の出場。今秋は県準優勝で東海大会進出も初戦で敗退している。昭和58年(1983)愛知産業大学が設立した私立校。岡崎市に位置している。
大垣西(岐阜県)は平成23、18年に続いて3回目の県推薦。平成23年の時は東海地区推薦校に選ばれるも21世紀枠には落選している。昭和55年(1980)に設立の県立校。こちらも今秋県大会準優勝から東海大会に進み1勝を挙げている。甲子園経験はない。
以下は県大会止まり。
静岡市立(静岡県)は初の県推薦。昭和14年(1939)に設立された市立高校。現在は普通科と科学探究科を持つ。夏2回、春1回の甲子園経験があり最後は2001年の第83回選手権大会となっている。
桑名(三重県)は初の県推薦。明治43年(1910)年高等女学校として設立された県立進学校。国公立大学に毎年150名ほど進学している。普通科・理数科・衛生看護科がある。甲子園経験はない。
さて、総合的に考察すると王道ではかつての東海地区推薦校で東海地区大会1勝、県推薦も3回目の大垣西が有力。成章も3回地区推薦された過去もあるので2回目の推薦も十分あり得る。愛産大三河もダークホースと言える。4年前に私立校の豊川を推薦している東海地区だけに可能性はある。ただ最後のセンバツ出場から17年目というところがネックか?
静岡市立も可能性はあるが2001年に夏出場しているという同様の理由でハンデがある。桑名は県16強からの地区推薦はハードルが高いと思われる。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<府県推薦校11月16日確定>
*近畿* <確定>
県立膳所(滋賀)府立乙訓(京都)県立法隆寺国際(奈良)県立星林(和歌山)府立池田(大阪)県立尼崎小田(兵庫)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
法隆寺国際 | 星林 | 膳所 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * ここ9年間で6校を当選させている隠れた21世紀枠の名門近畿地区。昨年の洛星も補欠校に入り勢いは続いている。ここまで大阪府のみ唯一地区推薦校を出していないが今回はどうなるか?
これまで近畿地区は近畿大会出場校が特に優先される事は無いが、便宜的に「近畿大会出場校」とそれ以外で見ていこう。
乙訓(京都府)は平成19,17年以来3回目の府推薦校。昭和39年(1964)に設立。長岡京市に位置する府立校。普通科・スポーツ健康科学科がある。甲子園経験はない。今秋は京都府大会を制し続く近畿地区大会でもベスト4に進出しているので一般枠でも当確と思われる。
法隆寺国際(奈良県)は斑鳩時代の平成13年以来2回目の県推薦。平成17年(2005)に斑鳩・片桐の両校の募集停止にともなって設立された普通科など3学科を有する県立高。県大会ベスト4より近畿大会に進出し1勝を挙げている。甲子園は斑鳩が2004,2003年の第76,75回センバツに出場経験がある。
以下は県大会止まり。 膳所(滋賀県)は平成26年以来2回目の県推薦。旧制滋賀第二尋常中学として明治31年(1898)に設立。滋賀県内では彦根東と並ぶ進学校。京都大30名弱をはじめ国公立大学に190名ほど現役で進学している。甲子園は夏2回選抜3回の出場経験があるがまだ未勝利。最後の出場は昭和53年(1978)の夏の選手権になる。
星林(和歌山県)は初の県推薦校。昭和23年(1948)女学校として和歌山市に設立。国公立大には毎年40名程度進学している。甲子園は春夏ともに2回づつの出場経験があり、近年では1990年の第72回選手権大会に出場している。
池田(大阪府)は初の府推薦。昭和15年(1940)旧制府立池田中学としてして開校。国公立大学へは毎年100名前後の合格者をだしている進学校。甲子園経験はない。
尼崎小田(兵庫県)は初の県推薦。昭和47年(1972)開校。現在は男女共学で普通科・サイエンスリサーチ科・国際探求学科を有する。甲子園経験はない。
以上から予想すると、過去近畿地区は進学校か和歌山県の高校が地区推薦されることが多いのだが、今回はその前に近畿大会出場の2校をどう考えるかで道が分かれる。戦績抜群の乙訓は一般枠での選出が確実なので、過去平成23年の関東地区から高崎高校推薦の際に「一般枠当確校は21世紀枠で地区推薦しないように」という注意が行われたと記事にあったことを記憶している。よって乙訓は21世紀枠推薦はスルーと見た。(ベスト8止まりなら有力候補だった)
さて、そう考えると残る5校はどこも推薦の可能性がある。成績優位の法隆寺国際は2004年に甲子園出場がありまだ13年目。統合された別の高校ではあるがここがネック。同様に星林は1990年、膳所は1978年だがともに20年を超えており年数はクリアしていると思われる。
この3校なら「甲子園出場からの経過年数は考えず」法隆寺国際を推すという選択肢を採るのではないだろうか?
残りの2校、池田は進学校であることと大阪府はこれまで地区推薦なしの追い風、尼崎小田は一般枠兵庫県勢ゼロが追い風となるか?法隆寺国際に続いて有力なのはどこも甲乙付けがたく逆に決め手に欠けるとも言えるが、一般枠で滋賀県勢2校確実視されているので膳所をかわして21世紀枠に強い和歌山県の星林、大阪初の座は「北野」あたりまで待つと考え池田・尼崎小田も今回はスルーと見た。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月22日確定>
*中国* <確定>
県立岡山芳泉(岡山)県立米子工(鳥取)県立大竹(広島)県立大田(島根)県立下関西(山口)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
下関西 | 大田 | 大竹 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 21世紀枠の名門・中国地区。昨年は鳥取県に推薦を譲ったが、とくに島根県勢は推薦回数が多く侮れない。しかし、ここ4年は選出がなくこのまま尻すぼみになるのか今年復活なるのか今年度の動向が注目される。
この地区はこれまで中国地区大会に進出していることが推薦校になるほぼ必須条件となっているたが、昨年はそれが覆った。この点も注目点。それでは他地区と同様に2つに分けて見てみる。
今回中国地区大会に進出しているのは1校。初戦敗退している。
下関西(山口県)は初の県推薦。大正9年(1920)創立の旧制下関中学を前身としている。もうすぐ100周年を迎える伝統校。普通科と理数科がある。東大京大を始め国公立大学に毎年150名ほどが進学する県を代表する進学校でもある。1951年の選手権大会に出場経験がある。
以下は県大会止まり。
岡山芳泉(岡山県)は初の県推薦。昭和49年(1974)設立の普通科の県立校。進学に力を入れており毎年岡山大学を始め200名前後が国公立大学へ進学している。甲子園経験はない。
米子工(鳥取県)は初の県推薦。大正12年(1923)に県立工業として設立され90年を超える伝統を誇る。機械科など工業系5学科がある。甲子園は1972年の第54回選手権大会に出場している。
大竹(広島県)は初の県推薦。大正10年(1921)女子補習学校として設立の総合学科を有する県立校。甲子園出場経験はなし。
大田(島根県)は昨年に続いて2回目の県推薦。大正10年(1921)設立の旧制大田中学を前身としている。進学校でもあり国公立大には毎年50名前後の合格者を出している。甲子園出場は夏3回センバツ3回。しかしまだ初勝利は挙げていない。最後の出場は1987年の第59回センバツとなっている。
総合的に見てみると、昨年は中国地区大会に進出3校は落選だったが、今回の下関西は昨年の3校より好印象か?有力候補であることは間違いない。続くのは島根県勢でもあり2回目の県推薦校の大田。下関西と同様の県ベスト4でもあり侮れない存在。
あとの3校は横一線のようだが米子・岡山という都市部でない大竹市の大竹がわずかに目立つか?
総合的に見て、今回は例年同様地区大会出場校が推薦されると予想する。
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月16日確定>
*四国* <確定>
県立坂出工(香川)県立新居浜南(愛媛)生光学園(徳島)県立高知追手前(高知)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
高知追手前 | 生光学園 | 坂出工 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 昨年まで8年間でなんと6校を送り出している21世紀枠の名門四国地区。
今回も四国地区大会出場校から見てみよう。2校が進出している。
生光学園(徳島県)は昨年・一昨年に続いて3回目の県推薦。「甲子園まで後一歩」という点では大阪の大商大堺とともに、最も21世紀枠に合致する高校。昭和54年(1979)に設立の私立校。徳島市に位置する。
高知追手前(高知県)は初の県推薦。明治11年(1878)に高知中学校として設立。以来もうすぐ140年の歴史を誇る。国公立大学に毎年140名前後現役合格者を出している進学校でもある。甲子園経験は高知城東中学時代の1946年の選手権大会、続く1947年のセンバツにそれぞれ出場している。センバツでは準決勝まで勝ち進んでいる。
以下は県大会止まり。
坂出工(香川県)は初の県推薦。昭和13年(1938)創立。機械科など工業系4学科がある。甲子園経験はない。ラグビー・男子バレーボールは県内では強豪として知られている。
新居浜南(愛媛県)は初の県推薦。昭和25年(1950)に創立。総合学科の県立高校。甲子園経験は無い。
以上を総合すると、四国大会に出場している県立高校の高知追手前が有利。私立の生光学園は3回目の県推薦と四国大会1勝のアピールポイントがあり昨年よりは可能性がある。坂出工・新居浜南は前記2校に比べるとやや力不足か?
各都道府県・推薦校は以下の通りです。<県推薦校11月16日確定>
*九州* <日確定>
県立小倉(福岡)県立伊万里(佐賀)県立長崎工(長崎)県立熊本商(熊本)県立大分舞鶴(大分)県立福島(宮崎)鹿児島情報(鹿児島)県立石川(沖縄)
21世紀・本命 | 21世紀・対抗 | 21世紀・大穴 |
---|---|---|
伊万里 | 小倉 | 熊本商 |
< 解説 >
* 21世紀枠 * 8県が所属する割に21世紀枠選出過去4回とやや少なめな印象の九州地区。この地区も九州地区大会出場が地区推薦されるためには必要条件になっている(大島・除く)ので二つに分けて見てみる。
九州地区大会出場は1校。初戦敗退している。 伊万里(佐賀県)は初の県推薦。大正5年(1916)女学校として設立。旧制伊万里中学との統合を経て現在に至る。創立100周年を超える進学校。国公立大学へ毎年80名ほど進学している。甲子園経験は無し。
以上が九州大会出場校。以下は県大会止まり。
小倉(福岡県)は平成27・25年に続いて3回目の県推薦。明治41年(1908)先に廃止された旧制小倉中学を再興して設立されている。よって創立100年を超える伝統校であり進学校。九州大学の50名ほどを含み国公立大学へ200名ほど進学している。甲子園はセンバツ11回、選手権10回の出場経験がある。選手権大会では29回、30回に連破を成し遂げている。最後は1978年のセンバツ。今秋は県大会ベスト4。
長崎工(長崎県)は初の県推薦。昭和12年(1937)に設立された県立校。機械科など工業系8学科がある。甲子園経験はない
熊本商(熊本県)は初の県推薦。明治28年(1895)熊本簡易商業学校として創立。現在は商業科・情報処理科・国際経済科・会計科の4学科がある。甲子園は夏3回、春4回の出場経験がある。最後の出場は1960年の第42回選手権大会となっている。
大分舞鶴(大分県)は初の県推薦。昭和26年(1951)に設立の県立校。普通科・理数科がありラグビー部は全国的強豪。甲子園経験は無い。大分大学を初め国公立大学に毎年250名前後の合格者を出している進学校でもある。
福島(宮崎県)は初の県推薦。大正12年(1923)年に高等女学校として創立。串間市に位置する男女共学の普通科の県立高校。1976年の第58回選手権大会に出場経験がある。
鹿児島情報(鹿児島県)は初の県推薦。昭和35年(1960)鹿児島市に鹿児島電波工業として設立された私立校。eプレップ科・普通科など7学科がある。甲子園経験は無い。
石川(沖縄県)は初の県推薦。うるま市に位置している。昭和20年(1945)に石川学園として設立。のちに県立校となっている普通科の公立校。1989年と1975年の選手権大会に出場経験がある。
さて、この8校の中では秋の九州大会出場校の伊万里が例年通りだと有力候補に考えられる。波乱がなければガチガチの本命。続くのは「記念大会」を意識したとき浮上する2校。
小倉は順調に県推薦を積み重ね3回目の県推薦。今回は九州大会に出場していないが県大会では優勝した東筑に最も善戦しており準優勝で九州大会へ出場した筑陽学園より戦力は上と見る見方も出来そう。そうすると記念大会に彩りを添える「高野連招待枠」として21世紀枠に「大島」の時と同様に当選する可能性もある。九州地区で推薦されると要注意。熊本商も古豪として有名。昨年は熊本県は2校出場を果たしたが今年は一般枠では出場が難しく21世紀枠で推薦される可能性がある。
以上の3校が可能性が高いと思われる。他に大分舞鶴・福島なども考えられるが、もうしばらく県推薦を積み上げる必要がありそう。
波乱がなければ今回も例年通り地区推薦校は九州大会出場校から選出されると予想するが、多良木が落ちて大島が推薦されそのまま21世紀枠で出場を掴んだた平成25年度を彷彿とさせる選考がある可能性は否定できない。しかもその大島以来九州地区から21世紀枠が出ていない現実も重い。
つづく
年 | センバツ出場校予想 | センバツ大会勝敗予想 | 夏の大会出場校予想 | 夏の甲子園大会勝敗予想 |
---|---|---|---|---|
1998年 | 94.4%(36校中34校) | 82.9%(35試合中29試合) | 70.9%(55校中39校)(*本命22) | 66.7%(54試合中36試合) |
1999年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(31試合中17試合) | 75.5%(49校中37校)(本命19) | 62.5%(48試合中30試合) |
2000年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 69.4%(49校中34校)(本命18) | 66.7%(48試合中32試合) |
2001年 | 88.2%(34校中30校) | 63.6%(33試合中21試合) | 61.2%(49校中30校)(本命14) | 66.7%(48試合中32試合) |
2002年 | 87.5%(32校中28校) | 61.3%(31試合中19試合) | 61.2%(49校中30校)(本命20) | 77.1%(48試合中37試合) |
2003年 | 85.3%(34校中29校) | 63.6%(33試合中21試合) | 59.2%(49校中29校)(本命15) | 54.2%(48試合中26試合) |
2004年 | 87.5%(32校中28校) | 77.4%(31試合中24試合) | 73.5%(49校中36校)(本命9) | 72.9%(48試合中35試合) |
2005年 | 90.6%(32校中29校) | 61.3%(31試合中19試合) | 77.6%(49校中38校)(本命18) | 72.9%(48試合中35試合) |
2006年 | 93.8%(32校中30校) | 58.1%(31試合中18試合) | 75.5%(49校中37校)(本命17) | 58.3%(48試合中28試合) |
2007年 | 93.8%(32校中30校) | 58.1%(31試合中18試合) | 63.3%(49校中31校)(本命19) | 66.7%(48試合中32試合) |
2008年 | 91.7%(36校中33校) | 65.7%(35試合中23試合) | 70.9%(55校中39校)(本命*20) | 77.8%(54試合中42試合) |
2009年 | 90.6%(32校中29校) | 58.1%(31試合中18試合) | 69.4%(49校中34校)(本命19) | 75.0%(48試合中36試合) |
2010年 | 90.6%(32校中29校) | 67.7%(31試合中21試合) | 63.3%(49校中31校)(本命11) | 72.9%(48試合中35試合) |
2011年 | 96.9%(32校中31校) | 71.0%(31試合中22試合) | 61.2%(49校中30校)(本命18) | 68.8%(48試合中33試合) |
2012年 | 96.9%(32校中31校) | 71.0%(31試合中22試合) | 59.2%(49校中29校)(本命19) | 72.9%(48試合中35試合) |
2013年 | 91.7%(36校中33校) | 48.6%(35試合中17試合) | 69.4%(49校中34校)(本命16) | 52.1%(48試合中25試合) |
2014年 | 93.8%(32校中30校) | 54.8%(32試合中17試合1分) | 81.6%(49校中40校)(本命18) | 60.4%(48試合中29試合) |
2015年 | 90.6%(32校中29校) | 74.2%(31試合中23試合) | 73.5%(49校中36校)(本命21) | 68.8%(48試合中33試合) |
2016年 | 84.4%(32校中27校) | 58.1%(31試合中18試合) | 67.3%(49校中33校)(本命20) | 64.6%(48試合中31試合) |
2017年 | 90.6%(32校中29校) | 71.0%(33試合中22試合2分) | 69.4%(49校中34校)(本命18) | 68.8%(48試合中33試合) |
2018年 | 94.4%(36校中34校) |
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